FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



ゆっくりながらドル円が下がってきているが、動きは単純ドル安となっていて、クロス円はほとんど動いていない。正直、この局面での全般的なドル安、特に豪ドル買いには当惑せざるを得ない。QE縮小(テーパリング)に伴うドル高というシナリオに反する動きだからだ。いろいろなブログを見ても、この動きについてのうまい説明がない。スティーブンス総裁の豪ドル高牽制が弱かったというのが材料とされているようだが、これだけでは弱い。(納得しにくいながら、説明の一例は、この西原氏のブログなど参照)

とはいえ、じりじりと豪ドルは対ドルで上げているので、前に書いたように、ショートポジションは「踏まされる」ことになっているのが現状。気にしないとばかりは言えず、売りで益が出たところで、損と一部相殺しつつ、買い戻している段階だ。そのため踏み上げ相場となってますます上がるということなのだが。ここはすこしポジションを小さくして様子を見ようと思う。ユーロドルについても同様、様子見としたい。

ということで、ドル安にしても、また懸念される円高にしても、ドル円は先々さがっていくという見通しは変わらないので、戻ったら売るという形で当面ドル円に注力してみたい。今週はこの妙なドル安の原因についてももう少し考えながら、ゆっくりとトレードということになる。


コメント ( 17 ) | Trackback ( )




雇用統計の直後の感触では今週はもっとリスクオンになってドル円103円復帰かという感じだったが、中国筋の悪い見通しなどが入って、意外に上がってこない。見通しでは105円をピークとして下降に入ったと考えているので、それはそれでいいだろう。再度100円台を試すようだと、一段下に進むことになるが、どうか。いずれにせよ、月曜日はきちんとした動きが出ないので、火曜日以降の動きをみていきたい。

なお、新興国の動きを頭に入れるために、今朝方の高いところでランド円をちょっと売っておいた。本気でやるつもりはないのでちょっとだけだが、ポジションがあると動きをしっかりと見るので、何かの役にたつのではないかと思う。

なお、ゴールドシルバーレシオはかなり下がったが、ゴールドプラチナレシオは、相変わらず高いところに位置している。どちらも高くなるとリスクオフとなる指標だが、これまでの経験だとゴールドプラチナレシオの方が長期性を持つようだ。まだ先に下げがあることを意味しているのだと思う。


コメント ( 16 ) | Trackback ( )




雇用統計前でもあり、またテクニカル上の一定点に達したこともあって平穏な状態となっている。明日の雇用統計によっては大きく上下に動くと思われるが、中期的な大勢は変わらないと思われる。ドル円のテクニカルから見て、景気下降時期に入ったことはほぼ確実だろう。ダウや日経がさらに大きく下がるのがいつになるかはわからないが、時期を計りつつ慎重にトレードしていきたい。
 
豪ドルが対ドルでも対円でも上昇しているが、これは豪準備銀行の声明で、従来のようなドル高牽制の文言が見られなかったことによる上昇だが、売り場を提供してくれているものと思う。豪ドルは、今後、テーパリングによって大きく影響を受ける通貨の一つであり、下げが始まればあっという間に下げていくだろう。今朝は対ドルで0.9タッチもあったが、そのあたりではありがたく売らせてもらった。もう少し下で売ったものは現在踏まれているところだが、あまり気にしていない。ここで豪ドルが買われているということは楽観がまだ市場にあるということで、もうしばらくは平穏あるいは上昇相場になる可能性もある。ムリのない範囲で豪ドルは売っていきたい。今朝の0.9は50日線の位置だが、仮に0.92まで上がると40週線の位置となるが、ここまでは上がらないのではないか。

ドル円も雇用統計の結果によっては103円復帰はあるだろう。もし戻ったらまた売っていきたい。

コメント ( 24 ) | Trackback ( )




ドル円は焦点だった前回安値の101.77をあっさりと割り込んで100円台まで突っ込んだ。週足でも明確に下落の方向になってきており、この下落が一時的でないことを示している。105円台が当面の天井だったことはほぼ確実だと言えるだろう。となると、ここは修正のABC波での下落の途中ということとなり(大きな第2波の下落でもあり)、半年以内に90円前後への下落の可能性が極めて高いだろう。株価も相応に下がると思われ、特にダウの下落が進むと考えられる。P&Fではダウの下落はいい線まで来ており、ちょっと戻す可能性もあるが、アヤ戻しであり、さらに大きく下落していくものと思う。日経も当面これにお付き合いして下がるだろう。14000円が下落の目処という声もあるが、あまり甘く考えるのは危険だ。日経もP&Fではそこそこの位置まで下落しているが、停滞後、さらに大きく下がると思われる。
 
GSRもピークをつけてからやや下がり気味であり、全体に相場悪化は少々停滞する様子に見える。次の下落への準備期間と見ておきたい。まずは週末の米国雇用統計を見て考えて見たい。


コメント ( 20 ) | Trackback ( )




ドル円の売り方、買い方の勝負はぎりぎりのところまで来ている。売り方の材料は、たまりにたまったロング、いつまでたっても増えない米国の銀行貸し出し(信用乗数の低下)、そして本命のテーパリングによる金切れというところだ。買い方の材料は、とりあえずの良好な米国指標、長期的円安の確実性といったところ。しかし、テーパリングの進行につれて売り方の材料の方がだんだん大きくなることは間違いない。
 
来週は前回安値の101.77円がめどになることは言うまでもないが、これが完全に切れたら大方の予測のように100円めがけて下落することになるだろう。ロングはこのあたりをストップとしておくしかないし、単純なロングはちょっと遠慮したくなる雰囲気である。
 
これに対し、特に欧州通貨の対ドル相場は順調に下げている。また、カナダも下げており、この方向性は変わらないと思う。安心なトレードとして、ユーロドルの戻り売りを中心に考えていきたい。スイスフランは円買いと連動して買われるという傾向があるのでやや単純ではないが、対ユーロペッグがあるので、円と違い暴騰の恐れもない(USDCHFの底値限定)ので、チャートを見ながらの戻り売り(USDCHFでの押し目買い)でいいと思う。豪ドルはやや動きが異なるが、下落の方向は間違いないところだろう。ちなみに、これらドルストレートの中で、P&Fで一番明確に下落シグナルが出ているのは、豪ドルである。
 
この先もこれらドルストレートペアは基本ドル買いでいいと思うが、この先、米国株価の暴落、経済悪化というパターンがある場合、テーパリングの一時休止(この場合、フォワードガイダンスにより失業率が問題なのだが)があり得る。万一これがあると、一転してドル安となるので注意したい。そういう意味でも雇用統計およびFOMCにはそのたびに厳重な注意が必要である。
 
しかし、もし米国株価の下落による経済悪化がテーパリングを休止させるほど大幅になれば、ドル円の下落幅も大きくなるだろう。当然、ひっぱられるクロス円の下げも大きくなる。ということで、万一ドル安となってドルストレートでのユーロ高などがあっても、円クロスではユーロ円等下げざるを得ない。新興国通貨と連動性の高い豪ドル円も下げに向かうだろう。
 
以上、結論としては、どう転んでも、現状最もトレードに適していて安全な確率の高いのはクロス円の売りであると思う。
 
粛々と進むテーパリング、それにつれて不安定化の度合いが進む世界経済、(先々)大きく崩れた場合の万一のテーパリングの一時休止、たまったロングが崩壊して売り圧力がなくなる時期、これらがこの2014年の相場要因であり、内容ははっきりしている。これらへの対応を間違えなければ決して難しい相場ではない。時期を計りつつ、毎日の着実なトレードをしていきたい。


コメント ( 15 ) | Trackback ( )