yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

天知る地知る我知る子知る

2013-11-27 05:53:46 | 文学
「悪事千里を走る」とか「神はお見通し」などといわれるように、悪事はとかく顕(あらわ)れ易いということです。悪事や不正は発覚するものだというたとえに「天知る地知る我知る子知る」という言葉もあります。「子」は「し」と読み、「あなた」という意味です。
これは「後漢書・楊震伝」にある故事です。後漢の学者、楊震に推されて官吏になった王密が、金十斤を賄賂として贈ろうとして「夜なので誰にも気付かれません」と言ったところ、楊震が「天知る地知る我知る子知る 何をか知る無しと謂わんや」と答えたということです。

英語では「The day has eyes the night has ears」 (昼に目あり夜に耳あり)と言います。
また、「老子」にある「天網恢恢疎にして漏らさず」ということわざもあります。天の網は抜け穴だらけ、隙間だらけのように見えるが、その実、どんな小さな悪事でも決して見逃すことはない。天罰からは決して逃れることが出来ないという意味です。
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