まったりとドル円の戻り売りでちょこちょことやっていたが、あまり儲からない一週間だった。動きの幅が少なすぎで、また上に抜ける恐れもあるので、あまりポジションを増やすわけにもいかず中途半端なトレードに終止した。
しかし、週末になって、急にクリミア半島情勢が緊迫してきた。ロシア軍のウクライナ進駐が始まりそうな気配だ。ウクライナ大統領の逃亡からは、こうなるのは論理的必然だったとも言える。やはりロシアのメンツ・実益から、クリミア半島を手放すはずはない。しかし、情勢は緊迫してきたものの、EUも米国も本気で介入する名目もメリットもないだろう。最終的にはウクライナの実質的な分裂でことが収まると思われるが、それまでは、リスクオフ相場になることは疑いない。週明けの相場ではドル円は101円割れを起こすと思われる。
クリミア半島は、古くウィーン体制の崩壊につながったクリミア戦争の舞台となったヨーロッパの要衝であり、けっして小さな問題ではない。今後の動きはまだ読みにくいが、ウクライナ情勢によって、欧米のロシアからの資金引き上げにつながることは間違いないはずであり、しばらくは何が起こっても不思議でない相場だ。突っ込み売りは避けつつも、中期円高ドル安に乗って、ドル円の中期ショートと短期戻り売りでいくのがベストシナリオだと思う。
問題は、これによってユーロやスイスフランや豪ドルがどう動くかだが、正直最近のこれらの動きはよくわからない。自分としては、確実なドル円でゆっくりとトレードをしていきたいと思う。なお、金はしばらく高騰を続けると思われる。欧州での戦争には、資産価値保全という重要な問題が現出し、それには金が重要な位置を占めるからである。
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