FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



明日から休暇準備に入りますので、年内のブログの更新は今日までで停止します。一年間どうもありがとうございました。年明けは6日あたりから開始の予定です。
 
相場はこのあとこのあたりで上下しつつドル安へ向かうと予測していますが、そのための材料がなにかがまだわかりません。米国債の利回り上昇が、もしかしたら、悪い方向に解釈されて(国債消化不安)、ドル安への流れが出てくるのかもしれません。自分は適宜このあたりからドル安対応ポジションを持ってストップをかけつつ待ってみるつもりです。
 
いずれにせよ、来年一年も予想外の出来事が次々と起こる相場になりそうです。今日届いたメリマンの『フォーキャスト2010』(投資日報出版)をちょっと読んでみたところ、意外にも、2010年は、米株の大きな上昇の年になるかもしれないと予測しています。もちろん、そのあと2011年から2013年に本当の危機が来るということなのですが。メリマンの金融占星術の予測では、今回の危機は2015年まで続き、最終的にその影響が収束するのは2024年である可能性もあるとしています。とにかく、危機の規模がひじょうに大きいため、単純に来年すぐに悪くなるという見方も危険なのだと思います。全体像を見通しつつ、中期・短期の相場のリズムと、その時々の相場のテーマをはずさないトレードが望まれそうです。
 
では、良いクリスマスと新年をお迎えください。みなさまの来年の素晴らしいトレードをお祈りしています。


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さしものドル高もやや勢いが衰えてきたが、まだ油断はできないところだ。しかし、ドル円も92円に達しなかったというところで、中期の売りを入れていってもいいのではないか。いったん撤退していたが、今日あたりからドル円ショートの体制を整えていきたい。ユーロドルロング、金ロングに加えて、ドル円ショートと、ドル安シフトを徐々に備えていきたい。当然、昨日までの最高値(ドル円)、最安値(ユーロドル・金)近辺にストップを置いておく。


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金もユーロドルも節目の領域に達していったんの反騰に入った模様である。ただし、ここから急激にドル安になるようなファンダメンタル的なものはなさそうなので、しばらくは上下しそうな雰囲気である。一応、金もユーロドルも昨日は買っておいたが、まだ半信半疑状態であるので、買い増した分は、最安値を更新しそうならストップとしている。日柄的には、今週から来週は金が反騰するのにもっとも好ましい時となるので、期待しつつ、待ってみたい。投資小僧氏も述べるように、このところ、金の満月・新月の天底が逆になっているようであり、基本は来週から上げて年初にひとつのピーク(満月)を迎え、その後15日(新月)あたりまで下げてから、再度上げを開始というリズムが期待されるところである。



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さて、月に一度のLEAP/E2020の40号(英語版)が出ている。このプライベートシンクタンクは、ひじょうに急速な危機の到来を予測していたが、意外にドルもポンドもしぶといこともあり、このところやや2chなどでの注目度も落ちているようであるが、よく読むとやはり他にはない情報が多いのがこのレポートである。

今回の話題は、これからの展望・ドバイとギリシャのケーススタディ・2009年度の自己評価・投資指針ということになっているので順に述べていきたい。無料版の順番で、有料版の内容もやや織り交ぜつつ簡単に解説していく。

1 展望

2010年の春には、危機が新たな転換点に達する。西洋諸国の公的債務は手に負えない量に達する。同時に2009年の経済刺激策では足りなかった新たな経済の窮乏が明らかになり、それに対する対策が必要となるが、公的債務の増大によって新たな支出も不可能であることが明らかになる。公的債務の増大が社会保障システムへの支出ができない状態を引きおこし、中間所得層や退職者層がさらに窮乏化する。

同時に各種金融機関や公的機関の破産状態が増加し、金利の上昇と通貨から金への逃避を招く。ドルや米国債の減価により、各国中央銀行はその資産の一部を金に逃避するが、FRBはそれを公式には認めない。経済回復の見込みがなくなるため、2010年春は、ため込んできた20兆ドルの米ドルによる幽霊資産が各国の社会保障システムへと移動する(そして、それを破壊する)兆候が見られるだろう。

