トランプ政権の政策はほとんど発表されていないが、その政策をある程度予測することは可能である。政策としてあげられる可能性がある中で、国内企業を優先した財政出動、海外資金の国内還流策などは明らかにドル高を引き起こすだろう。また、財政の膨張からインフレの気配が出たら、金利の引き上げもさらに必要になるかもしれない。
これらを考えると、やはり、今後のドルの動きはドル高ということになるのではないか。短期では、10年債の金利がそろそろ月足でかなり上まで来ているので、今までのような急な上昇はないと思うが、ドルインデクスで99から100あたりでの動きとなるのではないだろうか。
その後、何かをトリガーとして、ドルインデクスが100越えとなって、ドル円も110円越え、そして125円を目指す方向にある可能性が高くなってきたのではないか。トランプ政権への不信感からリスクオフになる時期もあるとは思うが、いったん流れが始まると一方向に動きやすいのがドルであり、ドル円もそれにひっぱられるような気がする。
それにしても、米株の動きも強烈だ。PCのGPUメーカであるNVIDIA株など、11日の一晩でなんと3割の上昇を見せた。NVIDIAは、GPUメーカーと言っても、今のGPUはすでにAIのための重要なパーツであり、NVIDIAはAI時代のインテルになる可能性を秘めているのであるから、まあ当然かもしれないが、それにしても力強い動きだった。
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