FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



円売りとドル売りでやや円売りが強く、113円ハイまで上がっていたドル円だったが、またもやハト派を演じるイエレン演説で、強烈なドル安到来。またレンジ下部の112円ローまで落ち込んでしまった。これはちょっと予想外だった。

しかし、前回も書いたように今年の相場のパターンは、基本はこれだろうと思う。つまりドル独歩安。利上げ期待でずっと上げ続けたドルだったが、そのメッキがはげるにしたがってドル安進行は間違いない。その間は、ドル独歩安、円も若干安で、ドル円が上下レンジ、クロス円がやや上げるという形だ。

ダウが本格的に崩れる時が来るまでは、この微妙なバランスを保った相場になりそうで、円がらみのトレードは難しそうだ。ユーロドルは、前回高値の1.137を超えるとさらに上昇する可能性もあるので、ユーロドルやポンドドルなど欧州通貨の動きには注意して、うまく行けば飛び乗りたい。



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これから、サミット前のいろいろな情報によって、いったんドル円が上昇する可能性が高い。それまでに大きな下降があるかどうかが焦点だったが、そのトリガーになりそうな事象が起こらないまま4月を迎えそうだ。4月から5月にかけてはドル円がさらに上を向く可能性が高まってきたと考え直したい。
 
自分のトレードとしては、113円を超えたところをひとつの目処として、120円以上からのドル円ショートを一部利食って、ポジションを軽くした。今後の見方としては下降の可能性もまだあるので、ここでロングはせず、しばらくは様子見としたい。ショートを一部切って仮想的にはロングをしたつもりだ。

長期的にはドル安のほうが効いてきて、ドル円は今年中には110円を割る可能性が高いと相変わらず考えている。その主力はドル安になるはずだということも前からの考え通りだ。実際に、チャートで見てみると、通常のドルインデクスはノイズが多くて不安定だが、前に述べた、広域型の貿易加重ドルインデクスは、かなり明確に天井をつけて、下降に入っているように見える。今後の流れはドル安だ。ファンダからすると、年度内米国利上げなし、という見方を堅持したい。
 
円の側からは、しばらくは円安があるが、後、円安が弱くなってドル安駆動のドル円降下になると見ておきたい。ドルストレートもノイズが消えれば、ドル安になっていくはずだ。今後徐々にそちらにも注目していきたい。よって、クロス円はあまり動かないということになる。







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先日、中央銀行のマイナス金利の動きとビットコインとは連動しているというエッセイをここで書いたが、まさにそのテーマを書き下した本が出たので紹介しておきたい。
 
昨日発売なので、まだ一読しただけだが、これからの中央銀行の働きとビットコインについて知りたい人には実にタイムリーな本だ。著者は、日銀出身で、早稲田大で電子マネーを教えているという人で、さすがに内容は手堅く、よく書けている。ビットコインの中核技術についてわかりやすい説明があって、ブロックチェーンについても一通りの説明がしてある。正直、軽い本ではないが、実務の上から、この方面(フィンテック方面)に興味のある人は読んでおくとよいものだと思う。

相場予想はまた明日に。


中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)
岩村充
新潮社



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ドル円110円台に入ったドル安(ドル円での円高)だったが、今回もまた111円台で留まっている。まだ下方向が可能性が高いと考えているが、上にいったん戻る可能性もなくはない。実に微妙なところである。

コメントでも引用したように、政権は、サミットを控えて大物経済学者を次々と呼んで政策のアドバイスを求めているが、報道されているように、多くは財政政策への傾きがあるようだ。金融政策だけでなんとかなると言っていたクルーグマンもついに白旗をあげたようであるし、近年、新興国経済の救済に関心があると言われるスティグリッツも財政政策の重要性を官邸に提出したこの資料で唱えている。この分では、サミットでは日本からかなり大型の景気刺激策が打ち出されると思われる。となると、当面のドル円下降には残された時間は比較的少ない。ここで107円まで行ってからの戻りになるか、あるいは時間切れになるか、微妙であるが、いずれにせよ5月以降一度はかなり戻るだろう。

なかなか、難しいトレードとなっているが、いずれにせよ、今年は選挙もあるだろうし、国内事情を考え過ぎていてはトレードできない。後追いでもいいので、ブレークする方向に乗っていくしかないだろう。

(追加)クルーグマンが官邸で説明した最近の説(財政政策論)




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NY時間になったが、ダウは上がっているがドル円は111円台ローでうろうろしている。昨日から書いているように、このところ、このドル円の動きは米国10年国債などと同期しており、株が上がっているわりに、国債も買われている(利回り低下。買いが強くなったのは11日のECBから。)。もともと、リスク指向の有無の点から、円買いと、国債買いは相関することは言うまでもないが、時によりこの相関は強くなったり弱くなったりする。今は底流にあるリスクオフを反映して、強く関係していると考えている。

この調子で週が終わると、来週月曜日の日本の休日は、日本の主要プレーヤーがいないため、また円高への短期筋トレードが強くなる可能性があるだろう。月曜日は午前中を中心に注意すべき一日になりそうだ。ただ、昨日のNYでは110円台ミッドでレートチェックが入ったという話もあるので、110円台でのトレードには注意した方が良さそうだ。

