FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



レンジの動きとなっているドル円だが、今日は日本の格付け会社の日本国債格下げのニュースがあった。なんだか仕組まれたような動きであるが、当然これは今の文脈では円売り材料となる。

問題は週末の米雇用統計であるが、このところの貨幣乗数やCP残高の上昇から考えると、比較的いい数字が出る可能性があるだろう。これも円売り材料だ。

ということで来週までに、ドル円が78円ミドルを超えていく可能性も出てきたのではないか。前から書いているように、やっぱり危機はこれからだ、的な下げが年末年始にあるとは思うが、そこは大きなチャンスになると考えている。慎重にドル円の行方をウォッチしていきたい。



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日本の10年国債利回りが上がってきた(価格の低下)。このチャートのように利回りの絶対値としてはたいしたことはないが、この数日の上がり方は急速だ。円安と完全に連動していることからわかるように、欧州の危機がドイツ国債に及んだことからの連想を利用した、日本売りの仕掛けだと言っていいと思う。
 
いまここで日本国債が売られる絶対的な理由はないのであり、円安への動きも同様に理由がない。したがって、年内から来年初頭にかけて再度の円高局面が来ることはほぼ間違いないと考えている。ただ、日本国債も、為替も、今年2011年の水準がひとつのピークであるという認識は市場にかなり浸透していると思う。仕掛けもその思惑を利用しているはずだ。貿易収支の赤字傾向も含め、2012年には、国債価格低下、円安へと動いていく底流が徐々に姿を現してきているように思う。株価や金価格については何とも言えない部分が大きいので、もう少しするまで予測は控えておきたいが、為替についてはかなり確信を持ってきているところだ。



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このところ相場の見方についていろいろと迷いがあってご覧になっている皆様にもご迷惑をおかけしているがようやく自分なりにまとめができてきた。

今の欧州に発する経済危機の見通しだが、応急処置を続けながらまだ数年に渡って続くと見るのがいいのではないか。ただ、ECBができるはずの応急処置がまだいろいろあるので、ユーロ崩壊のような危機とはならないだろう。ユーロの長期低落が続くという形で継続するのではないか。

ドル円は長期サイクルの底の時間が過ぎつつあるので、それほど遠くないうちに上昇開始となると思う。

以上を為替の面からまとめると、ユーロドルは、応急処置によっての急上昇時期はありうるが、基本は長期低落。ドル円は、数ヶ月の内に上昇開始。クロス円もそれに連れて上昇するが、通貨によって上昇率は異なり、ユーロ円は遅く、豪ドル円などは速く上昇する、としておきたい。

オーストラリアについては、前回のリーマンショック時には不動産バブルの崩壊など若干の痛手を受けたが、今回は特に大きな問題はない。他のブログで得た情報で恐縮だが、掲載のチャート(豪州10年国債利回り)のように、豪州国債は、このところ大きく買われており、安定している。豪ドルは例のごとく、リスクオンで上げ、リスクオフで下げる動きだが、前回のようにクロス円で50円台というようなことは今回はないというふうにみたい。というわけで、ドル円と豪ドル円のロングの時期を慎重にさぐっていくというのが私のこの年末から来年前半の中長期トレードの要点となるだろう。





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ユーロはさらに下がったが、ドルインデクスは80を超えなかった。ドル高による相場崩壊はまだギリギリで俵に足がかかった状態だ。まだわからない。
 
反面、ドル円、クロス円の上昇が始まったのがなんとも不気味である。コメントでもご指摘があったように、日本国債の利回り上昇と軌を一にしている点など、次に日本を標的にした売り仕掛けがある可能性も出てきた。
 
今後のトレードとしては、このまま円安にそのまますんなり行くとも思えないので、あと一回の円高があれば、そこで短期の円売りに入ってみるのも面白いだろう。また、前回の介入時のドル円高値の80円台に進めば、長期円売りを視野にいれつつ提灯を付けてみるのもいいと思う。いずれにせよ、個人的にはここからの円買いはあまり考えていない。長期的円売りトレードの安定性は何にも代え難いものがある。なんとしてもその構築に全力をそそいでいきたい。
 
そういえば、朝のニュースで、オリンパス経営陣が、前社長のウッドフォード氏の常勤取締役としての給与を全額カットしたという報道があった。「非行」のためだというが、あきれたブラック企業である。不買運動の動きもあると聞くが、このような経営陣の姿勢では、今後いいことはないだろう。私は昔からカメラが大好きでオリンパス製品も持っているが、このような経営姿勢の会社からは今後は買いたくないものである。



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ユーロはさらに下落した。先日はダウゴールドレシオの踏みとどまりから、ドル高も一段落かと見たが、やはりこの情勢ではそれではすまなかったようだ。ダウゴールドレシオも徐々に下げてきている。
 
