FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



方向性がつかみにくく上下に揺れるが、ドル円で言えば底堅い相場と言えるだろう。金もまた反落しているようであるので、リスクオフも一段落かもしれない。ただ、テーパリングの副作用の様子がだんだんと見えてきていることは明らかだ。これがひどくなれば、大下落ということになる。マネタリーベースの減少がさらに進み、QEが実質的に止まるといえる春過ぎが暴落の時期の本命と見ていいのではないか。もうしばらくは持ちこたえるという方向を維持しつつ、下落にも対処していきたい。ということでトレードとしては相変わらず、ドル円での押し目買い、クロス円での戻り売りの組み合わせとしている。
 
ゴールドシルバーレシオは64.5あたりで当面のレジスタンスに達しており、今回の波乱相場が数日前(アルゼンチン・トルコ等々の問題)がピークであった可能性を示している。このところ、ゴールドの動きは、リスクのオンオフに比例しており、同じような動きをする円よりもやや先行して動くような気がする。リスクの大小を計るのに好適だと考えている。





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テーパリングの拡大(QEの縮小幅をさらに増やす)が話題となりそうなFOMCが28、28日と開かれている。もし、順調にテーパリングが続けられる、あるいはさらに拡大するとすれば、やはりドル高の可能性が高い。
 
ただ、前に書いたように、QEが停止し、マネタリーベースのチャートが横に寝た過去のQE停止時には、ダウの大幅下落が必ず起こった。今回は、テーパリングであり、停止ではないが、類似の事象が起こる可能性が高いだろう。また、その起こり方は、マネタリーベースの増加の減少度と比例するだろう。つまり、このFOMCでテーパリングがさらに拡大して続けられるとなれば、むしろリスクオフ(相場悪化)の懸念が高まると考えている。
 
相場全体がすぐには崩れないにせよ、あと2ヶ月くらいのうちに大きな崩れが起きるとするなら、そしてテーパリングの原理から言ってドル高が起こるとするなら、ここで重点的にするべきはクロス円のショートだろうと思う。ドル円は微妙なさじ加減が要求されるが、クロス円、特に豪ドル円のショートは比較的安全なトレードなのではないか。逆に振れた時は仕方ないが、クロス円の大幅上昇がある可能性はひじょうに低くなっていると考えている。


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ドル円はかなり下げたような気がするが、まだ102円。ナイアガラにはほど遠く、まだまだ円売りの意欲が衰えたとは言えない。とはいえ、テクニカル的には下を向いていることは間違いなく、戻り売りの方がいいことは明らかだ。しかし、ドル円の買い(円売り)の意欲も衰えてはおらず、この下げはゆっくりとした動きになると思われるので、つっこみ売りは避けていきたい。自分としてはクロス円の売りを中心に組み立てていくつもりである。

チャートとしては、ゴールドシルバーレシオ、ゴールドプラチナレシオの急上昇が目についた。典型的なリスクオフであるが、まだこのまま大きく上昇するかどうかは疑問なチャートだ。その点からも、ドル円のこれ以上の急激な下げは今週はないと考えている。

とはいえ、中国、アルゼンチンとファンダメンタルズの上の悪材料は多い。十分に気をつけてトレードしていきたい。


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連続投稿で失礼します。
 
先のマネタリーベースとダウのチャートを作っていて気がついたのだが、QEが始まるときのダウが8000ドル、そして今は16000ドルで2倍。マネタリーベースもQE開始時には1600ビリオンダラーが、今は3600で、ごくおおざっぱに見て2倍。つまりQEがで通貨が薄まった分だけ、株価が上昇したわけで、よく言うドルの減価というやつだ。これでドルが独歩安にならなかったのが不思議なくらいだが、EUもやはり膨大な通貨発行をしており、ユーロドルが今の状態にいるのはそのせいだ。円は素直に円高だった。さて、ここでマジックナンバーとなるのは2倍というこのドルの水増し値である。
 
今後、このドルの2倍の薄まりがどうなるかということで、世界の通貨その他が動いていくだろう。テーパリングはつまり薄まりがだんだんともとの濃さ?に戻っていくことの始まりである。金は現在1200ドルであるが、もしこのドルの薄まりの2倍がもとに戻れば、600ドルになることになる。ダウは、経済の発展もあるので単純に半額になることはないだろうが、しばらくはそれほどの上昇は期待できないのではないか。円は2倍のドルということで、ドル円で200円くらいになることになるだろうか。(ユーロも、もし2倍ならユーロドル0.7ということになるが、それはさすがにないだろう。ユーロもこれから薄まりが戻っていくので。それに対し、円はむしろこれから薄まっていく)。

