FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



しばらく勢いが強かったドル売りだったが、ドル円108円、ユーロドル1.2、ドルインデクス92あたりの抵抗の強さで跳ね返った模様だ。ドル売りが大きかっただけに、しばらくは反対に動きそうな気配だ。これでドル円が114円とか115円とかまで逆行できるのかと言えば疑問に思えるが、相場の勢いというものもあるので、様子を見てみたい。とりあえず雇用統計、建国記念日を見てみたいが、この流れだと雇用統計は良くて、ドル円は、もう一段上というのが自然な流れだろう。

自分のトレードは上記の壁まではドル売り、さすがに壁近くでは利食いを入れておいたので、全体としてはややプラストレードとなったが、逆行をねらって底でドル買いをすることはできなかったので大儲けとはいかなかった。ここは課題としておいておきたい。ただ、このサイトでは、逆行派の意見も数多く出されていたので、読者にはとても参考になったのではないだろうか。最後は自分の決断次第ということだ。

なお、先日、ビットコインはクロス円と書いたのだが、それについてコメントでご批判もあった。ちょっとこちらの言葉足らずもあったのだが、要するに、言いたいことは、ビットコインドル(ドル建て)がもし仮に一定だとしたら、ビットコイン円(円建て)価格は、クロス円の場合とまったく同様、ドル円の値に正比例する、ということだ。これを円クロスと言う。これは、単なる算数なので、否定できない。もちろん、これはものの一面であって、ビットコインドルの方の価格変動にはひじょうに複雑な要因がからんでいる。なぜなら仮想通貨の世界には基軸通貨は(おそらく)ないから。ここは、さらに追求していきたい。


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前にコメントでも言及があったが、今のドル円、まさに鯨幕相場と言える。鯨幕(げいまく)とは、主に葬儀に使われる白黒模様の幕のことで、交互に白黒の縦線となっているのを、ローソク足の陰線・陽線に見立てて、往来が日替わりで激しい相場を言う。コメントでは、この水準での鯨幕相場は上げの予兆というご指摘だったが、これからどうなるか興味深い。
 
ドルの売られすぎから、反動があるのではないかという声もあるようで、ドル円でのこの買いはそういう声の反映だろう。ただ、ユーロドルなどのドルストレートでは、まだ強いドル買いというほどの動きはなく、通常の動きだと言える。当面、あさって9月1日の雇用統計、9月9日の北朝鮮建国記念日とイベントが続いているので、それを見ていくしかないが、自分としては、最近行ってきたドルストレートでのドル売りをまだ続けてみたい。円がらみは、クロス円を見ればわかるように、かなり無理な買い上げがあると思うので、しばらくは様子見程度のトレードとしておきたい。

なお、クロス円の上げにともなってビットコインもさらに上昇した。ビットコイン(円建て)はその位置から、通貨としては、当然、クロス円の側面を持つので、ユーロ円などとの連動度がある。ビットコイン取引をしている人は、FXの知識が少ない人もいるようなので、このあたり、サイトを読む時に注意したいものである。


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底流にドル安があったが、なんとなくの安心感から円売りとなっていて、ドル円が落ち着いていた。が、今朝の北朝鮮のミサイル一発で円高になり、秩序が崩れてしまった感がある。夕方からのロンドン市場では、強烈なドル売りが出て、再度ドル円も下押ししているようだ。

ミサイルは距離的には2700キロ程度だが、方向としては、ハワイを向いていると思われる。3000キロあればグアムに到達するので、要するに、グアムへは楽に到達するし、ハワイに向けても撃てるぞ、という形での実験だと思われる。なかなか効率がいい。今後も、着実に、穴を埋める形での実験をしてくると思われ、次は9月上旬に核実験という段取りであろう。韓国を人質にとられているため、米国も手出しができない状況であるので、このまま北朝鮮が実質的に核兵器保有国になるのを許すことになりそうだ。となると、韓国や日本にとっては、安全保障上の脅威が増すことになり、核武装をという声が強くなってくるのではないか。いずれにせよ、あまりよい未来が見えてこないのが残念だ。