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強力なドル安に引っ張り込まれて、ついにドル円も久々に111円を割った。このあとのNYのダウが注目されるが、欧州株価も全般に弱く、ダウ先物も下げ気配である。NYでドル円がどの水準になるかが焦点であるが、基本的には、下げのターンに入ったと見たい。下方ブレークとすると、P&F的には107円前後が当面の目標となる。そのあたりを目安に利食い少なめで積極的に売っていこうと思う。
 
米国で、利上げがなかったというのは、今の局面においては、むしろ「追加緩和」的な金融政策である。ダウも即日には上げで答えたが、今日はすでにややおかしな感じだ。これは、日銀緩和が3日間、欧州緩和が2時間でつぶれたことと理由は同じである。つまり、金融政策の限界を市場が訴えているのである。もし金融政策で本格的に緩和したければ、日本・欧州ともさらにマイナス金利とし、米国も一年利上げしないとぐらい言わなければならない。しかし、それは諸条件から難しいわけで、いよいよ中央銀行主導の相場が煮詰まってきたということであろう。

5月サミットで世界的に協調した財政政策発動が発表されると思うが、それまでは、下向きの相場が基本となるだろう。チャートもそれを見事に反映している。(ちなみに、財政政策発表も政治的理由で不十分なものと終わり、それによる回復は短いものとなるだろう。)


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FOMCではもちろん利上げはなかった(1対9で利上げなし)が、それ以上にイェレンの演説では、今年の利上げペースがゆっくりになることが示唆されている模様だ。6月の利上げもむずかしく、年内の利上げがあるかないかというニュアンスなので、一気にドル安となった。しかし、このFRBの判断は妥当だろう。米国大統領選が混迷状態となる中で、米国景気についての見通しは決して良くない。とても順調な利上げは不可能であることは、再三ここで書いているとおりである。
 
ドル円は、米ドルのドル安と、今後の緩和策期待の円安との綱引きとなるが、最後はドルの動きが勝つのが為替である。ゆっくりと売っていく方針には変わりはない。



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日銀は動かなかった。ここで米国が利上げして世界的な景気上昇の腰を折るようなことがあっては大変だ、という流れで、FOMCは利上げなしと見る。もちろん、まだ利下げの段階でもない。いわゆる注視する、というところになるだろう。

利上げがないということはドル高が強くなることはないわけで、当面はドル円は売っておくという判断になっているのではないか。今のところまでの動きはそのような思惑と見ている。詳しくは明日以降を観察する必要があるが、チャートの形からしてもドル円の下げ優勢と考えておきたい。



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日銀政策委員会、FOMCと中央銀行がらみのイベントが続くため、相場は一休み状態となっている。黒田さんの動向が気になるところだが、またもや、三日天下となるのかどうか。ドラギは2時間持たなかったわけだが、チャートの形からはここから116円を試すようには見えてこない。
ドル円でゆったりと売っていこうと思っている。

ここ数日も、昼間も含めると意外に上下しているので、専業でやっていればうまくトレードできている人もいるようだが、昼間仕事があるとなかなか難しい相場である。スイングでとるにはもうちょっと長い時間軸で動いてくれないと困る。105円向けての動きがどのような形で出現するか、どのあたりから動くか、興味を持って見ていきたい。


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ECBのマイナス金利の拡大があまり効かなかったわけだが、ドラギ自身が今後のマイナス金利のさらなる積み増しに消極的な姿勢を見せたためという説もある。相場のゆくえは読みにくい状況だが、マイナス金利問題は、今後の世界経済の中心的課題になりつつあるような気がする。
 
マイナス金利の効き目を最大限にするには、個人の預金もマイナスにする必要がある。しかし、ただそれだけでは現金に逃げられるので、現金決済の制限が必要になってくる。すでに欧州で例が見られるように、現金決済の上限設定や、デビットカードの普及がその手始めになるはずだ。最近、日本の銀行でも、どの銀行もデビットカード押しになっているのは、おそらくそのための下準備だと思われる。早めにデビットカードに引き込んでおいて、将来のシェアを確保しておくということだろう。
 
しかし、現金が使えなくなると、いろいろと具合が悪いことも増える。男性だと、あまりよろしくない方面での支出に、現金が使えないと困る人もあるだろう。不健全な支出というものもあるものだ。となると、それを補うのはビットコインなどの暗号通貨になるはずだ。最近、DMMがサイトでビットコインによる支払いを受けつけるようになったのも、間違いなくその先取りの動きだろう(なにしろDMMなので。)

ということで、マイナス金利のその先は、キャッシュレス社会ということはほぼ見えてきたように思える。たとえ、将来、また金利を上げる必要が出てきても、今開発されているキャッシュレス社会向けの様々な技術は、いわゆるフィンテック技術の一部として確実に根付いてくると思う。
 
今日は相場の行方が読みにくいため、随想で申し訳ありません。私も、わずかながらビットコインを所有しているので、そのうち、このブログでもdonationの受付をビットコインで始めてみるかもしれません。^^


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