コメントで仮想通貨に新たに取り組んでみたいという方から質問があったので、こちらでお応えしたい。まず第一に、以前から仮想通貨は年末年始に上がって、その後しばらく下降するというリズムがある。今年がそうなるかはわからないが、一応情報として頭に入れておいていただきたい。
そもそも、仮想通貨は、電子台帳(多くはブロックチェーンの形をとる)に記載されたデジタル情報である。取引は、取引業者に依頼して台帳を書き換えてもらうか、個人的に取引(やはり台帳の書き換えとなる)をする。価格はその時の相場で自由に変動する。普通は、仮想通貨取引業者に口座を開設して、そこで現金で購入する形になる。「販売所」「取引所」で価格が提示される(時価)のでそれを払えば仮想通貨口座に仮想通貨が入る。どの業者も複数の売買方法(「販売所」とか「取引所」とかの名称)を持っており、多く、「販売所」では手数料込みの価格で販売し、「取引所」では、取引を代行する代わりに手数料を取るという形となっている。手数料体系は業者によって違うので、複数の業者を対比するといいだろう。業者によっても、扱う仮想通貨の種類も異なる。もちろん、ビットコイン(BTC)はどこでも扱う。
また、各業者は、FXと同じようにBTC/JPYなどを対象に、取引の板を設けて、レバレッジ取引もやっている。方法は為替FXと同じだ。FXで言う倍率は、国内業者では、4倍と低く制限されている。為替のFXと違うのは、ロングもショートも、ポジションを持っているだけで、毎日手数料を取られることがある。だから、為替FXのように長期に玉を維持することはあまり得策ではない。長期を考えるなら、レバレッジをかけず、通常口座で現物で保持することになる(当然ロング)。
国内の代表的な業者はいずれも上記のような機能を備えている。適宜比較されたい。大手としては、ビットフライヤー、GMOコイン、コインチェックなどがあげられる。資産が多い場合は、ハッキングなどを考え、分散するのがよい。また、さらに資産が増えた場合は、取引所の口座に置いておくのは危険で、単独のネットウォレット(各種あり)や、(コールド)ハードウェアウォレットに分割収納することもできるが、初心者は、通貨の紛失の危険もあるので、仮想通貨の仕組みをよく理解してからのほうがいいだろう。
よくトレードされる通貨の特色をあげておく。
〇ビットコイン…元祖仮想通貨。なんといっても安心感がある。
〇ビットコインキャッシュ…ビットコインから分派したもの。技術的には高度で安定している。
〇イーサリアム…技術的に高度でかつ古くからあるのでファンも多い。様々な可能性を秘めている。
〇ライトコイン…ビットコインを改良し、取引速度をあげた。Googleの関係者が開発したとされ、好きな人も海外に多い。
〇リップル…リップル社が作って管理するもので、国際送金の基盤となる機能がある。国内で特に人気が高い。
〇ステラルーメン…IBMの技術によるリップルと似たもの。最近、ウクライナがこの技術でステーブル通貨(デジタルのその国の通貨)を作ることになったという話題があった。
こんなところでどうでしょうか。