FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さて図はユーロインデクスのP&Fである。ごらんのように5月から始まった上昇相場は11月まで続いたわけだが(このストックチャートのP&Fでは、目印に月を赤数字で書き込んである。ちなみにABCはそれぞれ10,11,12月)、この12月でようやく3ボックスのリバースとなり、次の行に移ることになった。三角保ち合いから、11月まで上方にブレークしていたわけだが、さすがに単調な一直線の上昇にはテクニカル的にも限界があったということだ。

しかし、逆に、ここでいったんのリバースを挟んだので、テクニカル的にはさらに上昇できる余地が出たとも言える。ここでもし上昇となれば、P&F的には、ここまでの上昇と同じ程度の上昇、すなわちユーロインデクスで162が期待できるはずであり、ユーロドルで言えば前回高値を越えた1.6あたりが想定される。そう言う意味で、ここでユーロが反転するかどうかは、単なる戻しというのではなく、従来にない強烈な反騰が予測できるという意味でP&Fのチャートが示すものは大きいものがある。まさに正念場である。

これから1.41あたりより下落してしまえば、ユーロドルは1.3めざしてさらに大きく下落していくだろう。しかし、もし再度1.5まで上昇すれば、そのまま最高値更新もあるという剣が峰、それが来週から年末にかけてのユーロドルである。金価格もたぶんどちらかのシナリオに従うだろう。私としては、後者に比重を置いているのはもちろんである。もし、上昇と判断したら大きくユーロドルを買うことになる。ファンダメンタル的には、ここで急にドル安になるイベントが考えにくいが、ドル高自体も実は確たる基礎があるわけでもないので、どっちこっちとも言えるのである。





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特に予測に変化はなく、年内ぐらいをメドに金・ユーロとも反発してしばらくドル安となり、逆にドル円は下がる方向に向くという昨日も引用した12月1日のイメージ図通りに考えている。適宜様子を見ながら対処していきたい。

なお、毎年のことですが、年末年始は休暇のためブログも更新をお休み致します。クリスマスから年明け6日まで更新できませんのでよろしく御願い申しあげます。また、それまでも、年末多忙のため、更新やフォローが充分でなくなりますことをお許しください。



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ふり返ってみると結局ドル高テーマの持続した週だった。結果、ドルの裏返しであるところのユーロが売られたということになる。いろいろな意味でユーロねらい打ちの感があった。週の半ばにはLEAP/E2020の40号も出ていたが多忙で紹介できなかったので、週末にはご紹介しておきたい。こちらもギリシャの問題などが中心となっている。
 
自分のトレードとしては、金をCFDで少しずつ買っているのと、ユーロ取引の週だった。前半はユーロドルの売りで問題なく流れに乗れたが、後半、ユーロ買いに転じてからは、一時の反発時に利食いできた部分もあるが、ストップとなった部分もありで、週後半は損失の方が多くなってしまった。自分で、以前に年末に1.42と予測していたのだから、そこまで待てばいいのだが、なかなかそうはいかない(なお、その図のドル円は今後中期的には下がるという予測は変更していない)。来週の展望については、週末に考えてまた書きたいが、今回も昨日あたりまでに力作のコメントをたくさんつけていただいているのでゆっくりと拝読していきたいものです。皆様、どうもありがとうございました。



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さてかねてから注目していた18日になった。メリマン氏の通貨・金・原油等に関する重要変化日となっている。メリマン氏のこの変化日はどうやって算出されているか、彼の著書(『フォーキャスト2009』投資日報出版・毎年年末に翌年の版が出る)には書いてないのではっきりしないが、サイクルを中心としていることは間違いない。彼は金融占星術も行うが、この変化日はそれとはまったく別個の値になっているので、おそらくサイクルの方を基礎としているものだろう。
 
さて、相場の方はドル高継続のながれに見えるが、金は1100を割り込んで想定していた1100より下という底値に近づいている。ユーロドルともに、ここであと一段の下落でクライマックスを迎えるというあたりのシナリオが期待されるところであるが、とにかく今日から来週の相場を固唾を呑んで見守りたいと思う。

あと、年末でさすがに多忙でちょっとコメントのフォローが追いつきません。申し訳ありません。それぞれがきわめて内容あるもので、本体よりおもしろいようですので、ぜひお読みください。


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さて、FOMCの後の不安定な相場を一気にドル高=ユーロ売りに持っていったのは、S&Pによるカバードボンドのネガティブ評価であった。カバードボンドは、欧州金融機関が資金調達に利用しているもので、住宅ローンなどの担保の裏付けのある社債の一種である。残高は膨大であり、これのマイナス評価によってユーロ圏への懸念が一気に出たわけである。しかし、今の時期になぜ格付け変更めいたことを行うのか?という気持は否めない。PIGS諸国の懸念など、欧州が問題視されている時にあえて格下げ的なことを行ったS&Pの真意はわかりにくいところがある。そこに米国と欧州との対立的なものを見る論調もあるようだが、そうも思いたくなるほどだ。このところのドル高については「テーマ」という言葉で表現してきているように、どうも演出的・構築的な部分が見え隠れしている。最大限気をつけてポジション取りをしていきたい。