2 ドバイとギリシャ

(ドバイ)(銀行が「安全資産」と見なしていたものが本当は何であったかの明白な証拠)

ドバイは、それまで安全な資産と見なされていた。一部の問題はあっても、エミレーツ航空のようなよい企業もあり、不動産資産も問題なかった。ところが、ドバイワールドとナキールの債務繰り延べ問題がいったん発生すると、事態は一変して、ドバイの資産の価値は激減した。来年1月の、ブルジュ・ドバイ(世界最高の高さのタワービル)の開業式はまちがいなく、ドバイ神話の終わりを告げるものとなるだろう。そのタワーは、ドバイとその国際化の巨大な墓標となる。
現在、ドバイの債務を大量に持っている英国系の銀行は、ドバイの債務はアブダビの支援により問題ないと言っているが、数ヶ月後には、これらの銀行(HSBC、RBS、バークレイズ)はドバイの巨大な債務に直面することになるだろう。
これは一例であり、このようなタイプの「リスクのない資産」を銀行が大量に抱えていることが2010年には判明すると思われる。

(ギリシャ)(フランクフルトにとっては小さな問題であり、むしろ、米国・英国にとっての強い警告である)

これについては33号で述べた、2009年の3月の、東欧が非常な経済的問題を抱えており、それによって欧州が大きな危機を迎えるという広く報道された出来事との類似性を指摘できる。我々は、東欧危機については、まったく信頼性がないものであり、これは、ウォールストリート(アメリカ)とシティ(英国)による計画的なたくらみであると考えていた。つまり、EUにたいするいわれのない不安をあおり、欧州発の銀行危機というニセのストーリーを創作し、それによってアメリカや英国の適切な対策に対して欧州の対策は遅れているという形にユーロ圏をおとしめようという策略である。これによって米国と英国の真の経済の問題から目をそらさせることでG20における欧州の地位を低下させようとしていたのである。(このことはその後東欧問題が大きくならなかったことから証明された。)
 
今回のギリシャ問題もまったく同じ構図だ。ギリシャの債務は、欧州にとって過大評価されているだけでなく、実は本当は債務の問題は米国や英国のアキレス腱なのである。ギリシャの問題点は過去から明らかになっており、今後改善可能である。
ギリシャのGDPはユーロ圏の2.5パーセントに過ぎず、アメリカのGDPの12パーセントを占めるカリフォルニアの負債・デフォルトの方が、米ドルや米国経済にとっての問題であることは明らかだ。欧州諸国の問題点をとりあげる同じアナリストが、米国各州のひどい財務状況を問題にしないのもおかしい。ユーロ圏は世界最大の金資産を持ち、国家財政は黒字、貿易収支も黒字であり、国家財政も安定している。

ギリシャ等の格下げをおこなっている格付け会社は、ドバイの問題も見抜けなかったのであり、ちゃんとした格付け予測能力を持っていないことはあきらかだ。彼らはサブプライム問題も、リーマン・AIG・ドバイの破綻を予測できなかった。彼らは米国政府に従属した存在であり、今後の米国と英国に起きる重大な問題を指摘することは不可能である。

3 予測・評価等

このあと、債務増大により米国・英国に問題が生じること、昨年の自己評価は72パーセントだったこと、今後、特にポンドは避けること、商業用不動産が30パーセントから50パーセント下落することなどが述べられるが、時間の関係上省略する。

