95円が近づいてきて、G7からの為替に関するメッセージのようなものが聞こえてきた。解釈はいろいろであるし、前日の米国財務副長官の演説もそうだが、為替の水準についての、米国サイドからの発言が続くということは、よかれあしかれ、95円がひとつのメドになっていることを感じさせる。おかげで、為替は、上下甚だしい展開となってきたが、ボラティリティの激しさは、多くの場合、下降の先行指標である。
ここから先、ガンガンと上がるということはどうもなさそうで、上下しつつ下がってゆくという可能性が高くなったのではないか。トレードとしては、ガッツのある方は短期のドル円、クロス円のショートもよいだろうが、自分としては、短いロング回転、低いレバの押し目買いの買い下がりを組み合わせて、ロングのみでトレードしていく予定は変わらない。この先、ドル円85円以下になる可能性はかなり低いと思うからである。もちろん、さらに上げていけば、結果オーライである。
豪ドル・ドル(AUDUSD)などはかなり下降色が強くなり、ドルの先高感が出てきている。QEが止まれば、米国債利回りは上昇し、急速なドル高および株安になるのではないか。春から夏にかけての、ドル高(豪ドル安、ユーロ安)を考慮したトレードを今のうちから組み立てておきたいものである。
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