FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



一週間あまり動きがない相場だったのでエントリーも加えなかったが、恒例の米国債務問題で今週はすこし動きがありそうだ。ドルインデクスは相変わらず80手前で底堅い動きを見せており、ここを大きく割り込むのは難しそうだ。もうすこし日柄調整が必要な感じであり、今週もドル円で98円あたりでの動きが続くと思われる。クロス円もドル安の環境ではおおきく円高になることは考えにくい。いずれにせよ基本情勢には変化がなく、広いレンジの中の動きが続くと考えている。



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注目の9月FOMCは、緩和の縮小なしという結果に終わった。終わってみれば、サマーズ人事が駄目になったあたりで、FRBハト派の路線が勝ったということになるのだろう。為替の動きとしては、緩和縮小なしに対する動きとしては、想定通りのドル安ということになる。ドルストレートでわずかに残してあった自分のドル買いポジはこの時点で全部放棄した。この勢いは強く、もうすこしドルストレート(ユーロドル、豪ドルドル、ポンドドル)でのドル安が続くと思われる。金は1400ドルが焦点だろう。これを超えるとP&Fでも上方ブレークとなり新しい動きとなる。しかしその可能性は弱いと見ている。ダウは昨晩で上方ブレークしたため、さらに大きな上昇があると思う。株高、ドル安というふつうのリスクオン相場が続きそうだ。

逆に、円がらみでの動きは弱かった。クロス円はほとんど動かず、ドル円も下げの程度は弱かった。ダウの急上昇というリスクオンの中では、円高になりようがないからである。ということで、このところ自分では損きりが続いているドル円ロングであったが、98円ローでは買っている。これ以上大きく下げる理由は考えにくい。ユーロドルでのドル安に引っ張られて97円を再度試すことはありうるが、96円以下への動きは想定できない。
 
次回以降のFOMCでの緩和縮小が出るまで、時間が巻き戻されたような相場となるだろうが、基本、リスクオンなので、大局の円安という基本線は変わらないと考えている。

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ほぼサマーズに決まりという報道も多かったが、民主党内の反発という予想外の出来事で人事がつぶれてしまった。オバマにとっては、シリア問題に続く失点ということになるだろう。本命がつぶれたところで、次が難しくなった。本来の本命であったイェレンがこの経緯を受けて素直に就任するのか、あるいは、第三の候補が出てくるか、微妙なところだ。FOMCも控えているし、相場もしばらくは方向感がないものになりそうだ。今週は様子見中心としていきたい。



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来週のFOMCを控え、相場はちょっと膠着しているが、週末でもあるので別の話題でも。
  
バイナリオプションがかなり好評だったFX業界、また、ひとつ新しいのを出してきた。外為オンラインであるが、「オフセット注文」というもの。一種のオプションなのだが、あらかじめ手数料(いわゆるプレミアム)を100pips分(例えば今のドル円だと1枚(1万ドル分)で約1万円)だけ払って、ポジションを持つ(ショートでもロングでも)。そして、あらかじめ定めた決済期日(1週間あるいは1ヶ月)となるまでに、自由に決済が可能というもの。もちろん、最後にポジションを放棄してもいい(この場合はプレミアムの100pips分だけの損失)。
 
簡単な例を出せば、ドル円1枚を100円ちょうどでロングした場合、手数料は1万円。したがって101円以上になれば益が出るので、その段階で期限までの任意の時点で決済する。最後まで持って100円以下なら益がないのでポジションは放棄。100円から101円の間だったら、決済すれば手数料の一部は取り戻せる。

オプションでいうプットの買い(ショートの場合)、コールの買い(ロングの場合)と似た仕組みで、損失を限定し、利益は(理論上は)無限大ということになる。普通のオプション取引と違って、時間的な要素による価格の低下というような複雑なものがなく、簡易化されている。
 
ストップを100pips下(上)に置くのとどう違うかと言えば、ストップは一度達してしまえばそれで終わりだが、この取引では途中の値はどんなになろうとも、決済期日の値が100pips以上予想どおりに動いていれば益が得られるという点である。一週間ではあまりうまみがなさそうだが、一ヶ月ならなんとかなるかもしれない。
 
