yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

invention とinnovation

2013-04-02 05:59:00 | 文化
近頃よく聞く外来語に、inventionとinnovationがあります。類似した場面で使われるので、意味も似ているのではないかと思っていました。
英和辞典によれば、次のようにあります。
invention:  発明、創意
innovation: 革新、刷新
innovationのほうが、より能動的なニュアンスが強いように思われます。
P.F.ドラッカーによれば、innovationは最終製品と共に完成する点で、単なる発明とは一線を画する、とのことです。ドラッカーはinnovationを可能にする機会として7つの変化を挙げています。具体的には企業・産業の内部的要因として次の項目を挙げています。
1. 予期せぬ事
2. 不調和、ギャップ
3. ニーズ
4. 産業構造変化

また、企業・産業の外部的要因として
5. 人口構造の変化
6. 認識の変化
7. 新しい知識

超高齢・人口減少社会を迎えている日本は恒常的にinnovationを生み出す環境が整った社会と言えるでしょう。innovationを実現するためには、意識的に努力することと、学ぶことが必要であり、高等教育の質が問われると、濱口道成名古屋大学総長は言っています。
そのための試みとして、名古屋大学では、リーディング大学院を設置して、そこでオールラウンド型の人材育成を目指しているということです。

  濱口 道成 「電気学会誌」 2013 Vol.133 No.3
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