12月のFOMCでおそらくQE縮小(テーパリング=先細り化)を示唆する動きがあると考えて、短期では102.98円あたりからロングにしていたが、本当に縮小開始となったのは若干のサプライズだ。ただ、前のエントリーに書いたように、とんでもない意外なことというわけではない。イェレンのFRBはたんたんと指標通りに動くというイメージだ。タカ派でもなく、ハト派でもない、実務的なFRBではないか。
しかし、金の値下がりがさほどではない(従って、ダウゴールドレシオも13あたりでさほど動いていない)ことからわかるように、全面的な青信号にはほど遠い。貨幣乗数、米国コマーシャルペーパー発行残高などの過去から継続して見ている指数も相変わらず低調だ。過去の例から言うと、QE縮小開始後数ヶ月以内でダウが大幅に下落するのが常であり、今回もその例外ではあるまい。ただ、現在のムードはあきらかに上。ただちに下げるということでもないだろう。やはり例年通り、春が勝負になるのではないか。それまでは、短期に押し目で買って利食いというトレードで行ってみたい。今回も104.10でとりあえず短期ポジは利食いした。
しかし、これでドル高の流れは決定だ。たとえ、株価の下落があってもドル高は変わらない。豪ドルなどは対ドルでさらに下落していくだろう。したがって円クロスでも当面あまり伸びは期待できないのではないか。クロス円の本当の大相場はドル円110円超えてからだろうから、まだちょっと先である。
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