FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



図はいつも示している米国のマネタリーベースだ。基本はFRBが市中に供給している紙幣の総量と考えていい。12月2日の最新の結果が発表されたが、先月よりさらに700億ドル増加して、2兆810億ドルとなり、その増加の勢いは増している。株価の値上がりその他を見れば、市中にお金が余っているのは明白なのにあえてさらに供給しているのは意図的なものとしか思えない。あきらかに株価・商品バブルを演出して、これらの市場回復をテコに実体経済も回復させたいという意図であることは確かだろう。官製相場に金融機関が乗っかったかたちで進められているこのバブル相場はかならずいつか破裂することは間違いない。しかし、この膨大なマネーの供給を見ていると、本当の崩落にはもうすこし時間がかかるという見方をさらに強くした。今回これからある(と考えている)下げはかなり深いだろうがあくまで調整であり、もう一度現在の相場がさらに強力に再来するという気がますますしてきている。これからの下げ・上げは、ショートロングいずれにとっても千載一遇の絶好の機会となるだろう。



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さて、また月に一度のイベントの雇用統計の日となった。ドル円が88円台になり、そろそろショートという方も多いようで、私もその仲間ということになる。しかし、コメントで、くつみがきさんからアドバイスをいただいたが、雇用統計の値をよく解釈できるような場合、それを材料に急激に買い込む勢力もある可能性があり、その場合は、88円台から上でのストップを巻き込んで、2円とか3円幅での急進もあり得るとのこと。雇用統計はしばしば月足レベルでの上ヒゲ、下ヒゲになりやすい指標であり、確かにそこは慎重に考える必要がありそうだ。このままもし88円台で雇用統計を迎える場合の万一の上への振れはかなりの幅で考えておいて、それに対応したポジションを置いておくことも必要だろう。中長期ではドル円下降は間違いないものと思うが、そのあたりはしっかりと判断して、ショートポジション量の調整とストップ値の調整をしておきたい。レジスタンスの88.60より上のあたりに主要なストップは置いておくつもりだ。

なお、対豪ドルとキウイドルでのドル買いはようやくプラ転してきた。もういちどくらい踏む可能性もあるが、こちらはそのままホールドでいきたい。キウイドルなどはチャートをご覧いただくとわかるがこのところ下降線となっている。この後、周辺国の通貨はしばらく下げると思うが、その先触れであろう。豪ドルとキウイは対円(クロス円)でもポジション小さめで売っているが、ドル高と円高の相乗効果により中期的に相当の下げが今後予測される。

金もやや調整気配である。前に書いたようにここでの下げ幅は比較的小さいという方に傾きつつあるが、P&Fでの今回の上げの折り返し点の1150ドルくらいはあってもおかしくない。様子を見つつ下ではロングを入れていきたい。しかし、エリオット波動の4波とすると1000ドル程度までの下降もあり得なくもない。そのあたりは柔軟に考えていきたい。






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