FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さてこの後、ドル高・円高の調整が来るという見方には変更がない。ファンダメンタルからすると12月6日がドバイの休日明けとなるようなので7日月曜日からが変化がある可能性が高いと思う。ドルストレートでは、ドル買いオセアニア売りのポジションをとっており、ドル円では円買いポジションとしている。

が、金については、テクニカル的には微妙なところがある。あちこちのチャートで分かるように日足はRSIが80を二回越えてきており、常識的には調整があっていい時期だ。ただ、P&Fでは(図参照)先週のドバイ問題発生時の1140あたりがいい調整になっており、そこからの上昇がまた12月に入ってダブルトップ(あるいは見方によってはトリプルトップ)のブレークアウトを形成した。その目標はおよそ1270弱となる。移動平均なども着実に上昇しており、P&Fも新たな上昇目標を作ったとなると、当面すぐの下げの可能性を示すのはRSIだけとも言える。ボリンジャーバンドもブレークアウトにはならずおとなしくその中で上昇している。波動理論からはこの先下げがありうるが、天井をつけないことには下げに入らないわけで、天井の時期についてはいろいろな見方があり得るようだ。

ということで、金の調整はドルの調整時に同時にある可能性が高いが、その幅は意外に少なくもう少し上まで行くという見方も頭に入れておかなくてはならない。
 
自分は今は金はロング、それより少なめの銀ショートで軽く様子見というトレードにしているが(先日、銀ショートが多すぎて失敗して損切ることになったため)、金の調整幅については、いろいろな見方がある可能性があることを、以上の情報として述べておきたい。様子見はかまわないが、積極的にショート主体で行っている方については上記のような要素(P&Fでの上昇シグナル)も12月になって出てきたと申しあげたい。今度のドル高で金に調整があればその幅が少なくてもショートは利食い、そのまま買いに回るというのも一案かもしれない。ただ、深い押し目になる可能性も否定はできない。とにかく、次の金の下げについては、慎重の上にも慎重な判断をしていきたい。
 
先日紹介した若林氏の談話で、相場の利食いは難しいということを述べておられたが、これからの金の利食いほど難しいものも世の中にさほど多くはないだろう。みなさんはどのように考えておられるのか本当に興味深いものがある。1968年に35ドルだった金が1980年に850ドルになったわけだが、当然のことながらそれを全部ものにした人はいなかった。大半の人がごく初期に相場から出てしまった。なにしろ1980年の1月には二日間で110ドルから634ドルまで上昇したのだから。時のFRB議長はポール・ヴォルカー。そんなに昔の話でもないのである。





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ひたすらドル安・商品高だが、突出しているのは金・銀だけで、ユーロドル、CRB指数とも横ばいで頭打ちと言える。天井圏での動きだと見ている。ということで、そろそろ中期的なことを予定して、豪ドルドル・キウイドルあたりの、円高期に弱くなる通貨をショートしておく。オセアニア通貨は、ドル高でも円高でも下げてゆく性質があるので、今後ドル高か円高かどちらかが起きれば下がることになる。その点で、今回意外に底堅いユーロドルをショートするよりも確実性が高い。そのあたりを置いて様子見である。ドル円は87円以上があれば適宜ショートを追加していく姿勢で待ちたい。88円があればきわめて好都合であるが。




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