昨晩のNYも結局株価は下落した。特にナスダックの下げが目立ったように思う。どうしてこんなに下げるのかの原因であるが、中東情勢は一因ではあるが、主因ではないだろう。米国長期金利上昇はそれ以前から起こっていたからだ。一般に、景気がすごくいいわけでもないのに、金利上昇が起きるのは、インフレ懸念や、債券の信頼性低下である。今回は、ゴールドの上昇なども考えると、リーマンショック以来の緩和バブルに、ついに限界が来たと考えるのが一番妥当性がある仮説だと思う。いつかは来ると言われていた、あの、バブル崩壊が、引き締めたところで発生したのである。
もしその仮説が正しいとすると、このあと、米国はどう対処するか?さらに株価の下落や国債の利回り上昇が大幅になり、耐えられないレベルになれば、躊躇無く金融緩和を再開するだろう。ただ、それが効くかどうかはわからない。リーマンショックの時は、債券は買われていたが、今度はそうではない。ここで緩和をする(さらに国債の価値を薄めることになる)ことは、一時的に効いても、新たな悪化を招く恐れもある。ということで、これ以上の状況悪化はひじょうに危険である。なんとか、どこかで、踏みとどまってほしいものだ。しかし、リスクヘッジは重要。対策は従来書いている通りである。米国もたいがいだが、日本も相当なものだ。ドルも円も信頼できるものではない。
自分のFXトレードは、来週もあいわらずドルスイ売り。ドルインデクスで見ても、106あたりをうろうろしていて、強いドル高にはなっていない。ドル円も150円で頭打ちのようだ。この状況でのスイスフラン買いは妥当性があるだろう。円買いも大丈夫なような気もするが、あえて火中の栗を拾う必要もない。ちなみに、先に書いたように、米国・日本とも債務問題があるので、当面、ドル円がどんどん円安になるとは考えていない。