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日米欧の主要銀行の間で予定されていた新資本規制が10年延期になった。このニュースで、日本の銀行株が急騰したことは知られているとおりである。このニュース、まだ為替にはたいした影響もないが、今後の、低金利の長期化や投資レバレッジの拡大につながるものであり、金融機関によるドルキャリーの再拡大へと発展する可能性もある。したがってニュースとしては、ドル安の方向性のものだと思う。
 
現状の動きは、FOMCで何の新味もなかったということで、雇用統計以来のドル高テーマが継続となっており、ユーロドルは大きくセルオフした。しかし、何の新味もなかったということは、逆にどのようにでも解釈できる材料であり、この新資本規制延期などと混ぜ合わせて調理すれば、ドル安テーマ料理が出来上がる可能性もある。自分としては、金がここから上がる理由を考えるという形で考察しているのであるが、以上のような考え方もあるかもしれない。週末まで、様子見の軽いドル売りポジション、ドル円ショートおよびユーロドルロングとしている。


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さて、FOMCではあまり動かなかったが、昼になって若干ドル高に振れてきた。昨日軽く入れておいたユーロドルロングは1.44に入ったところでストップにかかったので、また1.44中程から軽くロングしていく。ドル高でドル円が上昇しているが、そちらの動きと見合わせつつ、ドルストレートのポジションを決定していくつもりである。金については軽くロングを増やしている。こちらも様子見である。週末あたりの動きを見てみたい。金についての観点からして、徐々にドル安という見込みは変更していない。




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さて、注目のFOMCが開催されており、今日の夜から明朝にかけて、FF金利や声明文が発表になる。いまのところ、ニュースによれば、大きな政策的変更はない模様だが、場合によってはFF金利据え置きで、公定歩合だけを引き上げるという選択肢も検討されているようだ。公定歩合だけを動かすのは金利下げの局面でも使われた手法である。いずれにせよ、ここはどう動くかわからないので、ドル買いポジション(ユーロドルショート)は撤収。逆に軽くドル売り(1.4520あたりからのユーロドルロング)を置いておく。ユーロドル単独ではまだ動きの予測はできていないが、金ロングポジションと同じ方針に合わせたものである。
 
金は日足で見るとMA50およびボリンジャーバンドの下限の1100ドルに達しそうになっており(画像参照)、このところの動きから見るとそろそろ下限あたりに来ているように見える。ここから年末あたりまで、1100に近づく、あるいは、割るような動きがあれば買いで対処していきたい。雇用統計で発生したドル買いのテーマが、ドル売りのテーマに逆戻りするのかどうか、注目しつつ、期待しつつの買いである。




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今週は昨日から軽くユーロドル売りから開始している。この「軽く」というのは、FOMCあたりをキッカケに相場のテーマが変わってドル安に転じるのではないかということで、反転を懸念しているためだ。どこかで手じまっておきたいポジションである。金は1060目指して買い下がるが、底が確定しているわけではないので、無理はしない方針。1000くらいまで落ちても問題ない程度としている。


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三橋氏のブログに紹介されていたCNNの日本語記事で、数日前のものだが、おもしろいものがある。

(引用)

米国民56%、景気回復より財政赤字解消が重要 世論調査

ワシントン(CNN) 米国民の56%が景気回復の時期が延びたとしても巨額の連邦政府の財政赤字を減らすことの方が重要と考えていることが最新世論調査で11日分かった。CNBCテレビが実施した。

赤字がさらに膨らんだとしても景気回復が優先事項とするのは33%だった。また、54%は、ブッシュ前政権が昨年設けた大手銀行、金融機関や自動車メーカーの救済基金を赤字削減に使うべきだとした。同基金の残額は推定2000億ドル(約17兆8000億円)。

(引用終わり)

アメリカ国民の現在の雰囲気(財政赤字への恐れ・FRBの野放図な緩和政策への疑問)がよくわかる記事である。当然、これを背景に、ドル高への期待が高まっているわけだ。しかし、私がここでたびたび書いているように、現実の米国経済の状況は、米国一般国民が想像するよりはるかに危険な状態であると思う。本来ならドル安政策を進めるべきところだ。バーナンキはそれを分かっていると思う。しかし、彼も議会と対立しており、下手するとその地位が危ない状態だ。
 
次のFOMCには上のような状況から、通常以上に注目されるべきだし、されていると思う。昨日今日のヨコヨコのレンジを見ればわかるとおりだ。もし、世の中の雰囲気に合わせて、緩和政策を今後小さくしてゆくというようなニュアンスの声明が出れば、ドル高が着実に進行するだろう。それに対して、ドル高期待の空気の中で、サプライズで、金融緩和政策をより強化する、あるいはそうでないまでも、金融緩和の姿勢にまったく変化なし、というようなニュアンスの声明が出れば、一気にドル安に揺り戻す可能性がある。

ふつうに考えれば前者=「将来的ななんらかの出口戦略を示唆」だろう。しかし、前から書いているように、金のテクニカルからはドル安の可能性がある。非常にむずかしい局面だが、少なくとも、ドル高と決めつけたポジションとりは危険だとは考えている。また、自分なりに考えて、徐々に金のロングを分割で入れていくつもりである。



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