FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



どこでも書いていることなので特に触れる必要もないのかもしれないが、円の動向は、27日待ちということに尽きる。
 
27日の日銀金融政策決定会合で、追加緩和が出ると予測されるが、その規模がどの程度かによって、円売りの方向性が決まってくると思われる。今のところの予測では、そこそこ期待通りの緩和がされるという見通しのようだが、そうなれば、ドル円は82円半ばを目指すだろう。いずれにせよこれが決まるまでは、おおきく円買い方向に動く可能性はほぼゼロと言えよう。逆に、ドル円・クロス円の上値を追いかける形にもならず、あがったら利食いというトレードになることも間違いない。27日は連休直前の金曜日でもあり、結局、相場の大きな動きはゴールデンウィーク明けまで持ち越されるかもしれない。しばらくは退屈な相場になりそうだ。

注目の米国は、株金レシオは上昇、BKX(銀行株指数)も日足のサポートから上昇、マネタリーベースは下落なのにマネーストック(M1)は上昇、いずれも米国経済の当面の好調を示唆している。それほど遠くないところで、米国株価のさらなる上昇期に入る可能性が高いと考えている。前からの想定通りの、5月上昇、そして夏期の下落、秋からの上昇というリズムを予測しておきたい。ドル円もこれに合わせた動きになるだろう。





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微妙な動きの相場になっていて、当面の予測はむずかしい。こういう機会なので、ちょっと「予測」について書いてみよう。
 
あるポジションをとる時、価格の予測は必須である。ポジション取りには、ストップとリミットを置くが、ストップ方向ではなく、リミット方向へ価格が動くと「予測」しているのは間違いない。しかも、その「予測」は時間制限付きだ。スキャルトレードなら数分の動きだし、デイトレなら一日のうちの動き、長期ポジションなら数ヶ月の動きということになる。

たとえば、今、長期ポジションを、ドル円で置くとすると、一例として、ストップ75円、リミット100円で3年後をメドにしたポジションが考えられる。この場合、明日や来月の価格は「予測」する必要はないどころか、かえって害になるかもしれない。「3年後にドル円が今より上昇している」という予測だけが重要だ。

同じように、今、デイトレをするとして、ドル円で、ストップを20pips、リミットを70pipsで、ショートポジションを取るとする。この場合は、「一日のうちに、この瞬間よりドル円が70pips下がる」と予測したことになる。この場合、来週や来年や数年後の価格予測は不要であり、もしかしたら変な予断を与えるので、害になるかもしれない。

これが私の考える為替における「予測」の意味だ。つまり、想定するリミット・ストップの実現する時間軸(月足とか10分足とか)があり、その予測だけが重要で、その他の時間軸の予測を取り込むのは危険だということだ。この原因もはっきりしている。為替変動はなめらかな曲線ではないので、微分などすることはできない。フラクタル的な形であるので、あるスケールに最適化された局所的な動きだけに注目すべきなのだろうと思う。

要は、自分のトレードの時間軸をきっちりと定義することが、まずは重要ということである。そのために、ストップ、リミットはきちんとすることということが同時に要請されるわけである。




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ドル円は、80円半ばあたりのサポートでとりあえず反転した模様だが、これで下攻めは終わりというわけでもないだろう。掲示の週足でわかるように、80.7あたりは下降時にも節目になっているところであり、ここから85円近く上がっていっても、再度下がってきて、80円割れを試すことが十分に考えられる。前にも書いたように、現状は、昨年の2月から9月までの大きな振れ幅のレンジと似ている相場である。このチャートの左半分をよく見ておくといいだろう。


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雇用統計では失業率は低下を見たが、雇用者増が思ったほどでなかったことで、リスクオフの動きになった。ただイースター休暇中で相場が完全ではなかったため、月曜からの動きは読みにくい。ドル円で言えば、もう少し下を試す可能性の方が高いのではないか。

いずれにせよ、79円以下を長く続ける相場にはならないと考えている。4月は低めに推移し、5月以降の上昇という従来の見通しには変わりはない。ダウゴールドレシオも上昇方向であり、全体としての、円安方向への流れは同じだと思っている。


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さて、こちらがホントの記事であるが、豪ドルの予測を、というコメントを多数いただいたので試しにやってみます。前から書いているように、ドルストレート×ドル円=クロス円なわけなので、ドルストレートの豪ドルを予測すれば、あとはかけ算だけとなりますので、まずドルストレートから。

画像は豪ドルドルの月足チャートだが、ご覧のように、1994から2001にかけて、2001から2009にかけての山が観察される。つまり、対ドルでは7年から8年周期が大きく存在する。とすると現在の2009年からの山は、レフトトランスレーションがあればそろそろ頂上に達してもおかしくはない。ユーロドルなどで予測されているように、2000年頃からのドル安傾向が今後はドル高傾向になると私も考えているので、そうなると、そろそろ豪ドルの山の頂点が終わるという考え方も整合する。

ということで、私としてはせいぜいこの5月の株価の上昇期までが豪ドルの対ドルの頂点で、後は下がって行き、2016年頃にはボトムに達すると考えたい。そのシナリオからすると、次のようになる。

1 本年5月に1.08あたりで、昨年の春とのダブルトップになる。(あるいは現在の値程度の1.03を保つ)。その後ジリ下げ。
2 2014年頃には0.8程度。その後急落。
3 2016年には0.6程度でボトムをつける。

この値に、前に書いたそれぞれの時点のドル円予測をかけ算して、豪ドル円のレートを予測すると

1 本年5月に、93円程度まで上昇(ドル円87円)。その後下降時期もあるが平均的に上昇。
2 2014年には、100円から110円程度(ドル円125円)となる。その後、対ドルの下げが効いて大きく下落。
3 2016年には、80円程度(ドル円130円)となるが、その後円安で再上昇。

となる。つまり、従来のように派手に上下はせず、80円から100円程度のレンジという感じである。



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# 以下、4月1日の記事ですので、それを前提にお読み下さい。(4月2日追補)

インターバンク関係のメーリングリストで知ったのだが、現在、ユーロドル、ポンドルなど主要ドルストレートペアが、ドルを後方に持って来ているのに対し、ドル円は、前に持って来ているが、これが不統一で不便だという声が強く、来年2013年1月から、「ドル円」が「円ドル」に変更されるようだ。
 
たとえば、ドル円80円は、円ドルでは0.0125となる。ちょっとわかりにくいが、このサイトでよく引用するストックチャートなどはもともとこの表記を用いており、ある意味では世界的なスタンダードだと言える。このブログではもっぱら円ドルを用いているが、先取りとなったなぁ、とちょっとうれしい思いもする。

もともと、どちらが前方に来るかはひじょうに慣用的なものらしく、特に合理的な理由はないようだ。ドル円だけでなく、ドルスイス・ドルカナダも同じ方向での変更が予定されているようだが、しばらくは慣れないかもしれない。大きな経済的変動の後の動きだけに、なにか大きな陰謀が隠されているのかもしれないという声も、一部のWebサイトではあるようだ。今後注意していきたい。



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