FX(外国為替証拠金取引)についての随想です。リンクはどうぞご自由に。
やまはFX



S&Pがギリシア・ポルトガルの格下げを行って一気に市場は危機モードとなった。株の下降、金の上昇(銀・プラチナは下降)、米国債の利回り低下、円買いということでまさに想定通りの動きだ。株金レシオは、レンジの中間レベルまで落ち込んだ。S&P500ゴールドレシオで1.0以下が久しぶりに見られるかもしれない。

多くの場合、格下げネタはあまり持続性はないので今回も一過性のものに終わる可能性もある。あるいは、若干長引いて一月ぐらいぐずつくかもしれない。そのあたりは予想できないが、これから数年かかって次々と段階を追って起きていく危機の様相がほの見えるものである。今回の特徴としては、円買いよりも金買いのほうが顕著であることであり、これはドル・ユーロ・円いずれも弱いという現在の通念が反映されたものだろう。

トレードとしては、為替、株とも下に行きすぎたところでの買いでいいのではないだろうか。すぐにドル円80円台突入というような話ではないだろう。ただ、下で買おうと考えている市場参加者も多いので逆に意外にこのあたりでぐずつく可能性もある。そのあたりは慎重に見ていきたい。

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先の記事の補足として、ダウゴールドレシオの月足を示しておく。以前から書いているように、私の認識では、現在は、ダウゴールドレシオが頂点の40あたりから底の1まで落っこちる途中の踊り場段階にいる、と考えているわけである。
現在の10という値は上昇中の1992年から1995年の間も3年間にわたってレンジになったところであり落ち着きやすいところなのだろう。



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大きく動いているようにも見える相場だが、やや遠くから見てみると、まったくの膠着状態だ。このチャートは、また例のごとく、株金レシオだが、今日は、ダウゴールドレシオの週足を表示してみた。このように2009年の4月に底値の7から9あたりまで戻してからというもの、9から10の間のレンジの動きになっていて完全な膠着状態である。

株金レシオが動かないというのはどういうことを意味するかというと、すでに以前、SJPさんのブログを引用しておいたのだが、ドル建ての金価格で換算した場合のドル建ての株価が変化しないということである。ドル建ては両方ともなのでその部分の影響は消去されるため、結果として、金換算での株価の動きがほとんどないというのが結論となる。

つまり一見ダウも上がってきているかのように見えるが、金価格の上昇がともなっている限り、その実質はたんなる投機的な値動き、あるいは、投入されたマネタリーベースの増大の反映に過ぎず、実質的な経済の上昇が反映されているわけではないということなのではないか。

私の予測では、これから数年かけて、経済の次の落ち込みとともに、株金レシオはさらに下がる時期が来ると考えており(長期の予測では、ダウゴールドレシオでは1まで下がる可能性がある)、どこかの時点で、株価の下落あるいは金価格の上昇があり、この膠着状態を抜け出すと思う。2010年の年内と思っていたが、米国・英国ともまだ国債の状況はそれほどのことはなく、2011年前半までずれ込むかもしれない。




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景気回復のかけ声で買い上げてきた株・商品・為替(ドル円)であったが、そろそろ息切れかと思うところで、材料(GS提訴)が出てきて予想通りの下げ相場になった。急に下げすぎたのでやや戻すかもしれないが、ここは戻り売りのパターンがよさそうだ。90円前後を一度見るまでは次の本格的上昇はないというかねてからの見方には変更はない。

ただ、大方の見方のように今年の今後の上げはまだ充分に予想されるのであるので、この下げは中期的には買い場の提供ということになるだろう。今年後半、あるいは来年初めあたり、どこまで続くかはわからないが、それまではドル円100円前後までの上げ相場が来る可能性が高い。その時には、4月前半と同様に、株も、また、貴金属その他商品も上げるだろう。ドル円やクロス円については、大略、この後の下げで買い、秋から冬の高値で売り、2011年前半の超大底で買い、で問題ないと考えている。






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私がいつも見ているAIAの堀内氏の一昨日の言葉(左のリンク集にリンクあり)。
 
「呆れるほどこの10年で相場の構造が変遷した。もう各通貨が勝手に動いていて、きわめて複雑怪奇になってきている。ドル円とドルスイスを売って、ドル円が儲かって、ドルスイスが損するなんてことは昔はありえなかったのだが、それも慣れてきた。