これが好評を得るかは未知数だが、類似のオプション取引まがいのものは他にも出てくるかもしれない。





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ドルと円とが交互に動いているが、昨日と今日はドル安の動きになっている。ドルインデクスが81.5となったが、この値はP&Fで見るとトレンドラインの下限となっており、そろそろ今の段階でのサポートの値に達したように見える。とするならば、ドル円もこのあたりで折り返して再度101円越えを狙うのではないか。

特に大きなファンダメンタル要素はないが(今日はオーストラリアの雇用統計が悪くて豪ドルが下落したようだが)、しばらくは上下しつつ円安方向を向く相場になっているものと思う。



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ドル安で対ドルで伸び、次の円安で対円で伸び、クロス円の伸びが順調だ。特に豪ドル円は93円を超えてきて、調子がいい。前々回のエントリーに書いたように、クロス円の伸びはリスクオンの特徴のひとつであり、現在の相場の安定感を示している。

ただ、数年のうちにドル円が120円になったときに、豪ドル円がそれに近い値になるということは、ここしばらくの常識では、なかなか想定しにくい。順当に考えれば、豪ドルの対ドル相場が下げて0.8程度となり、120×0.8=96円というあたりを目標とするというのが納得しやすい。(途中ではタイミングにより100円を超えることはあり得ると思うが。)

ただ、豪ドル円の超長期チャートを見ると、1960年代には400円といった値であったこともあり、最近の数十年が超円高だったと言えなくもない。ということで、豪ドル円のここ数年の見通しは80円から100円のあたりを往復というのが第一シナリオではあるが、構造的円安が固定化すると、かつての値が戻ってこないとも限らないことは注意しておきたい。

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この秋のイベントのひとつ、オリンピック招致の問題に決着がついた。オリンピックの経済波及効果が大きいのは、1964年東京オリンピック時に東京の主要インフラができあがったことでもわかる。今回はそれほどのインフラ整備はないものの、国立競技場の立て替えその他いろいろな予定があり、すくなくとも当面の株価によい影響をもたらすことは間違いないと思う。ということで、日経上昇となれば、円安であり、週始めは窓開けでドル円上昇となるのではないか。

この秋は、あとFRB議長の決定、米国債務上限の再度の到来などがあるが、いずれもその問題単独で、市場に甚大なマイナス効果があるものとは思われない。ドル円が次のステップに上昇する過程にあるという認識でいいものと思う。となれば、トレードも押し目買いで短期に回すもの、大きく落ちたら中長期に買うもの、そのあたりをおり交ぜて進めていきたい。


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出張でちょっと更新できず申し訳ありませんでしたが、シリア情勢の変化はさほどなく、全体として楽観ムードになっているようだ。
豪ドルを中心に、ドル安となっているが、以前のようにドル円が連動せず、ドル安・円安によるドル円の上昇という形が起こっている。このパターンは当然、クロス円の伸びが大きく、いわゆる典型的なリスクオンのタイプである。この形はかなり久しぶりであり、GSRの低下傾向に合わせて、さらにリスクオンのムードが強まったことを意味している。

これでドル円が保ち合いを上方ブレークしたのであれば、大方の予想のごとく、105円から108円あたりまでの上昇は期待できそうだ。それが5波だとすると、仮に105円がトップとして、次のABC波での最終下落地点は90円を大きく下回ることはまずはないだろう。したがって、長期ポジションを形成するとしたら、今からしばらくのドル円の上昇には最大の注意が必要だろう。自分としては、今はドル円は短期のロングと長期のロングを織り交ぜて考えており、長期分はレバレッジを計算して85円になってもまったく問題ないだけしか置かないようにしている。しかし、もしこれから5波入りとなるならば、さらにもう少しリスクを冒して、中長期のロングを買っていってもいいと思う。慎重かつ大胆に買っていきたい。クロス円については、いまだ懐疑的だ。サマーズが議長になれば、ドル高となって伸びが止まる、あるいは、株価の下落と合わせて大きな下落に直面する、などの可能性を否定できない。後者はドル円も同じだが、ドル高に相殺されて下げは小さくなると思うからである。









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