FOMCとスコットランド独立投票というイベントを控えて、相場は膠着状態である。いずれもどうなるか読みにくい事象であり、為替に与える影響も大きいので、今週は慎重に臨みたい。とりあえず、ユーロドルショート・ドルスイロングはやや縮小。豪ドルショートとドル円ロングは多く継続という形にしている。ポンドやユーロの動きはわかりにくいが、全体にややリスクオフに傾きがちな週ではないか。ドル円も107.20円で短期のものは利食いをしておいた。
現在の世界情勢を見るに、第二次大戦後の、米ソ二大大国の時代が終わったの(ベルリンの壁崩壊)が、おそらく現在の状況の出発点だったと、後世の世界史には記述されるだろう。ソ連が終わって米国の単独支配の時代になるかと思われたが、それはリーマンショックによって阻まれた。マネタリーベースをそれまでの数倍に膨らませて、民間の巨大な債務を吸収した米国には、すでに過去の力はない。ここから21世紀後半にむかって、再度米国が盛り返すのか、あるいは、このまま世界は中世的秩序に逆戻りしていくのか、まだわからないが、20世紀後半の比較的おだやかな世界から、大きく変化する世界へと移り変わりつつあることは、誰もが理解している通りである。為替もこれから過去の経験が役立たない領域に入っていくだろう。
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