(レポート解説ここまで)
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以上、今回のレポートでもっとも力が入っていたのは、上に示したギリシャの問題である。もともとLAEP/E2020はフランスのシンクタンクであることもありユーロ圏の評価は甘いところがある。しかし、それを割り引いても、私には、このレポートの内容が述べていることは信じるに足りると考える。また、このレポートで言っていることが正しければ、それは私がずっと述べてきた現在のドル高のテーマが無理矢理構築されたものであり、その基礎は弱いということとまったく同一である。今日このレポートを読んでまさに我が意を得たりというところだ。前回の東欧危機のテーマと同じように、それほど遠くないうちに、この雇用統計以来のドル高テーマキャンペーンには限界が生じ、その反動の猛烈なドル安と金の暴騰が来る可能性をますます確信してきているのである。






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さて雇用統計以来のドル買いもかなりいいところまで来た。昨日はドルインデクスで78.5あたりまでいったようだ。金も当面の節の1080のところまで来ている。半月ほど前に12月末に1060目標と書いたがほぼ近いところまで来た。このドル高の基礎は弱いという見方から、自分がこのドル高相場に乗れていないのは困ったものだが、そろそろ反転に向けての心準備をしていきたい。いろいろな数値を見ると、国債利回りも、VIXも、リスク増大相場にはなりそうにないことを示している。となると、ここから予測されるのは、単純ドル安ではないだろうか。まだ市場にはまったくその気配がないが、何かのイベント発生によるドル安テーマへの移行を想定している。



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さて米国債の利回りが着実に上がってきているが、代表的な10年債の利回りインデクスのP&Fを示しておく。15日のところでダブルトップで上方ブレークしている。単なるダブルトップではなく、むしろ三角保ち合いからのブレークと解釈することもできる。いずれにせよ、水平計算してみると相当に高い利回りが上昇目標値となってくる。
 
米国債の利回り上昇は、国債が売れないということであるが、今回の場合は、米国回復期待であり、よい上昇だ。こういう場合は、利回り上昇はそのままドル円の上昇と平行することが過去の傾向から明らかになっている。ということで、ここでのダブルトップブレークは、さらに大きなドル円上昇がこの後あるのではないかということを推測させるものであり、ドル円ショートは要注意となってきている。また、ドル円上昇は、背後にドル高があると見るのが当然であり、この国債利回り上昇もドル高を示唆するものとなる。
 
ドル高材料ばかりでどうも具合が悪いのだが、とにかく公平に材料を見て判断しなくてはいけないので、あげておく次第である。

なお、ついでに書いておくと、米国期待に反して、欧州(ユーロ)が売られているわけだが、中国(株)も売られているようである。これも今までの逆パターンと見るとよいだろう。バルチックドライ指数が下げているが、これも中国の経済の減退予測が主たるものだと言われており、現在の相場が、
 
米国期待 VS. 欧州・中国不調
 
という形で構築されていることを示している。私見では、この形となる基礎はかなりあやふやであり、まだドル安が突然やってくる可能性があると考えている。とにかくここは待ってみたい。(普通はドル買いトレードがノーマルであろう。)


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毎日同じことばかり書いていてなんだが、他に書くことがない。ドルインデクスの一目分析で見たとおりで20日あたりに明確に上昇シグナルが出ており、その後も順調にドル高だ。中期にユーロドル1.42を予測していて、また、短期にドル高予測をしているのに、ここでドル買いのポジションを持っていないのがなんとも間抜けである。
 
どうしても金のロングが念頭にあるのでドル買いがしにくいというところ、ややトレードとしてはまずい状況である。中途半端に考えず、とにかく明確な反転の兆候を待ちたいと思う。このまま利上げまでドル高でゆくファンダメンタルではないと確信している。ギリシャの格下げなど次々とユーロに不利な状況が出てくるが、そろそろ材料切れではないか。とにかく来週から年始あたりを待ってみたい。





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さて、昨日の一目の分析で示した時点で77.6くらいであったドルインデクスは、現在78.11となっており上昇傾向は変わっていない。遅行スパンも上昇の制約もなくなっており、一目の見地からはさらに上昇の可能性が高いと言える。P&Fで次の節となるのは、80あたりとなり、80近くまではあがっていくのではないか。ユーロドルで1.41ぎりぎりということになろうか。金価格で見てみると、次の節となるのは1080であり、こちらもそこまでの下落は充分にある。
 
