週末の相場は相変わらずリスクオフではあったが、ドルの強さが目立ち、ドル高と円高とがほぼ拮抗していたと言える。おかげでドル円も、下げよりもむしろ上げに転じることとなった。ただし、底流の円高のため、クロス円はやや下げ気味だった。金(ゴールド)は着実に上げ。
来週もこの気配は変わらずで、ドルと円が強く、ユーロその他が弱いという相場になるだろう。ドル円は、4時間足で逆三尊を形成しそうな案配であり、だとすると、月曜日からいったん116円ローから115円突入くらいがあってから、徐々に117円後半へ進み、上昇に勢いがつくというあたりを第1シナリオとしておきたい。リスクオフの割りには、円買いが弱いが、これは欧州中心の動きのため、リスク回避には、ダイレクトに米ドルかゴールドを買うという話になるからではないか。
来週は22日にECBの理事会があり、緩和の方向性が発表されるので、それによって相場は大きく動くと思われる。ただちに緩和なら、もちろん、ユーロドルの更なる下落と株価の上昇だし、逆にやや先送りならば、ユーロドルの巻き戻しとリスクオフの継続ということになるだろう。180度違う方向なので、まずはECBまではあまり大きく動かないのが吉だろう。また25日にはギリシャ総選挙と、欧州にはイベントが続く。いずれにせよ、欧州通貨は、スイスフランショックの余震で、不安定な動きとなると思われ、様子見のトレードにしておくのが安心だと思う。
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