yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

日本人のDNA

2011-05-11 05:45:23 | 文化
最近の「朝日新聞」の記事によれば、アフリカに出現した人類が日本に到達した経路を、DNAの研究から知ることができるそうです。人類の祖先は約20万年前にアフリカを出てユーラシア大陸に広がって行き、現生人類(ホモ・サピエンス)として地球全域に現在住んでおります。   そのアフリカを出た人類の祖先は約6、7万年前には中東・南アジアに到達しました。そして一部は約4.5万年前に欧州にも到達しました。一方、中東から東に向かった群は、朝鮮半島ルートで日本に到達しました。北に向かった群は約4万年前にシベリアに到達し、日本の北から4、5万年前に日本に入りました。これを北方ルートといいます。中東から南に行った群は5、6万年前に東南アジアに到達し、ここから日本には南方ルートとして入ってきました。東南アジアから出た群の一部は約5万年前にオーストラリアに到達しました。
ここでDNAの調査方法を述べます。プラスチックの棒を口に入れ、頬の内側を何回かこすり、棒の先端にあるブラシに付いた粘膜組織を研究所に持ち込みますと、1日後にDNAの解析結果が出るそうです。DNAは細胞核とミトコンドリアの両方にあります。この内、核DNAは約30億もの塩基対から成るのに対して、ミトコンドリアDNAは約1万6千と数が少ないので解析が容易です。母親のミトコンドリアDNAだけが、子供に受け継がれることからこれから母方のルーツがわかります。一方、核DNAの中でY染色体のDNAは男性のみが持つので、このDNAから父方のルーツがわかります。塩基対には、A、T、G、Cなどのアルファベット名が付いており、これが列にならんでいます。例えば、16257番目の塩基がA、16259番目がTですとN9aというグループに入ることがわかります。
朝鮮半島ルート: B5、M8、G、A、D4、N9a
北方ルート  : N9b、Z、Y
南方ルート  : B4a、M7a、F、B4a
などとなっています。私は新潟出身なので自分のルーツは北方ルートかアイヌ系ではないかと思っていますが、本当の自分のDNAを知りたい気もします。ネット上で費用を検索しましたら29,000円という例がありました。
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