今の時代、パソコンやスマートフォンであれば変換予測で漢字が簡単に出てはきます。
似ており紛らわしい部首があるものの、部品の意味を知ると漢字の学習がとても有意義に、楽しい学習へと変わっていくようです。
その一つが「しめすへん・礻」と「ころもへん・衤」。
点を付けるんだっけ? いらないんだっけ?
「しめすへん・礻」と「ころもへん・衤」は、子どもから大人まで多くの人が、迷いやすい字です。
なぜ「しめすへん」という名前がついているかというと、読んで字のごとし、「示・しめす」の字を左に細く書くために形が変化しているからです。
「示」の字は、もともと神様をまつる祭壇、またはいけにえを神様にそなえる、といったことを表した字です。
「しめすへん・礻」が使われている字がすべて神様につながってくる気がしませんか?
ありがたい字が多いですね。
「ころもへん・衤」は4年生の「初」で初めて登場しますが、小学校で習うのは3字だけだそうです。
よく見ると「衣」や「衣服」に関係する字が多いですね。
「初」は着物を作るとき、最初に布地を刀で切ることから始まるので「初」の字になり、「補」は衣服がやぶれたところに布をあてがうことから「おぎなう」の意味になったということです。
人名によく使われている「裕」は、多くの人が点のあるなしで迷いがちですが、衣服がゆったりしてすき間(谷)がたっぷりあることを表すので、ゆたか、ゆとりがある、という意味になるそうです。
成り立ちを覚えると漢字も覚えやすくなるんですね。