FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さて、FOMCの後の不安定な相場を一気にドル高=ユーロ売りに持っていったのは、S&Pによるカバードボンドのネガティブ評価であった。カバードボンドは、欧州金融機関が資金調達に利用しているもので、住宅ローンなどの担保の裏付けのある社債の一種である。残高は膨大であり、これのマイナス評価によってユーロ圏への懸念が一気に出たわけである。しかし、今の時期になぜ格付け変更めいたことを行うのか?という気持は否めない。PIGS諸国の懸念など、欧州が問題視されている時にあえて格下げ的なことを行ったS&Pの真意はわかりにくいところがある。そこに米国と欧州との対立的なものを見る論調もあるようだが、そうも思いたくなるほどだ。このところのドル高については「テーマ」という言葉で表現してきているように、どうも演出的・構築的な部分が見え隠れしている。最大限気をつけてポジション取りをしていきたい。


コメント ( 12 ) | Trackback ( )




日米欧の主要銀行の間で予定されていた新資本規制が10年延期になった。このニュースで、日本の銀行株が急騰したことは知られているとおりである。このニュース、まだ為替にはたいした影響もないが、今後の、低金利の長期化や投資レバレッジの拡大につながるものであり、金融機関によるドルキャリーの再拡大へと発展する可能性もある。したがってニュースとしては、ドル安の方向性のものだと思う。
 
現状の動きは、FOMCで何の新味もなかったということで、雇用統計以来のドル高テーマが継続となっており、ユーロドルは大きくセルオフした。しかし、何の新味もなかったということは、逆にどのようにでも解釈できる材料であり、この新資本規制延期などと混ぜ合わせて調理すれば、ドル安テーマ料理が出来上がる可能性もある。自分としては、金がここから上がる理由を考えるという形で考察しているのであるが、以上のような考え方もあるかもしれない。週末まで、様子見の軽いドル売りポジション、ドル円ショートおよびユーロドルロングとしている。


コメント ( 12 ) | Trackback ( )




さて、FOMCではあまり動かなかったが、昼になって若干ドル高に振れてきた。昨日軽く入れておいたユーロドルロングは1.44に入ったところでストップにかかったので、また1.44中程から軽くロングしていく。ドル高でドル円が上昇しているが、そちらの動きと見合わせつつ、ドルストレートのポジションを決定していくつもりである。金については軽くロングを増やしている。こちらも様子見である。週末あたりの動きを見てみたい。金についての観点からして、徐々にドル安という見込みは変更していない。




コメント ( 7 ) | Trackback ( )