昨日は欧州市場で再度ドル円93.40あたりの直近最低値に到達した。前回とほぼ同じ値であったが、まだやや物足りないのか、なかなか上げに移らない。しかし、NYの午後になって、強烈なドル安が進行し、ドル円も引き込まれて93.10台を付けた。この動き方は先週金曜日と同じであるが、さらにもう一段の底を見たわけである。日柄からしても、値からしても、おそらく、ここが当面のドル円の底値と見てほぼ間違いないだろう。ここからは、徐々にドル円、そしてクロス円が上げにむかうと思う。ほぼ予想どおりの動きであったので、93.30円で大目にロングポジションをとってみた。ただ、まだ若干の疑念も残らないではないので、ストップはちゃんと入れておいて万一のさらなる下降に備えることはもちろんである。ドル安駆動型のドル円単独下降という可能性も捨てることはできない。
昨日は、twitterに流れるニュースを見ていても、モデル系ファンドからのクロス円売り・ドル円売りが何回かあり、相場が薄い中、ストップロスを狙うモデル系ファンド(テクニカル分析による短期売買を得意とする)の主導する円高相場になっていたような気がする。昨日も何回か書いたように、景気回復期待がある中での単純円高はどう考えても中期の流れからするとおかしい。短期売買に主眼を置いたモデル系らしい動きである。しかし、NYで良指標が出て、午後になって株がプラテンすると、本来のドル安が出てきた模様だ。これで納得の動きである。今日金曜日のドル円の動きに注目したい。
そもそも、ここから大きく崩れることはないと見ているわけだが、それは、次の為替や株の崩れはまさにとんでもない事態の引き金になると考えているからであり、そう簡単には崩れるわけにはいかない事情が各国にあるのである。まだアメリカには余力がある模様であり、次の大きな上昇を図っていると想定している。
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