FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



来週の予測については、昨日書いたことの通り。ドル高継続、ただし、円は、円高方向に動くためドル円は下降。ただし、当面の円安仕掛けに注意、というあたりだろうか。

休日でいろいろなサイトを一巡。Googleの開発したかな漢字変換ソフト(Google日本語入力)をインストールしてテストしている。今は、それで書いているが、長年愛用のATOKよりも圧倒的に語彙数が豊富なのには驚く。ネットやゲーム関係の用語(「腐女子」など)が多いのはすでにネットでも話題だが、「小篆」「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」「不胎化政策」「閉包」「戦国策」「棄捐令」などいわゆる専門用語も強力だ(以上、いずれもATOKでは一発では出ない)。サジェッション機能も素晴らしい。たとえば、ややマイナーな人名を変換しようとしてみると、「河上徹太郎」「鈴木梅太郎」「柳宗悦」「高橋是清」「吉田東伍」「長尾真」「小泉進次郎」「マット今井」「北浜流一郎」「三原淳雄」「為替鬼」あたりは簡単にサジェッションしてくるのは驚きだ。固有名詞も合わせると、システム辞書語数は100万語を優に超えているのではないかと思う。総合的カナ漢字変換能力ではまだATOKに一日の長があるが、しかし、これはジャストシステムにはかなりの打撃となるだろう。「Google日本語入力」、まさに工学的自然言語処理のパワーを見せつける驚異の辞書だ。なお、MS-IMEとは比較する対象ともならないほどの大差があるので言及しない(MS-IMEが劣る)。
 
もうひとつ興味深いサイトの御紹介。ドバイ駐在の銀行員の方のブログだが、やはりすでに9月の段階から今を予期されている記述になっている(ドバイ経済関係の記述のまとめ)。サブプライムのショックでお金が消えたドバイには、新しい産業もなく、借金を返すあてもなく、借金の繰り延べを申し出るのは時間の問題だったのだ。また、今後の展望も暗い。この記述を読んでいると、本当に世界中から一気にお金が消失したのだということが実感としてわかってくる。日本ももちろん例外でなく、今、デフレを止めるためにさらなる金融緩和をと叫ばれているが、もちろんそれ単独ではムダなことである。アメリカのマネタリーベースの増加と貨幣乗数の低下を観察すれば、金融緩和で今のデフレは止められないことは明白だ。今は、最後の頼みの綱である基軸通貨ドルの大量印刷で世界経済はなんとか動いている。しかし、アメリカも日本も実体経済が回復しつつある気配はまったく見えていない。
 
日本はいくら国債を発行してもすべて国内消化されるため金利も上がらない。米国の場合も基軸通貨国であるので、ドルについては世界全体が国内のようなものだ。日本の金利が上がらず、国債が売れているように、米国の金利もあまり上がらず、米国債も売れている。しかし、すべては国への信用があってのこと。経済は最後は理屈ではなく「信用」で動く。私の予想では、日本政府はおそらく(景気回復後の)インフレによって国民からの借金を減らして「信用」を保つ方向に動き、米国政府は、最後は(景気下降のどん底での)ドル減価によって対外的借金を減らして、「信用」を保つことになると考えている。



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