yoshのブログ

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史記と司馬遷

2007-05-21 12:50:06 | 歴史
   史記を著述した司馬遷の生没年は正確にはわかっていませんが、紀元前145年頃から紀元前87年頃の人と言われています。史記の完成は没年の数年前と推定されています。
中国の古代(黄帝などの先帝時代)から、夏・殷・周の三代、秦、漢楚抗争期を経て前漢の武帝までの歴史を著述した通史です。本紀と列伝を中心とする紀伝体の形式は後世の史書に受け継がれました。
正確な記述   史記に書いてある商王朝は伝説上の話と考えられていましたが、 殷嘘から発掘された甲骨文からその存在が証明されました。
史書の筆頭   構成、形式、内容から、史書の筆頭とされています。
文学への影響  後世の文学に与えた影響が極めて大きいでした。
故事、名言の宝庫 李将軍列伝にある「桃李不言下自成蹊」は成蹊の謂われを述べています。
「天道是邪非邪」(天道は是か非か?)と 正義が必ずしも報われないことを自身の過酷な運命と共に提起しています。
文字の国 中国で紀元前に書かれた史書の一つではありますが、司馬遷の筆による、古今東西を網羅した渾身の大作ではないかと思われます。
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