FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さて、昼間に83円台ローまで来たドル円であるが、NYではやや上昇しているようだ。私は、いつもNY市場が開くところの10年国債の利回りの10分足を見るようにしている。ごらんの画像のように、今日は出足から急速に上がっており、債券が売られて始まったことがわかる。このところドル円は忠実に長期国債利回りと連動しており、これでドル円は上向きのムードであることがわかる。
 
もちろん、ドル円単独でも上に動いているのだが、この10分足と共通の動きであればファンダメンタル上の基礎があることになり、何かの間違いというようなことはないわけだ。

そういうことでとりあえず下げ止まったドル円であるが、82円~83円から反転して90円の方向に動くという予測については特に変更することはない。従来の流れがやや行き過ぎていることは間違いなく、テクニカル的な巻き戻しと、介入懸念の下支えによって、月替わりあたりから方向が変わってくると考えている。米10年国債利回りで言うと、2.41パーセントという先日の底値はしばらく割らないということになる。ドル円と同様、緩慢な上昇となるのではないか。





コメント ( 2 ) | Trackback ( )




有名なファンドのポールソンがニューヨークでの講演で金が2400ドルから4000ドルになるという予測を発表してあちこちで話題になっている。要点は、

1 2012年頃から米国は二桁のインフレになる。
2 株・住宅価格が上がる。
3 金はさらに猛烈に上がる。マネタリーベースの増加から2400ドル、さらにオーバーシュートして4000ドルとなる。
4 ポールソンは自己の資産の8割を金建てにした。

などなど。金に賭けている自分には心強い内容だが、株が上がるというのは具合が悪い。笑

詳しい記事は英文の方がいいようだ。このサイトなどは詳しいのでぜひごらんいただきたい。

インフレになるというのは私は反対意見を持っているが、彼の分析自体は興味深いところがおおい。特に、マネタリーベースの増加と金価格の上昇は平行するという説(下に英文で貼った)はまったく同感であり(数日前にも書いたが)、意を強くした次第である。

As for the gold price, Paulson remains very bullish on the yellow metal, noting that the price of gold has been highly correlated to the monetary base for as long as his firm, Paulson & Co., has tracked the data. Given his expectation for further money printing by the Fed – and that in 1980 the gold price rose by 100% more than the correlation implied – Paulson noted that the price of gold could hit $2,400 based only on monetary expansion, and as high as $4,000 per ounce based on a projected overshoot.





コメント ( 2 ) | Trackback ( )




ユーロドルが高いところで留まっているが、日足のRSIがかなりの高さになっており、いったんの下落もあり得る情勢だ。ただ、中長期では、画像のP&Fのように、三角持ち合いから上方ブレークしたばかりであり、1.5あたりまでの上昇が目標値として算出される。ユーロの上昇はスピードが遅くなる場合があり、乱高下しながらの上昇となると数ヶ月かかる可能性もある。
 
いずれにせよ、一時の下落があるとしても、P&Fでのリバースがないレベル、すなわち1.3程度までで留まるのではないか。押したらユーロドルは買いでいきたい。
 
ドル円情勢はまたドル売りに押されてきたが、ユーロドルの動きとマッチするとすれば、いったんのドル買いをきっかけに上がり、またその先大きく下がるという動きとなりそうだ。



コメント ( 3 ) | Trackback ( )




記録的な小動きが続くドル円である。ドルストレートも上下するばかりでどうも方向性がつかめない。やはり、介入懸念によって自然な相場の動きが阻害されているように思う。その懸念を破って下に押すか、あるいは86円を超えるか、いずれかの動きがないとその他も決まってこないような感じだ。とりあえず、ポジションはドル円ロングおよび軽くユーロ円ロングというところで待ってみたい。いずれも中期ポジションである。


コメント ( 3 ) | Trackback ( )




先日、GOLD/CRBレシオのチャートを示して、これが、金価格から商品価格としての性質を抜いた部分(貨幣の性質)を意味しているということを述べた。今回は、そのことをより明確に可視化した対照チャートを作成したのでごらんいただきたい。
 
この上下対照チャートの上段は米国のマネタリーベースの推移である。既に何度か示したように2008年後半から2009年初頭にかけて、それまでとは比べものにならない量のドル供給(約2倍)が行われたことは周知の通りである。ここでチャートは階段状に跳ね上がっている。

そこで下段は、GOLD/CRBレシオであるが、上段とまったく同じように2008年後半から2009年初頭にかけて値にギャップがあるかのように上昇していることがわかるだろう。このギャップ(上と同様に、約2倍)こそが、上段でわかる膨大なドルの供給に対応するものであると考えられる。
 
その理屈はこうだ。つまり、ドルの膨大な供給が行われたため本来なら、ドル安が進むはずだったが、他の通貨も同様あるいはそれ以上に価値がさがったためドル安は進まなかった(むしろドルインデクスはこの時期急上昇した)。諸物価も需要の減退でデフレとなった(CRB指数の下降)。しかし、金のマネーとしての価値は不動であるため、通貨の希薄化によってGOLD/CRBレシオが上昇した、と考えていいのではないか。
 