ユーロドルのP&Fは下方ブレーク寸前となっている。ポンドドルも同じ。期せずしてドルインデクスも同じだ。ドルインデクスで言うと、NY終値で80を超えたら上方ブレークということになる。今日はNYは株などがお休みなので本番は来週ということになるだろうか。ドルインデクスの動きに最大限の注意が必要だろう。しかし、まだいずれもブレークしてはいないので、ここからの逆行もあり得る。動きについていくトレードが必要だ。
 
全体として、動いてみれば予測の範囲内だが、意外性があるのは、ドル円だ。このところ、円高の性質がまったく見られず、他のドルストレート通貨のようにドルインデクス連動で動いている。この形で動く限り、クロス円の下値は抑制される。いつものクロス円の暴落は、ドル高・円高の競演で起こるからだ。円高はドル高に遅れてやってくることが多いので、今週から来週にかけて、さらにドル高が進行するならば、ついで、ミニクライシス的な一時的円高、つまりドル円下降の動きに注意する必要がありそうだ。


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GSRの先行性はたいしたもので、すぐに全体が下げてきた。しかし、GSRのその後の下げの追随がなく、ダウゴールドレシオはむしろ上げ気味であり、後が続かない気配だ。

ということで、ここは当面の小さな底のリズムと見ておきたい。自分では豪ドルを対円、対ドルで少々ロングしておきたい(ストップは必須だが)。



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先週のGSR上昇の地合を引き継いで、リスクオフの動きになっている。GSRは55付近だが、56を超えるとさらに大幅な上昇となり、ドル高の勢いが加速しそうだ。ただ、まだ完全にブレークしたとまでは言えないので、もう少し様子を見たい。ただ、最大限の注意が必要な局面になっているのは間違いないだろう。TEDスプレッドもじわじわと上昇しており、為替・債券とも黄色から赤色信号が点いている。

反面、米国株価は比較的安定しておりダウゴールドレシオは落ち着いている。米国はCP発行残高も改善しており、マネーストック(マネーサプライ)の実質的伸びもあり、米国の景気自体は最悪から脱しつつあるようにも見える。ただ、欧州の危機が悪化すれば、米国銀行の問題の発生の可能性もある。また、例の債務上限関係のトラブルは一時的な円高を引き起こす可能性もある。ドル円の動きについてはこれらの点からも複眼的に注目していきたい。


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昨晩のNYは金も下がったが、銀がそれ以上の下落を見せ、GSR(ゴールドシルバーレシオ)が急上昇した。この動きは夏以来久しぶりのものだ。これだけ明確な上方ブレーク(画像参照)が出た以上、株価その他の大きな下落・ドル高・円高がさらに進むことはかなり可能性が高くなってきた。

前にも書いたように、私自身の予測としては、ドル円の大底が近いという観測を元に、この後、世界経済が根本的におかしくなるような崩れはないと見込んでいるが、年末にかけて、現状よりもさらに悪い状況が来ることは十分あり得るということについては大方の見解に同感である。GSRがさらに上昇を続けるかどうか、じっくりと見極めていきたい。


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じりじりと下がってきていたユーロドルであるがついにP&Fでもトレンドラインを割りそうになってきた。今日の終値で1.33台に留まるようだと下方ブレークということになりさらに大きな下落につながりそうだ。まさに今日は正念場である。
 
今回こそ上昇かと週初めに期待した金もドル高に反比例した動きが継続しているので、ユーロドルが下方ブレークすると1700ドルを割り込む動きになりそうだ。今日の動きを見てひとまずロングは撤退しておこうと思う。なかなか中期上昇に入らないのがもどかしいがやむを得ない。


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先週は、ドル安・株高・金高の動きと見ていたが、週の途中でイタリア問題がクローズアップされて、一度下に大きく動いてしまった。金も1800ドルで一部利食ったが、多くは残して、下から押し目買いというトレードだった。全体としては、今の1780ドルでようやくトントンというあたり。相変わらず欧州に振り回された一週間だった。今週は、もう一度1800ドルトライになると思うので、期待したい。先週の動きから、来年前半にも再度1900ドル越え2000ドル達成の可能性がやや高くなったのではないか。

いろいろ見ている指標だが、米国の信用乗数=貨幣乗数(マネーストック÷マネタリーベース)がこのところ上向きであることが気になるところだ。これが本当に上昇を始めると、米国の景気は底打ちということになる。まだなんとも言えないが、これには注目される(画像参照)。あれこれ言われるものの米国株価は結構強いが、この裏付けとして、マネーサプライの実質的伸びがあることは頭に入れておきたい。もちろん、一時的な上昇ということはあり得るので、今後の動きを注視したい。

欧州については、まだいろいろとあると思うが、イタリアその他が本格的に問題となるまでにはあと1年はかかるだろう。ユーロドルはゆっくりと着実に落ちていくと思うが、当面は、ドル安が勝つ可能性も高い。

ドル円は読みにくくなった。IMFからのお墨付きももらって、76円台ではさらに日銀が覆面介入をしてきそうである。ドル円については、当面トレードはしない予定である。半年以内にはドル円の大底が来るという立場で、買いのチャンスをうかがっておきたい。





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