FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



円がらみはなかなか円高にならず、当面の危機要因が見えてこないため、円売りになっている。時間もたってきているし、一目を見ても、ここでドル円103円半ばを過ぎるようだと、円買いポジションはちょっと小さくしておく必要があるだろう。しかし、ボックス圏の動きとみれば、103円半ばは売りということになる。なんともむずかしいが、全体としてはもうすこし中期の円買い(ドル円売り)はがまんして残しておくつもりだ。とにかく、年度替わりで、日本の株価についても動きがあるかもしれず、様子見で進めてみる。きっかけさえあれば、下に向く相場であるという見方には変更がない。


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FOMCでイェレンが利上げの時期を六ヶ月先と示唆したため、急にドル高となった。これはイェレンが思ったよりタカ派だったという思惑によるものだが、一方、イェレンの失言だった、あるいは不慣れによる失敗だったという評価も出ているようだ。ということで、このドル高は徐々に効果が薄れて、ここしばらくのドル安に復帰する可能性が高いと思われる。金も再度上昇と考える。

ウクライナ情勢もいっこうに改善していない。注目すべき経済制裁のニュースとしては、VISAとMASTERがロシアの主要銀行発行分のカードについて、キャッシュサービス以外のサービス(つまり普通の買い物など)を凍結したというものがある。

少し引用すると「ビザとマスターカードは、ロシア銀行に加え、同行と関連のあるソビンバンク、インベストキャピタルバンク、SMPバンクの計4行に対しサービスを停止すると発表した。(中略)マスターカードも同様の発表を行った。これらの銀行が発行するカードでは、物品・サービスの購入はできないが、当該行の現金自動預払機(ATM)または、ORSと呼ばれるロシア国内数十行が加盟するネットワークのATMを利用した現金の引き出しは可能。」とのこと。

これは細かな嫌がらせであるが、ロシア国内のカード利用者にとっては、買い物が不便になるものであり、一般民衆にも影響がある経済制裁だ。ロシアからの強い反発が考えられる。(カード会社も米国政府の方針に逆らうわけにはいかないが、長期的にはその信頼が失われるものであり、実はこれは米国自身にもブーメランが帰っていく制裁だと思う。)

このような地味な一般向けの経済制裁は、ロシア国民のプーチン支持を強めるだけであり、今後、ロシアは、クリミアを完全に掌握した後、さらにウクライナ東部に進出する可能性が徐々に強くなっているのではないか。米国の経済制裁も徐々にエスカレートするだろう。
 
ということで、ドル安、あるいは、リスクオフの円買いどちらかの可能性が高く、来週もドル円の戻り売りでいく予定だ。ドルストレート系は、ドル高継続の目もないわけではないので、月曜からはちょっと避けておきたい。


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FOMCはフォワードガイダンスの放棄というあたりで無風で過ぎると思っていたら、イェレンからドル金利上げの時期を匂わす発言が出て、米国金利急上昇のドル高となった。これはテーパリングが順調に進むことを意味しており、さすがに株価も下がった。
 
ここしばらくのドル安・金高も一気に逆流したが、これでドル高の長期の方向が整ったかというとまだそうは考えにくい。そもそもテーパリングの強化は、新興国からの資金引き上げ、世界経済の不安定を引き起こすもののはずであり、けっしてリスクオンの材料ではない。ドル円も次の材料で再度低下になるはずだ。金もやや調整した後、上げに入るだろう。豪ドルについては微妙だが、もう一回上昇する可能性の方が高いと考える。それは金価格の上昇とほぼ平行した動きになっているせいである。
 
自分のトレードは、ドル円の長期ロング、中期ショート、短期戻り売りだが、短期の分は昨日のFOMCで損切り。もうすこし様子をみてさらに売りたい。あとは、ドルスイロングだが、これは長期対応なので、そのまま。
 
全体に世界経済が不安定になってきており、一方向の動きではなくなっている。うまくその時々の動きに合わせていきたい。

(補足)オバマが、特別の場所で演説するらしい。要注意です。





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ムリに上げてきたドル円だったが、103円でエネルギー切れとなったようだ。秋から春にかけて円売りとなるのが通例だが、今年もその例にもれず動いてきた。しかし、テクニカル的な105円の頂上からの修正波に入ってしまっているようで、ここからはまた円高となっていきそうだ。まだ105円からの下降は始まったばかりの状態で、ずっとA波の中にいるものと思われるが、今度は前回安値の100.76円を過ぎて、100円割れを目指す波動だろう。

ファンダメンタルの要素としては、やはりウクライナが片付かないことが大きい。当初から書いている通り、現状は、ロシアにも欧米にも不満の残るところで、それぞれが納得するように動けば、事態はエスカレートするしかない。妥協が図られるには一度パニック寸前の状況が起こる可能性が高い。この段階が100円割れ(あるいは95円に近づく)になるのではないか。

来週は欧米のロシア経済制裁が発動されると、ロシアの反発や、それからの連想(米国債への懸念)が生じ、基本的にはドル安が進むと思われる。ドル円は下降、クロス円もやや下降、対ドルペア(豪ドル・ポンド・フラン)は上昇、ユーロは横ばいといったところだろうか。豪ドルの買いは先週で一回打ち止めとしたが、動きによってはもう一回、対ドルでのロングをしてもいいかもしれない。が、基本は、ドル円の戻り売りでOKだろう。




