FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



ロシアの主要銀行(中央銀行も含む)をSWIFTから排除することが決まったようだ。もう何でもやるということだろう。銀行のドル決済のハブからの排除は厳しい処置である。ただ、エネルギー関係(欧州のガス取引)など一部の例外もあるようだ。前から予測していたように、中国の人民元を迂回した取引等もあり得るので、どの程度の実効性があるかはわからないが、やってみるということだろう。特に中央銀行を対象としたものはかなり効果があるはずだ。直接のルーブル・ドル取引ができないと、市場操作が難しくなる。

為替相場への影響はいまだかつてない事態なので読みにくいが、単純には、ドルが入手しにくくなるわけなので、ドル高が急速に進むのではないか。人民元の上昇だけは間違いない。まずは、月曜からは強いドル高の進行と見る。暗号通貨もあがることが考えられるが、規制が入ることもあり得るので方向性はニュートラルとしたい。

ただ、侵攻が順調でなく、経済・金融の締め付けをうけたプーチンが、撤退でなく、短期決戦を図るために、さらに強力な作戦に切り換える可能性があり、これがもっとも懸念される事態だろう。この場合には相場が急変する可能性もある。とにかく、この相場で儲けることはあまり期待しないほうがいいだろう。防御のトレードを考えていきたい。



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大方の予想よりもウクライナの抗戦体制が強いようだ。政府も退避することなくキエフに留まっている。NATO諸国も直接参戦しなくても、最新の武器・資金の補給や、西部・南部地域からの各種偵察機による情報収集によってウクライナ軍を相当に援助している模様だ。膠着状態が長くなる可能性も出てきた。政府が倒れるにせよ、停戦交渉に入るにせよ、いずれにせよ、ここからは長くなる。相場の上下も落ち着き、小康状態に入るだろう。今までの逆の動きを想定しておけばいいが、突然の暗転(ロシアの軍事作戦の急変)も十分に考えられるので、長期間の大きなポジションは危険である。短期トレードにしておきたい。あとは、防御的ポジション(相変わらず、ゴールド現物の保有と、ビットコインの保有を第一に考えている)の維持だろう。



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ロシアのウクライナ侵攻の初動段階は終わりつつあるようだ。ただ、ここからの第2幕は長くなる。各国の制裁が始まったが、ロシアの対抗処置もなかなか厳しい。英国に対する旅客機の上空飛行禁止などは、ブリティッシュエアウェイには大きな営業上の損害を与える。このような制裁の応酬は、経済・学術など様様な面での国際的な不便をもたらすことは間違いないし、ちょっとしたことから軍事的な面へのエスカレートもあり得ないことではない。ここから数年は、非常にきびしい時代になることを覚悟しなくてはならないだろう。世界経済の縮小は免れない。
 
相場はしばらく小康状態になると思われるが、偶発的な何かによる変動も予想される。昨晩のゴールドの価格変動でトレードで損害を蒙ったという声があったが、前にも書いたように、大きな価格変動は今後いつでも起こりうる。トレードはデフェンシブなものとするのが安全である。



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戦闘が続いているようだが、ロシアの戦力が圧倒的であり、今のウクライナ政府は長くは抵抗できないだろう。遅かれ早かれ亡命あるいは西部に移転し、キエフには、ロシア寄りの暫定政権が樹立されると思われる。ただ、その維持は非常にむずかしい。イラクの場合、国際軍(=米軍)によりフセインが殺害されたのが2003年で、翌年に暫定政権ができ、2006年に選挙による正式な政権が発足した。その後、内戦的なことが続いたが、2011年に駐留していた米軍がやっと撤退している。新しいイラク軍の訓練や再教育も必要だったからだ。
 
ウクライナの場合、ロシアに対する反感が強いわけなので、もし上のプロセスをなぞるとしても非常に時間がかかるだろう。その間、ロシア軍はウクライナにある程度の兵力をおかなくてはならなくなる。しばらくは、オリンピックはもとより、経済の連合体、学会、その他のあらゆる国際団体からのボイコットが続くはずで、ロシアの民間が耐えられなくなるかもしれない。いずれにせよ、もし、暫定政権のようなものができても、そこからが長くなる。相場の動きもそれを織り込んでくると思われるので、ここからは、長い目でのトレードが必要になると思う。



