米国5年債、10年債とも金利が大きく崩れていよいよ下方ブレークが明確になってきた(価格上昇)。この時点でのドル高は、あきらかに景気には悪いシグナルだ。
本来、米国財政当局には、景気回復し、長期国債の金利も上昇し、そこで良いドル高というシナリオがあったはずだが、実際に今起きているのは、金利の下落局面でのドル高である。この金利下落は、ドル高による今後の新興国を中心とした悪い状況を先取りしたものになっているのではないか。
ということで、ドル高によるドル円上昇は一時的なものであり、着々と下落相場の種がまかれている状況であると思う。特に、金(ゴールド)の売りは大きい。金からも逃げ始めるのは、景気回復局面ならOKだが、この場面では決していい兆候ではない。
まだもう一回くらいはドル円は100円台でサポートされるかもしれないが、この金利下げの局面では、いよいよ100円割れの攻防になるかもしれない。
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