まだ現在進行形の話なので今後ということもないのであるが、先行きをちょっと考えて見る。今回の株価暴落は、環境的には、FRBの出口政策による利上げ指向が、ここに来て意外に急激な長期金利の上げを引き起こし、市場が動揺したところで、VIX指数のショートの積み上げが逆流して、株価そのものの投げ売りとなったというのがおおよその了解のようだ。本来VIX指数の取引は、現物ロングのヘッジに買うというようなもののはずで、ショートを積み上げるという性質のものではない。なんでもバブル時には正当化されるので、そういう取引が多かったという解説には驚くしかない。尻尾が身体を振り回した格好だ。
今回の暴落は、下げて戻ってさらに同値あたりに下げたところだが、ここがサポートになるかは微妙なところ。来週のNYを見るしかない。また、それ以後も、さしたる原因もなかったブラックマンデーの下げですら、その後半年以上に渡って市場ムードを暗くしたことから類推すると、FRBの出口政策という基本の原因がはっきりしている今回の暴落は、1年程度は大きく影響することは間違いないだろう。出口政策は簡単に取りやめということはできない性質のものだからである。更なる下げがまたしばらくしたら来るか、あるいは今回の下げの底でしばらくレンジになるか、いずれかとなると思われる。
ということで、金利上げのスピードは弱まる(当面3月の利上げはなしの)可能性が高くなり、前に書いたように、ドル円は、リスクオフにせよ、利上げなしにせよ、下げムードが強まると考えている(最低1年くらい)。
来週の自分のトレードは、また108円ローでドル円ショートは大半買い戻したので、すこし戻ればまた売っていきたい。108円での買い勢力は強いのでここで抵抗はせず、往復で取るのがいいだろう。ただ、急激な下げもありうるので、逆方向のロングはなしで。
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