先のことはさておき、相場は、ユーロドルが1.207あたりのレジスタンスを超えるかどうかが当面の焦点となりそうだ。ドル円はもちろん108円のサポートである。このあたりをぶち破ると、節目がしばらく見当たらないので、もうすこし違うステージのドル安になる。自分としては、そちらに重きをおきつつ、しかし、適度に利食いつつで、ドル売り体制を続けていきたい。



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月曜日ということもあってどっちつかずの動きになっている。週末は意外にユーロドルが上昇したが、豪ドルはやや停滞中だ。全体に円売りがみられるところから、リスクオン的な色も見えるので、こういう場合は、ドルストレートで豪ドルを買うのも面白いかもしれない。あくまでも、時限的ポジションとなるが、9月半ばくらいまで、上げ遅れが見られるところに乗ってみたい。もちろん、急な北朝鮮情勢の悪化などによる暴落もあり得るので、ストップは厳重にするのだが。



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ジャクソンホールは音無しだったが、それを素材にドル売りとなった。まあ、最初から決まっていたのであろう。北朝鮮も音無しのようで、これはリスクオンの円売りに作用していると思われる。ということで、全体としては、ドル売り、円売りの形で、ドルストレートとクロス円が上昇するという面白い動きとなった。
 
ドルの方は、P&Fで見ると、ユーロドル、豪ドルドルなどは上方ブレークしている。やはり、ユーロドルは前からのトレンドラインである1.23あたりまでは行くかもしれない。ここからひと月は、米国債務上限問題でもめるはず(最後はまたいつもの通り収拾されると思うが)なので、万一の米国債デフォルトなら、ドル安だろう。ということで、その連想から、まだまだドル売りで行けると考えている。ユーロドルで押し目買い、上での売りの回転で行きたい。9月のドル円は往復になりそうだが、全体にレベルを下に下げての往復ではないか。108円から110円くらいを見ておきたい。



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イエレンは特に新材料がなく、利上げに積極的ではないという形となってドル安になった。いずれにせよ、材料のないところでの話なので、これ以上大きな動きにはならないと思うが、この後、トランプ政権の不安定さに焦点があたると思われるので、積極的なドル買いはしにくい情勢である。早朝のドラギ演説も気になるが、これもおそらく材料がなく、今の相場傾向が継続するものと考えている。材料なしでドル買いをする根拠は今はない。

テクニカル的には、ユーロドルは再度1.19を試す動きになっており、P&Fでは、すでに上方ブレークしている。ドルインデクスも同様に下方ブレークである。円の方がいまひとつはっきりしないが、ドル単独では、ドル安気配がさらに強くなったという感じではないか。


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明日のジャクソンホールでの講演会待ちの相場となっている。北朝鮮はやや落ち着いている模様なので、こちらも特に動きはなし。ジャクソンホールでの短期の動きは予測不可能なので、明日の夕方になってから、益の出ているポジションはやや利食って、軽めにして講演を待ちたい。
自分としては、相変わらずドル安予測であるが、雇用統計ではないが、短期の動きは読みにくい。



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先のことはわからない情勢なので、とにかく当面を見ると、リスク度が高いということは間違いないだろう。指導力が弱く、判断力のない大統領が、戦争になりそうな相手国の隣で軍事演習を行うという、ちゃちなゲームでも出てこないような、とんでもない場面であるからだ。少なくとも軍事演習が終わる31日まではこの状態が継続するものと思う。ドル円のショートを継続的に置きつつ、戻ったらこまめな戻り売り、買い戻しのサイクルを続けていきたい。気をつけるべき日は、今日21日、そして北朝鮮の先軍の日の25日、建国記念日の9月9日と言われているので、この日付は覚えておきたい。

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アメリカはどうなっていくのか、なかなか難しい問題だが、今回のシャーロッツビルでの事件のきっかけになった、リー将軍銅像について考えてみた。今回の事件は、将軍像を市の側が撤去しようとしたことに抗議するために、白人至上主義者が集まったことに起因する。これについては、リー将軍は必ずしも人種差別者ではなかったとか、歴史的なものだから撤去する必要はないとか、いろいろな意見がありうる。
 