以上はひじょうに単純化した話であるが、QEでドルが2倍に薄まったというところは動かせないところで、このあたりをもとにいろいろと考えて見るのも一興だと思う次第である。実際にはマネタリーベースが半分になるということはあり得ないことであり、あくまでも思考実験のひとつとしてとらえていただきたい。ドルの「薄まり」がもうもとに戻せないと思う向きは、ゴールドバグ(金投資愛好家)となるわけで、理屈はいろいろである。

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現在の動きが為替やダウの大きな調整の前兆なのか、あるいは春頃まではまだ上昇があるのか、まだ判断がつかないでいる。また、大きな下降の原因が何になるのかも分からない。そこで歴史に学ぶということで、改めてQEとダウとの関係を調べてみた。チャートの上段はダウ、下段は米国マネタリーベース(通貨の流通量)である。緑のラインは、それぞれQE1、QE2、QE3の終了時点である。

見てわかるようにQE1では、終了の6月以前からすでにマネタリーベースは絞られてきていたが、それに合わせてダウも乱高下している。そして6月になると大きな下落を見た。QE2では終了の6月以前にダウは下落を始めており、マネタリーベースが絞られると、下落が大きくなっている。

さて、今回のQE3の場合だが、以前と異なるのは、テーパリングの名前のように、QEを停止するのではなく、徐々に緩めていくということにある。つまりマネタリーベースのチャートで言えば、今までのQE停止のように横に寝るチャートではなく、上昇が緩やかになるのではないかと思う。

ということで、今回のテーパリングでは、QE1やQE2の停止のようにすぐにダウがおかしくなるというわけではなく、その影響が遅れるという可能性が出てくる。
 
とにかくリーマンショック以来の、マネタリーベースとダウのチャートは上下見比べてみればわかるようにまさに相似形だ。今回のテーパリングによるマネタリーベースのチャートがどのようになるかわからないが、ダウがそれによって影響を受けることはまず疑いのないところだ。今月でないにしても来月あるいは3月くらいまでには異変が出てくるのではないか。毎月のマネタリーベースの値には今後も注目していきたい。



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ドル円が大きく下がったところで、103円で買ってみたが、今日は104円ローまで来たのですぐに売った。ドルスイスも同様に押し目で買った分は昼休みに売った。イメージどおりのトレードで今日は調子がいい。もうすこし大きく戻れば、クロス円売りでいってみたい。

今年の為替のテーマはテーパリング(QEの縮小)の影響がどこででるかという1点につきると思うが、その行動主体であるFRBのイェレンという人についてもう少し詳しく知りたいと思っていたところ、ちょうど折りよく、昨日届いたTime誌がイェレンの特集をしていたので、夕食後に流し読みをしてみた。中で、彼女が米国の景気の回復についてはかなり強い確信を持っていることに強く印象づけられた。ハト派とかいろいろ言われ、また、周辺にタカ派が増えたなど言われもするが、指標を見ながら、たんたんとテーパリングがなされていくと見ていいと思う。

ここ数年の間の世界景気はQEによって回ってきたのであり、それが縮小されれば、一時的な景気の悪化は免れない。しかし、FRB、そしてイェレンの見通しが正しければ、2014年は最後はめざましいリカバリーの年となるはずである。つまり、一時的な、株価の大きな下落・ドル円の下落・金の高騰、を経て、年末から来年にかけて、次のおおきな回復が来る、そういうシナリオに私は乗りたいと思う。日本の景気もそれによってさらに一段と上に進むと考えている。

しかし、そこで円安が止まるわけではない。為替はそのあたりから自律的に進みだし、2016年にはドル円は120円を突破し、さらにどんどんと上昇するだろう。その時の日本の景気がどういうものであるのか、輝かしい未来なのか、衰退への道なのか、他国との地域紛争なのか、それはまだよくわからない。ただ、円の減価とドルの上昇は確実に進むので、ドル円トレードを中心としたFXの黄金時代がやってくることは間違いないだろう。今から、着実にそれに備えておくことが重要である。

イェレンの伝記(ノーベル経済学賞を受賞した夫、ジョージ・アカロフとの出会いなどなど)を読みながら、ついつい、いろいろと想像にふけってしまったのである。



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ドル円が大きく崩れて下降に入った可能性がかなり濃厚になってきた。ただ、103円より下での買いはかなり強烈でそう簡単には突破できそうもない。下降に入ったとしてもゆるやかな動きになりそうだ。また、まだすこし上がある可能性も残されている。