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リスクオフの豪ドル売りというのがかつての通念だったが、この一連の相場ではそうなっていない。しぶとく豪ドルが価値を保っている。その理由についてはよくわからないところがあるが、豪ドルの底堅さはかなり確実だ。今後の紛争の流れを考えると、どう動くにしろ、ロシアがクリミアに関与し続けることで、欧州と米国による対ロ経済制裁が発動されると考えられるが、ユーロそしてドルに対してはいずれもマイナスとして働くだろう。とすれば、やはり、圏外にある円、そして豪ドル、そして、あえて言えばポンドなどが買われるというのが自然ではなかろうか。

ドル円の戻り売りは継続であるのは当然だが、ここしばらくの豪ドルの強さがさらに目立つ可能性が出てきたように思う。ただ、円買いもあるので、クロス円では動きは少ないだろう。豪ドルを買うなら、対ドルだ。あと、先にもちょっと書いたようにユーロがダメな時はポンドがよいので、ポンドドルの買いもいけるかもしれない。



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今日のロシア株式市場のRTS指数は、午後の相場でさらに下げ、前日比13パーセント以上の下げとなっている。この下げ幅は、ブラックマンデーの日経の下げ幅と同じであり、大暴落と言っていい。これは言うまでもなく、欧米のロシア投資の引き上げである。すぐに全面戦争ということはなくても、紛争の相手国への投資などはとんでもないリスクであり、とりあえず逃げておくというのが普通の考えだろう。当然ルーブルも大きく下げている。
 
この動きは一過性のものではあるまい。なぜなら、今後、ロシア軍が西部ウクライナへの侵攻を開始するようなことがあれば、さらに事態は悪化するからである。たとえすぐにNATO軍が動かなくても、西部のウクライナ暫定政権から今よりも強いHELPが出た場合、欧米はきわめて厳しい政治的決断を迫られる。そのような局面では、投資の引き上げは、東欧、そしてトルコへも及ぶと考えられる。
 
しばらくは、これは大丈夫というような報道が出ても安心することはなく、中期の下向き相場を想定していたい。ドル円の戻り売りでOKの相場ではないか。テクニカル的には95円あるいは90円くらいまでは下げてもおかしくないチャートであり、だとすると、テクニカルのポイントのところでファンダメンタルの事象が起きるという過去の通例によれば、ウクライナはまだ簡単には片づかないだろう。


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NBCのサイトによると、米国のケリー国務長官が「ロシアが態度を変えてウクライナから出て行かない場合は、対露交易禁止・ロシア資産凍結・ビザ発給停止などもあり得る」と発言したようだ。

米国もさすがにメンツがあるのでとりあえず強硬な発言をしているものと思われるが、しばらくは極めて不安定な相場になりそうだ。欧米のサイトを見ると、キューバ危機にも匹敵するものという論調も見える。実際、対露経済制裁が欧米協調で行われた場合、ロシアが所有している米国債をどうするかまったく予測が付かない。
 
月曜朝は場合によるとドル円100円割れもあるかもしれない。ロングポジションがある方は注意されたい。今後、為替はきわめて動きが大きくなると思う。また流動性危機によりトレードができなくなる場合もあるだろう(特に新興国の通貨など)。リスク管理には厳重に注意されたい。もちろん、株価も暴落に近い動きになることが予想されるので、注意が必要だ。




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まったりとドル円の戻り売りでちょこちょことやっていたが、あまり儲からない一週間だった。動きの幅が少なすぎで、また上に抜ける恐れもあるので、あまりポジションを増やすわけにもいかず中途半端なトレードに終止した。
 
しかし、週末になって、急にクリミア半島情勢が緊迫してきた。ロシア軍のウクライナ進駐が始まりそうな気配だ。ウクライナ大統領の逃亡からは、こうなるのは論理的必然だったとも言える。やはりロシアのメンツ・実益から、クリミア半島を手放すはずはない。しかし、情勢は緊迫してきたものの、EUも米国も本気で介入する名目もメリットもないだろう。最終的にはウクライナの実質的な分裂でことが収まると思われるが、それまでは、リスクオフ相場になることは疑いない。週明けの相場ではドル円は101円割れを起こすと思われる。
 
クリミア半島は、古くウィーン体制の崩壊につながったクリミア戦争の舞台となったヨーロッパの要衝であり、けっして小さな問題ではない。今後の動きはまだ読みにくいが、ウクライナ情勢によって、欧米のロシアからの資金引き上げにつながることは間違いないはずであり、しばらくは何が起こっても不思議でない相場だ。突っ込み売りは避けつつも、中期円高ドル安に乗って、ドル円の中期ショートと短期戻り売りでいくのがベストシナリオだと思う。

問題は、これによってユーロやスイスフランや豪ドルがどう動くかだが、正直最近のこれらの動きはよくわからない。自分としては、確実なドル円でゆっくりとトレードをしていきたいと思う。なお、金はしばらく高騰を続けると思われる。欧州での戦争には、資産価値保全という重要な問題が現出し、それには金が重要な位置を占めるからである。






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