ついに黒田が動いた。YCCの上限を上げるという形で、実質利上げ。ただ、追加の発言では、金融緩和を辞めるわけではないという言い訳も付いてきたが、従来の路線を変更したことには間違いない。次の総裁がやりやすいようにという配慮だろうが、この年末の時期に来るとはかなりの人が思わなかっただろう。実質的にはたいした金利幅ではないので、米国金利の上下の方がよほど大きいわけだが、やはり、姿勢の変化は、次の総裁の動きやすさにも繋がるわけで、金融緩和政策の終わりを意味すると考えて、相場が動いたのもわかる。
今後の動きだが、前から書いているように、当面ドル円130円程度までは、日足3トップの形状からありうると考える。ただ、必ずしも左右対称になるわけではないので、そろそろ反発の可能性も頭に入れておく必要がある。急激な下げで130円近くまで行ってからの急上昇という形が普通に考えられる。その後、大きく戻して140円近くまで振ってから、新しい日銀総裁の政策で、大きく円高になるという流れと考えている。
こちらのトレードは休み気味で、ドル円ショートを軽く持っていたので、それは利食い。もっとやっていれば良かったのだが、この相場状況では無理をすることはない。今後も130円まではショート基本、そこからはロングという形で進めて行きたい(状況によってはドテンを早めに)。