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今回予想していた動きと現実とを答え合わせしてみた。

ドル円 最初は下げるがすぐに上昇 〇
ユーロ 下降 〇
ゴールド 上昇 ◎
原油  上昇 〇
株 下落 〇
ビットコイン 上昇 ×

という具合でだいたいは予想通りだったのではないか。この後、ロシアが、ウクライナに軍事的圧力をかけて傀儡政権を作るまでは織り込み済みなので、それならばこの流れを大きくは変えないだろう。やや小康状態となると思われる。ビットコインだけが予測が外れたが、まだこのレベルならよく健闘しているほうではある。

ただ、この後、NATOが軍事的に関与するようなことがあれば、もう一段の波乱となるが、それはないものと信じたい。






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ドンバス地域(ドネツク・ルガンスク州)の中でも、ドネツク・ルガンスク人民共和国と称する親ロシア勢力は、全域を支配しているわけではない。ドンバスの東側の三分の一から半分程度を実効支配している。したがってたえずウクライナ側兵力と緊張関係にある。今回の「独立」で、ウクライナからの強い圧力があるため、ロシアに援助を求めるという形になったわけだが、報道によれば、ロシア側がそれに答えて、ウクライナ全域への攻撃を行うことを決定したようだ。まもなく、ミサイル攻撃、航空機による空爆、地上軍の侵入が開始される模様だ。目標は、ずっと書いているとおりで、北部ハリコフ、南部オデッサ、そして主都キエフ。米国は軍事的対応はしないと言っているので、今後、軍事的には、ウクライナ・ポーランドと三国同盟を結んだばかりの英国の動きに再注目したい。英国は、軍事的に関与する大義名分がある。英国がからめば、その縁で、NATOがからむ可能性も捨てきれない。NATOがウクライナの空爆などを行うことになれば、第3次世界大戦の開始となる。歴史の大転換点の瀬戸際に来た。

トレードとしては、ドル円の一時的な下げ、ユーロの下落などに注意していきたい。



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今後よく話題に出るので、東ウクライナの地名についてメモっておきたい。今回、ロシアが承認した、ドネツク・ルガンスク(ルハンスク)両人民共和国(州)はウクライナの最東端にあり、この両方が属する地域を古来ドンバスと言う。このドンバス地域は、世界的に有名な炭田地帯で、ウクライナの中でも、キエフに次ぐ都市地域である。旧ソ連時代からそちらとの関係は深く、ウクライナ人が住んでいるが、ロシア語が広く使われてもいる。今回、ロシアがドンバス地域を独立国として承認し、その地域にさらに兵力を送り込んだわけだ。
 
ドンバスの西側にある地域で重要なのは、ウクライナ第2の都市人口のハリコフ(ハルキウ)があるハリコフ(ハルキウ)州である。ドンバスと接しており、ここにも親ロシア派も多い。

いろいろな報道などから考えて、ロシア軍が次に本格的に侵入するのは、このハリコフ(ハルキウ)州、そして州都のハリコフであると目される。ノーボスチ通信の報道では(ロシアの言い分では)、ドンバスへのウクライナ軍からの攻撃が激しくなっているとされる。それへの反撃という形になるだろう。ハリコフへは北方からのロシア軍が侵攻する形になるのか、具体的なところはまだわからない。しかし、昨日も書いたように、一ヶ月も先であることはないと思われる。

そのタイミングでまたドル円が下がるので押し目買いとしたい。前のタイミングで114円ミッドになった時に買ったものは、すでに利食いした。今後も、同じ波があるはずなので、狙っていきたい。