だから、今後も各国が金融緩和をすすめればすすめるほど、通貨の価値が下がり、金の価値が相対的に上昇することになると予測できる(本当は上に書いたように、金が不動で、通貨が希薄化するだけなのだろうが)。GOLD/CRBレシオは、間違いなく、その通貨の希薄化の指標として重要な値であると考えられる。




コメント ( 3 ) | Trackback ( )




画像はダウのP&Fである。ごらんのように先週末で上方ブレークアウトしている。ダウはボラティリティが大きいので、P&Fのブレークの信頼性はやや低いが、この形は下から上昇してきて、一時留まって、そのまま上昇するパターンであり、いわゆる垂直計算によると、目標値はここから600ドル上、すなわち11500ドルとなる。この値は、春先の戻り高値を超すものであり、これからの上昇の大きさを示している。S&P500も先に上方ブレークしているが、こちらも1200ドル以上となる可能性がある。
 
銀の上昇によるGSRの低下、VIXの低下、米国債利回りの若干の上昇と、景気回復への期待は強いものがある。原油も三角持ち合いから上方ブレークして90ドル以上をつける可能性もある。そんなこんなで、ここからの上昇は予想以上のものになるかもしれない。
 
為替は、金融緩和予測のドル安が相変わらず続いているが、これに円安が加われば、前にも書いたように、完璧な景気回復ムードとなる。円高トレンドが円安トレンドに変化する可能性が高いと考えている。この(ニセの)景気大回復にまずはポジションを置いてみたい。

週初めはいつものように、ドル円のミニセルオフで始まる可能性もある。このところ一区切りを割ったところで反発するので83円台を見てからの上昇になるかもしれない。あるいはそのまま上げるかもしれない。そのあたりは臨機応変としたい。ドルストレートはたぶんドル安継続と見るが、かなり高いところにきているので(ユーロドル等)しばらくは様子見とする。

なお、次のドル円介入は予想以上に高めのラインで来ると考えている。ショートは避けていくべきだろう。



コメント ( 12 ) | Trackback ( )




金価格の週足(画像)を見ていただくとわかるように、そのレジスタンスやサポートはなぜか1000ドルとか1050ドルとか1100ドルとかの切りのいい数字になることが多い。利食いのタイミングなのであろうか。

ということで1300ドルを実現するとちょっと急落するというようなことがある可能性があるのでここは注意したい。押し目買いとしておきたい。



コメント ( 2 ) | Trackback ( )




今日も午後からドル円買い(円売り)の為替介入があった模様だ。規模が小さかったためか、すぐに押し戻されているが、今回は84円台での介入ということで大きな意味があるだろう。当局は85円台に満足せず、86円以上を目指しているものと思う。日足で86円を上回ればテクニカル的に上昇軌道に乗る可能性があり、そのあたりを計算しているのだろう。
 
昨日から述べているように、この相場、ロングすれば勝てると思っている。ドルストレートはややわかりにくいのでここはさらに円売り(ドル円・クロス円買い)で行きたい。

なお、銀価格は完全にレジスタンスを抜けて24ドルあたりを目指す方向になったと思う。これも、このあとの円安を予感させる出来事である。


コメント ( 5 ) | Trackback ( )




画像はゴールドCRB指数レシオの月足である。CRB指数は商品価格の指数のうち代表的なものである。このレシオは、ゴールド価格を商品価格で割ったものということになるが、商品価格に対しての金価格の相対的動きを示している。
 
で、それをさらに解釈すると、金価格のうち、商品としての動きを捨象したものが、このレシオであるとも言える。商品としての動きを抜いた金の性質とは、つまり、通貨としての性質ということになるだろう。

金価格の動き - 商品としての動き = 通貨としての動き

そう思ってこのチャートを見ると、リーマンショック前後で軽く揺れているが、全体としては2006年(サブプライム問題爆発前年)からひじょうにゆるやかに単調増加となっている。金や商品単独のチャートが大きく変動しているのに比べるときわめてシンプルだ。この動きは、全世界が高レバレッジで負債をためていった状態への危険信号として、通貨としての金価格がゆっくりと増加していると解釈できると思う。今も本当の負債は、米国政府の膨大なドル供給で隠されているが、ちゃんと存在している。
 
今後も、この値が増加しつつある限り、危機は終わっていないはずだ。慎重に観察すべき値だと思う。単純な金価格は、商品として、株などと連動するので見えにくいが、このレシオならば、明確にわかるはずだ。



                    

コメント ( 5 ) | Trackback ( )




一度ゆるんだ債券価格であったが、FOMCの追加金融緩和の示唆によって、当然ながら再度買われ、金利低下となった。
 
画像で示したP&Fチャートでは、昨晩、5年債利回りが下方ブレークシグナルを出しており、10年債もあと少し下げればブレークアウトする。
 
このところ、債券利回り低下はドル安と連動している。ドルインデクスも久しぶりに80を割り、再度低下を見せてきている。80を割った場合は、そのまま下げるパターンになることが多いのでこちらも注目したい。


コメント ( 3 ) | Trackback ( )



« 前ページ