雇用統計はダイナミックにドル高に動いた。材料としてはそれほどのものではないと思うが、ここしばらくの膠着した相場に何かイベントが欲しかったという感じである。ドル円については119円までは想定していたが、それ以上になったので、自分のトレードとしては、短期の打診のショートは損切りし、逆にロングは利食いして、当面の分はノーポジとして週末となった。今回は流れに乗れなかったが、まったく予測ができなかったこともあり、仕方のないことだ。
117円から119円あたりは当面のレンジの想定範囲であり、日足からはP&Fでもまだ円安ブレークは出ていない。なかなか微妙な位置に来ているので、様子を見て流れに乗っていくしかないと思われる。ただ、市場はどちらかと言えばドル円ショートに傾いていたように思うので、その分の損切りが来るまでは上を目指す可能性が高そうだ。自分自身としても、上下の見通しが日ごとに揺れているので、このところ、ほとんどデイトレで動かしている。どちらかへの流れが決まったところでうまくレバをかけていきたいと思う。
相場全体としては、金が下落したこともあり、リスクオンに傾きやすいと思う。この点も、ドル円上昇説には有利となる。ただ、バルチックドライ指数がついに600を割るなど、原油下落とあいまって、エネルギー関係の低落は間違いない。世界経済が力強く伸びて行くイメージはまったくないのであり、金融中心の緩やかな上昇、そして、突然の下落、というのが今年のシナリオになるのは間違いないだろう。下落のきっかけが、米国の利上げになるのかどうか、それも大きな問題だが、いずれにせよ、為替的にはドル高の底流だけは確実だ。そして、円安も長期的にはゆるがない。ドル円は、レバさえ守れば、買っておけば儲かる相場と信じている。
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