「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」とは有名な相場格言である。なお、もとの英語の方がさらに格言めいているし、意味がわかりやすい。あまり紹介されない後半も付けておこう。(ジョン・テンプルトンは、20世紀初頭の有名な米国の投資家)。
"Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria. The time of maximum pessimism is the best time to buy, and the time of maximum optimism is the best time to sell." --Sir John Templeton
今のトランプ相場?は、まさにこういう相場だろう。トランプ大統領誕生という悲観の極に生まれ、今、まさに、懐疑の中に育っている最中である。FXのポジション分布などを見ると相変わらずドル円はショートがかなり厚く、また、日経なども個人投資家のやれやれ売りが中心で、それほどの活気はないと聞く。
今のドル円相場がどこからオプティミスティックになり、そしてユーフォリア(陶酔的熱狂)の段階に入るかが問題であるが、やはり今年の最高値更新の121円台、あるいは前回高値更新の125円台に至らないと、そこまでのことにはならないように思う。ということで、このトランプ相場の第一段階が終了して大きく調整するのはそのあたりという見方を継続したい。
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