欧州懸念でドルが買われ、今日は中国の引き締め策の懸念で、中国株がさがってきた。投資家心理が揺れている状態だ。
そもそも中国株に見られるように、一部の投資家しか参加していないところで突然バブル的に株価が上昇し、多くの投資家はまだ懸念を持っている状態はひじょうに不安定だ。新しい売りも買いも安定しない。
しかし、このような状態のまま大きく次の崩れに入ってゆくことはむしろ相場としては不自然なのではないか。やはり、遅れてきた投資家も参加して全員でいけいけムードが醸成されたところで大反転するというのが相場の動きとしては美しい。
現在のクロス円相場は、ドル安・円安というリスク選好の動きであるため、ほとんど株式相場と連動しているが、おなじようにまだ懸念を抱いている人が多数派である。したがって現在は、まだ相場の初期なのではないかという気持がある。これには特に根拠もないが、いまの一時的な懸念の連鎖は、週末の米国GDPあたりで吹き払われる可能性があるのではないか。今の感想程度のことであるが、今日はそれくらいにしておこう。
なお、今の自分のポジションとしては、万一の下落の下値が大きいドルストレートはやや少なくして、クロス円、特に豪ドル円にさらに動かしている。(現状では、継続したユーロや豪ドルの下落はないと見ているが、念のため)。豪ドルもこの先下落するときはものすごいだろうが、今はまだその時期ではないと見ているからである。
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