FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



今週は昨日から軽くユーロドル売りから開始している。この「軽く」というのは、FOMCあたりをキッカケに相場のテーマが変わってドル安に転じるのではないかということで、反転を懸念しているためだ。どこかで手じまっておきたいポジションである。金は1060目指して買い下がるが、底が確定しているわけではないので、無理はしない方針。1000くらいまで落ちても問題ない程度としている。


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三橋氏のブログに紹介されていたCNNの日本語記事で、数日前のものだが、おもしろいものがある。

(引用)

米国民56%、景気回復より財政赤字解消が重要 世論調査

ワシントン(CNN) 米国民の56%が景気回復の時期が延びたとしても巨額の連邦政府の財政赤字を減らすことの方が重要と考えていることが最新世論調査で11日分かった。CNBCテレビが実施した。

赤字がさらに膨らんだとしても景気回復が優先事項とするのは33%だった。また、54%は、ブッシュ前政権が昨年設けた大手銀行、金融機関や自動車メーカーの救済基金を赤字削減に使うべきだとした。同基金の残額は推定2000億ドル(約17兆8000億円)。

(引用終わり)

アメリカ国民の現在の雰囲気(財政赤字への恐れ・FRBの野放図な緩和政策への疑問)がよくわかる記事である。当然、これを背景に、ドル高への期待が高まっているわけだ。しかし、私がここでたびたび書いているように、現実の米国経済の状況は、米国一般国民が想像するよりはるかに危険な状態であると思う。本来ならドル安政策を進めるべきところだ。バーナンキはそれを分かっていると思う。しかし、彼も議会と対立しており、下手するとその地位が危ない状態だ。
 
次のFOMCには上のような状況から、通常以上に注目されるべきだし、されていると思う。昨日今日のヨコヨコのレンジを見ればわかるとおりだ。もし、世の中の雰囲気に合わせて、緩和政策を今後小さくしてゆくというようなニュアンスの声明が出れば、ドル高が着実に進行するだろう。それに対して、ドル高期待の空気の中で、サプライズで、金融緩和政策をより強化する、あるいはそうでないまでも、金融緩和の姿勢にまったく変化なし、というようなニュアンスの声明が出れば、一気にドル安に揺り戻す可能性がある。

ふつうに考えれば前者=「将来的ななんらかの出口戦略を示唆」だろう。しかし、前から書いているように、金のテクニカルからはドル安の可能性がある。非常にむずかしい局面だが、少なくとも、ドル高と決めつけたポジションとりは危険だとは考えている。また、自分なりに考えて、徐々に金のロングを分割で入れていくつもりである。



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