注目のジャクソンホールだったが、FRBの利上げ継続示唆で終わり、ドル高、株安の再発という結果となった。週明けの相場を確認する必要があるが、今のところ、ファンダメンタルズからこれに反する動きは出ていない。株の大幅下げに伴って暗号通貨が落ちたのもいつもどおりだ。来週以降もこの動きの継続になる可能性が高いと思う。
FRBは、利上げ予測で株がおかしくなると利上げ打ち止めらしいことを述べ、株が安定すると逆に利上げ示唆に戻る。あきらかな口先誘導でソフトランディングを計っているわけだが、欧米の物価の動向を見れば、インフレの定着は明らかだ。金融緩和方向など夢である。まだまだ利上げが続くと考えなくてはならない。それに対して、日銀関係者からは、日本の金融緩和絶対維持という声しか聞こえてこない。ドル円は、株価の下げでそこそこ上下の均衡を保っているが、どこかで140円突破の動きになると考えている。
来週も、日本の株価も連れ下げになるため、ドル円もこのあたりで揉みそうだが、ゆっくりと上昇すると思われる。短期、長期を組み合わせてドル円ロング方向で考えて行きたい。
暗号通貨は、イーサリアムの大幅バージョンアップが迫ってきている。ここで、もしハードフォーク(分裂)しても、分裂先の旧バージョンが大きな勢力になることはなさそうで、今のところの予測では、本流の方がそのまま継続し、マイニングが電力消費にやさしく将来の拡張も見込まれる。順調にいけば、9月中旬にもバージョンアップの第一段階が完了するので、価格の上昇に繋がると考えている。