午前10時10分。日銀が指し値で国債買いオペ発動。10年国債を一定の利率で無制限に買入れるというものだ。これによって利率0.25%あたりを死守する姿勢を見せたわけで、米国などの金利政策とはまったく異なる日銀の姿勢があからさまになった。ある程度予測されていたことなので、さほどの影響はなかろうと踏んでいたのだが(昨日、エントリーのコメントに書いたように気にはしていたのだが)、あっという間にドル円がまたもや1円以上の上昇。すでに123円ミッドに迫ろうとする勢いだ。123円というとたいしたことはないように見えるが、すでに実効為替レートとしては変動相場制以降の史上最低値を更新し続けており、円の実力は50年前に逆戻りである。コロナが終わってから海外旅行をしてみれば、とんでもないことになっているのがはっきりするだろう。
私見ではこの円安は125円で一時停止するものの、ファンダメンタルズからさらにドル円は上がると思う。全資産の半分くらいをFXでレバ2倍のドル円ロングにしておいて円安へのフルヘッジをしてもいいと思うくらいだ(自分はもっとレバを上げてロングしているので、半分にはならないが)。とにかく、大変なことになってきたと思う。「実効為替レート」で検索してみていただきたい。