ところが、最近は、オージー円とニュージー円を買って、一つが儲かって一つが損する、ユーロ円とポンド円を買って、一つが損して、一つが儲かる。これはもういかに米ドルが基軸通貨キングから外れているかの証拠だ。昔は米ドルが隊長で、他の子分の通貨たちは隊長の号令通りに一緒に動いていたものである。

昔と今の為替相場。もしかしたら、今の為替相場のほうが難儀かもよ。(4月6日。夜中)」

ちょっと長いがそのまま引用させていただいた。現役最古参の為替ディーラーの言だけに重みがある。たしかに、ここ数年でも見ても、対ドルに対しての動きがドル主体というより、各通貨が独自の動きを見せることが増えてきた。円とスイスフラン、ユーロとオージーとポンド。今回の危機に対しての各国の対応や影響度が異なるからなのだが、今後もこの傾向は強まるだろう。ドル以後の世界をかいま見せてくれるものだという堀内氏の感想は当たっているものと思う。

相場はアノマリー通りの軟調相場だ。しばらくはこんな感じだろう。こういう時に金があがってくるのがおもしろい。景気が良くなると見ても、不安が増しても、金があまりさがらない。これは、すなわち、各国の通貨膨張政策の明白な反映である。




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株価が上がり、そして商品も上がり、ついで円安(ドル円の買い)というぐあいに、いわゆる相場ものは買いムードとなってきた。雇用もすこしよくなったとかでさらに安心ムードがマスコミに流布されている。しかしながら、実態は、前から書いているように米国経済は縮小の一途である。下はABCP(資産担保型コマーシャルペーパー)の残高である(FRB調べ。単位は10億ドル)

2008年末 725.2
2009年9月末 537.3
2009年10月末 477.1
2009年11月末 482.2
2009年12月末 470.7
2010年1月末 416.8
2010年2月末 420.6
2010年3月末 392.5

このように月を追って減少しており、企業の資金需要が極度に細っているのがわかる。あるいは貸してもらえないのだ。これではインフレにはなりようもない。ちなみに景気のピーク時の2007年夏には、この数値は、1200だったのであり、すでに三分の一になってしまった。

膨大に供給されたマネタリーベースをもとに相場の上昇は今後も続く可能性が高いが、4あるいは5月はアノマリーにより一時的に下降する可能性があることに注意したい。その後、大きなピークとなり、全員総強気になったところが大暴落の開始時点となるだろう。そこからショートといきたいが当然見極めはむずかしそうだ。今後、夏あたりからいずれの市場もボラティリティが高い相場になる可能性が高い。十分に注意していきたい。2011年から2013年がひとつの大底、そして2020年くらいまでは、このサブプライムに発する経済危機相場が世界的には収拾しないということだけは肝に銘じておきたい。

なお、チャートはS&P500と金のレシオの日足である。1.08あたりまで上昇したが、レジスタンスに阻まれて下げてきた。株の下げによると予測していたが、金の上昇によるのは意外だった。おそらく4,5月のいったんのリスク再発の揺れでさらに下げて1.0を再度割り込み、夏には株と金の同時上昇によりやはり1.0あたりを維持するのではないか。S&P500も金も1300ドルというあたりでまずはピークというのが今の見通しである。その後秋のどこかで株も金も下げに転じるだろう。このレシオが一定値で頭打ちであるという仮定があると、変数のどこかを固定できるので予測がしやすい。

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米株の上昇がやや弱まったかと思うと、金その他商品の上昇が見えてきたようだ。景気回復期待の動きの一段階と見ていいだろう。予想では、株価が大きく下げてリスク懸念となって株金レシオが下がると思っていたのだが、意外な動きだ。お陰で為替の方はリスク低減の円安・ドル安となっており、大方の予想を上回るドル円の上昇になっている。ここからは当面春に向けて96円前後を目指すという予想と、いったん90円程度まで下げるという見方が拮抗しているようだが、なかなかむずかしい。前から書いているようにまだそこまでの強気相場にはならないというのが持論なのだが。。

なお、定点観測している米国状況だが、特にCP発行残高の減少はいまだに続いている。けっして底流は改善されていない。安心感がいっぱいになるには、もう一揺れ二揺れある可能性は高いと思う。


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