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想定どおりのところで、まずは舞台の序幕が始まった。これだけのために16万人からの部隊は不要なわけで、当然、この後2幕、3幕が控えている。西側の出方を見ながら、徐々に、かつ急速に展開させてくるだろう。軍隊は前線に置いておくだけでもお金がかかるので、意図があるならそんなに長くは待たないはずだ。北方のハリコフあたりに何らかのトラブルを発生させて(偽旗作戦)、まずは北から侵攻を開始すると思われる。東、北、南を押さえてから、キエフに侵攻し、ウクライナの主要部分を占拠するところまでは行くだろう。西ウクライナのリヴィウを主都とする西ウクライナと、キエフを首都とする東ウクライナ国(ロシアの傀儡政権)の対立状態に持ち込んでから、兵を引くものと思う。そこまで来れば、東西のウクライナ内部の問題に還元できるので、国際的な非難を浴びにくくなる。

相場は、それぞれの段階ごとに、円高、ドル高が波となるような形ではないか。波にうまく乗っていけばとりやすい相場になるかもしれない。ただ、前から書いているように、途中でNATOが本気になってしまうと相場の方向は読めなくなる。とにかく、ロシア発信の情報(ノーボスチ通信)などにも注意しつつ、情勢をよく見定めていきたい。



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ロシアの放映された国家安全保障会議で、ウクライナ内のドネツク・ルガンスク人民共和国の独立が承認されたもようだ。ウクライナのもっとも東にあるこの領域を守るためという名目でのロシアの侵入が近く始まる模様だ。このすぐ西にある都市ハリコフがまず最初の攻撃目標となるらしく、そこである程度の成果を得てから、クリミア方面から、南部の海岸都市のオデッサに海上から侵攻、そしてベラルーシの演習に進駐している空軍と陸軍が北方からキエフに侵攻という、このフォーサイト誌のシナリオ通りになりそうである。2月7日の段階の記事だがなかなか正確な見通しを示している。
 
ここまで大規模な作戦で果たしてNATO軍が黙っていられるのかどうか、非常に疑問である。とにかく、キエフ時間での21日深夜から明朝(日本時間での明朝から午前中)がひとつの山場になると思われる。トレードポジションには最大限の注意をしたい。ドル円については、一時下降のち上昇と考えている。


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オリンピックが終わった。パラリンピックの終了はまだ一月先なので、それまで事態が進まないことはあり得ないだろう。侵攻があるならまもなくだと思われる。海外のニュースによれば、ロシアは現在全兵力の75%をウクライナに集中しているという(こういう時に、領土の最東端の北方領土が「ウラジミール、君と僕とは同じ夢を見ている」が元首相の国というのはロシアにとってはありがたい。現首相も外相も親ロ派だ。また、中国ロシア国境も何も懸念はない。)。ちなみに、ボリスジョンソンは、「ロシアは第二次大戦以後、最大の戦争を欧州で引き起こそうとしている」と警告している。地上軍の侵攻とともに、ウクライナのいくつかの主要都市への空爆が行われるものと思われる。第二次大戦の戦禍から復興したキエフの町並みがまた破壊されるのはとてつもない世界的な文化的損害である。
 
ジョンソンは、制裁として、ロシアの企業をドル取引だけでなく、ポンド取引からも除外すると言っているようだ。侵攻があった場合はポンドも大きく動く可能性があるので注意したい。上か下かはまだわからない。とにかく侵攻があれば、第二次世界大戦以後、最大の金融の波乱が起きる可能性がある。とにかく、ありとあらゆる方法で防御的トレードをするべきだろう。ポジションの現金化はもちろん、手元に円のキャッシュやゴールド地金などを保管することも考慮に入れるほうがいいだろう。前から書いているようにインターネットの途絶などは十分に警戒すべきである。英国などを対象としたサイバー攻撃もありうるので、とにかくポンドやユーロの取引には注意したい。

とにかく、ウクライナに侵攻したロシア軍に対して、米国はイラクでやったような空爆ができないのは痛い。どこまで経済制裁が効くか、ロシアが長期戦に耐えられるのか、いずれにせよ、侵攻が始まれば、ロシアの思惑のように短期戦では終わらないのではないかという懸念が大きくなっている。




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