yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

2011-02-21 06:27:21 | 文化
師」とは「人を教えみちびく」・「人の手本となる人」・「先生」と「漢和辞典」にあります。人生においては多くの師に出会い、多くの教えに導かれます。それは学校のみならず、趣味やスポーツ・文化(音楽・美術・文芸)など様々な分野にもおられ、数えきれないほどです。さて「師」という言葉ですが、このほうが、「先生」や「師匠」というより、何となく重みが感じられます。吉川英治氏は小説「宮本武蔵」の中で武蔵に、「我以外皆我師」と言わせています。つまり「学ぶ心を忘れたら、己の未熟を正す機会が失われてしまう」ことを戒めています。
もともと「師」という字の成り立ちは、軍が戦に出るときに祭肉をささげる姿とか、人の住むところいる長老とか諸説があります。また古くは中国の周の時代において、「師」は「軍隊の編成単位」を指しました。日本で「師団」という言葉が使われてきたのもそれに由来します。つまり「師」とは元々「兵士」とか「軍隊」という意味です。諸葛孔明の名文「出師(すいし)の表」は出陣に当って書いた書(志を述べた文)です。227年に書かれた出師の表は、次のような文です。

臣亮言う(もう)す、先帝の創業未だ半ばならずして、中道にして崩殂(そ)す、今天下三分すれども、益州は疲弊す、此れ誠に危急存亡の秋(とき)なり
                  以下略
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