少々、調べて見ると、これらの南北戦争関係の像は、戦争直後(1856に終了)ではなく、50年くらい後に作られている。このシャーロッツビルの像も1924年に完成している。その背後にあるのは、1876年から南部諸州で行われたジム・クロウ法(人種差別法)の制定の流れがあり、その流れを強化するためのひとつのモニュメントとして作られたようだ。ただ、歴史的建造物ということで、その後、長く問題視されなかったわけだが、2015年以降、各地で撤去の動きが強まった。そのきっかけとなったのは、やはりオルト・ライト勢力の伸張であり、彼らがこの像の周りに集まるというような運動もあったとの記述もあちらこちらで見られる。それで、差別の象徴になっている像を撤去せよとの請願が相次ぎ、今回の撤去の決定になったわけだ。また、事件の後、右派への過激なカウンター勢力が、別の市で、像を倒す実力行使を行った例まで出た。しかし、南部に長く住んでいる右派の人や普通の市民達からすれば、100年近くなじみのある銅像が急に撤去や破壊されることには抵抗があるのは確かだ。理不尽であるという反応が出るのは当然である。
 
トランプが大統領になることで、白人至上主義者が声をあげるようになったことがこの抗争を助長することになったわけだが、この両派の争いは根深いものがある。ポリティカル・コレクトネスというアメリカの「建前」をぶちこわそうとしているトランプの登場は、アメリカの文化的内戦に火をつけてしまったのではないか。バノンが政権から去っても、根本の原因は消えたわけではないのである。
 
(補足)シャーロッツビルは、バージニア州のリッチモンド近郊の町。ちなみに、リッチモンドは、南北戦争の南部同盟の首都の所在地。







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トランプ騒動がまだ続いているが、この流れ、一言で言ってアメリカの弱体化であると言っていいだろう。経済格差が広がり、オルトライト層の伸張を許した点、その結果として能力のない大統領を選出した点など、いずれも「強いドルは米国の国益」と言っていたあの時代との差を感じてしまう。弱体化の結果としての経済の長期低落であり、株価が上がっても、長期金利の低下に歯止めがかかっていないことは昨日述べた通りである。
 
弱体化はずっと続いているものだが、その中でも大きなトリガーになったのは、やはりサブプライム・リーマンショックだと思う。それを収拾するために行った膨大なQEをまだ米国は回収できていない。それを回収するまでには、この先まだ、いくつかの苦しみを伴うのではないだろうか。今すぐではないが、将来、第2のプラザ合意=ドル切り下げがどこかで行われるのではないかという予感がしてきている。
 
トランプ政権は、バノンの解任によってひとつの転機を迎えた。これからは応援部隊だったブライトバートも反トランプになる可能性もある(今日のブライトバートニュースのトップ記事は「Steve Bannon Speaks After White House Departure: ‘I’m Going to War for Trump」であって、まだ応援部隊であるかのようにも見えるが、正確には、右派的トランプを応援、政権全体と戦争なのかも。)重大な危機と言えるだろう。これからのトランプの政策であるが、孤立主義をモットーとしていて、アジアからの離脱を計っていたバノンがいなくなったことは、北朝鮮情勢にとってはリスク増大だろうと思う。21日からの米韓軍事演習中に、北朝鮮がミサイルをグアム近海に発射するとしたら、支持基盤が弱体化してあせるトランプによる何らかの行動がある可能性が高くなったのではないか。少なくとも、そのような観測が強くなることは避けられない。
 
来週からもリスク増大で、ドル円108円の攻防になると考えている。ドル円108円ミッドは、4月そして6月と試してきた。8月になって6月より深掘りしてきたわけだが、前よりもサポートが弱くなっていると思われる。来週以降、北朝鮮情勢に何かあれば108円を割り込む相場になるのではないかと考えている。パニック的な金融情勢も十分に考えられるので、手元のキャッシュはある程度確保しておきたいと思う。






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