さて米国債の利回りが着実に上がってきているが、代表的な10年債の利回りインデクスのP&Fを示しておく。15日のところでダブルトップで上方ブレークしている。単なるダブルトップではなく、むしろ三角保ち合いからのブレークと解釈することもできる。いずれにせよ、水平計算してみると相当に高い利回りが上昇目標値となってくる。
米国債の利回り上昇は、国債が売れないということであるが、今回の場合は、米国回復期待であり、よい上昇だ。こういう場合は、利回り上昇はそのままドル円の上昇と平行することが過去の傾向から明らかになっている。ということで、ここでのダブルトップブレークは、さらに大きなドル円上昇がこの後あるのではないかということを推測させるものであり、ドル円ショートは要注意となってきている。また、ドル円上昇は、背後にドル高があると見るのが当然であり、この国債利回り上昇もドル高を示唆するものとなる。
ドル高材料ばかりでどうも具合が悪いのだが、とにかく公平に材料を見て判断しなくてはいけないので、あげておく次第である。
なお、ついでに書いておくと、米国期待に反して、欧州(ユーロ)が売られているわけだが、中国(株)も売られているようである。これも今までの逆パターンと見るとよいだろう。バルチックドライ指数が下げているが、これも中国の経済の減退予測が主たるものだと言われており、現在の相場が、
米国期待 VS. 欧州・中国不調
という形で構築されていることを示している。私見では、この形となる基礎はかなりあやふやであり、まだドル安が突然やってくる可能性があると考えている。とにかくここは待ってみたい。(普通はドル買いトレードがノーマルであろう。)
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何でそうなるかは僕ではちゃんと説明出来ないんですが、10年債と日経平均とドル円はどうも相関してるようですもんね。
なので理由はともかくそれらはいつも見てるんです。
http://ryuzaburo.seesaa.net/article/136338920.html#more
どうも見通しと違うので書きにくいのですが、金利動向からみるとこうなりますね。
千葉ハムさん
現状、おっしゃるとおりです。反論の余地ないです。^^;
シオさん、
そうですか。今日あたり、来年版のメリマンが来ますのでまた読んでみますね。
Unknownさん
いやはや、現状、為替の行って欲しい方向と、現実の方向とが食い違っているため、表現が反対方向になっておりわかりにくくて申し訳ありません。もうちょっとお待ちください。
Unknownさん
そうなんですよ。いろいろ取りざたされてますが、まあ、偶然でしょうね。笑