1 5波上昇の最後が残っていて105円越えがまだある。
2 ここまでの5波上昇を大きな1波として、次の大きな下げの2波をすぐに形成する
3 ここまでの5波上昇を大きな1波として、次の大きな下げの2波のうちA波を形成し、戻りのB波、下げのC波とゆっくりと動く

など(後者の2つは今日の宮田レポートに細かな記述あり)が考えられるが、ファンダメンタルの情勢、金価格の動き、株の状況などを総合的に考えると3の可能性が一番たかいのではないか。この場合、ゆっくりと今年前半あるいは、今年いっぱいを使って下げていくということになる。

ということで、1としても3としても、まだドル円の上昇時期が折々にあることになるので、ドル円を押し目で買って(円売り)短期に手放すトレードを続けていきたい。またリスクヘッジにユーロ円等のクロス円は売っておきたい(円買い)。ドルスイスも押し目で買ってポジを貯めたり、一部を売ったりのドル買いで継続していきたい。




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調整模様の相場でドル円は1時間足できれいな波動を描いている。上げては大きく下げの繰り返しだが、まだ持続的上昇に戻るには早い気がする。下げのチャンネルはかなり明確に出ているので、105円に戻るまでは、下げが強いのではないか。そういいながら、実際はロングで短く取るトレードにしている。やはり、長い目ではドル円は上げると思うので、リスクを考えて、流れの方向(ドル買い)でトレードしている。

短期はそういうことでドル円のロングでつないでいるが、年始めの長期目線トレードとしては、やはりドルスイスが一番面白いように思う。ドルスイスは、スイス中銀の介入前に0.7まで落ち込み、介入後は0.9あたりでレンジとなっている。ドル円とドルスイスは似た動きをするというのが常識(この宮田氏のチャート参照)であるが、その点からすると、今回は、ドル円における円安と比較して、まだまだスイスは高いと思う。すぐには動かないかもしれないが、3年とか5年を考えると、ドルスイス1.5あたりまでは十分に射程に入るのではないか。また、万一、リスクオフ状態になってスイス買いが起こっても、ユーロスイスの1.2の防衛ラインは守られると思われ、ドルスイスも0.9を大きく下回ることはないだろう(ユーロドルも下げ気味であることだし)。幸い、ドルスイスはプラススワップであるし、長い目でちょっとまとめて買っておくのは悪くはないと考えている。



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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年初はまずはここまでの反動の調整から始まった。ドル買い、円買いというパターンだが、これでドル円は全面的下げに入ったかどうかは微妙な情勢だ。金が意外に高く、ダウゴールドレシオも下落していることから、相場全般がここまでの方向の逆に向いていることは間違いないが、ドル高の流れの中で、ドル円がどんどん下げるには難しい。しばらくの調整下げの後、再度105円オーバー、106円を越えるあたりまでの力は残っていると想定している。まだ110円程度までいく目もあるのではないか。ドル円は短期ロング中心としたい。ただ、クロス円はより弱気にならざるを得ない。基本、戻り売りで対処していきたい。

いずれにせよ、ここからの上昇の余地は、大きくてもドル円で5円。短期で動くべき局面であることは間違いない。多くの相場参加者と同様、99円ぐらいからのロングは多く利食いをしておいた。本当は昨年内に利を確保しておきたかったのだが、税金の年度替わりまで待ったということになる。

今年の相場は、かなり大きく下げて、あと上げるという形になると思われ、為替(ドル円)も株も同様のパターンになることはほぼ間違いないだろう。年末には株価もドル円も今よりも相当に上がっているはずだ。その流れの中で日々間違えないように進めていきたい。

年始めのいろいろな相場記事を見たが、伝説の相場師のひとりである石井久氏(立花証券元社長)の記事(日経3日)が一番頭に残った。要点は、

1 現在の相場上昇は首相健在の限り大丈夫。株も日経2万越えまではがまんして持っていていい。ただ今回は最高値更新相場にはならない。
2 為替は、10年以内に、ドル円が130円、あるいは160円をうかがう。
3 石井氏は個人資産の6割をオーストラリアドル債券で運用している。

などだ。大変に参考になる意見だと思う。私も短期のトレードととともに長期のドル円ポジションを(相場の下落時に)徐々に積み上げる方法で着実に増やしていく計画だ。ドル金利が上がれば、昔のようにドル円のスワップも徐々に増えてくるはずで、再来年からはいよいよスワップ派FXがまた全盛となってくるのではないか。

今年もぜひいろいろと意見交換をして、トレードに役立てていけることを念願しています。





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