いずれにせよ通常のテクニカル的には、ここでスイングでのドル売りや金買いはお勧めできない状態であることは間違いなく、自分も金ロングはやや縮小して1000ぎりぎりまでの下げにも対応出来るようにしてある。990を割ったらいったん完全にノーポジションとするが、そこまではないと考えている。とは言え、ドルインデクスが底打ちして反転していく場合には、このままどんどん上昇する可能性(金の下落)も排除できないので、金のナンピン買いには慎重でありたい。
 
ドル高にそってドル円も上げているので、ドル円についても現在はドルインデクスの状況を見ながらのトレードということになる。自分はノーポジションとしているが、むしろデイトレでの買いの方がいいのかもしれない。



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さて、相場は今日もドル高に振れているが、現在の相場で最重要なのはドルインデクスである。ドル高テーマ継続か、再度ドル安転換か、それがまさに問題だ。
 
前回はP&Fで見てみたので、今日は一目で見てみる。一目はあまり得意ではないので、おかしなところがあればご教示いただきたい。まず現状の大局を見ると、明白にドル強気相場だ。75からの上昇で完全に日足の雲を上抜いており、P&Fでの3ボックスリバースに相当する部分の上昇が一目でも重要な動きであったとわかる。また転換線も基準線の上に来ており、遅行スパンもローソク足を上抜いている。いわゆる三役好転であり、問題なく上昇相場と見ていい。ドル売りに転ずるには、75より下(雲より下)に下落しなくてはならない。この75がポイントという点はP&Fでの分析でも等しく出るところであり、重要なところだろう。

では、ドルが頭打ちになる要素はないかと探してみると、遅行スパンが雲の上限にあたって来ていることぐらいであろう。遅行スパンは、値そのものと同様に雲で制約されることがある。77.5という現在のドルインデクスの値が重要ということになる。これからさらに上昇するとドルインデクス80が見えてくるのではないだろうか(MA200が79.5)。このあたりも注目しつつドルインデクスの行方を確認していきたい。




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さて、クリスマス休暇週となって商いも薄い状態である。とはいえ動きがあるかもしれないので要注意ではあるが。当面、ドルの動き、具体的にはユーロドルの上下に注目している。昨日のエントリーで書いたようにP&Fで数ヶ月ぶりにユーロインデクスにリバースが出ている。(コメントでよっくんさんからご指摘があったように、このユーロ買いは、過半はドル安の裏返しに過ぎない。だから、ドルインデクスでも同様になっている。今日のエントリーの図参照。昨日のユーロインデクスのちょうど逆の形で、やはり12月になってから上方にリバースしている。緑字の部分です。)つまり、P&Fで意味のある3ボックスの変化は、ドルについては数ヶ月ぶりのことなのだ。それほど一方的なドル安が半年以上継続していたのであり、また、雇用統計以来のドル高は、それを反転させるだけの力があったわけだ。
 
ここからはP&F的にはトレードは簡単になった。ユーロインデクスかドルインデクスで、3ボックス以上のドル安方向への反転があれば、ドルに売りシグナル発生(例えば、ユーロドル買い)ということになるし、それがなければ様子見でいい。具体的にはユーロドルで1.48程度(ドルインデクスで74くらい)まで行けば、かなりユーロドルの上昇は堅いだろう。そこから買っても充分なところだ。

逆にドルインデクスが上昇した場合には80を越えたら当面そこからリバースする可能性は低くなる。P&Fで一方向性の動きになるときはせいぜい4ボックス程度の反転があってからさらにその方向に延びるものであって、今の場合、ドルインデクスで75からの戻りは79が限界と考えられる。それ以上戻ったらドル安は75が当面の底だったと考えていいだろう。

以上まとめると、ドルインデクス80越えで、ドル買い・金売り、75割れでドル売り・金買いでOKだ。


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