FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



大きな動きもなく連休に入ってきた。米株も平穏であり、なんとかこの連休はこともなく過ぎそうである。ドル円の急進もなさそうであり、円がらみの上下でこまめに利食いしてトレードしている。数日で50pipsくらいも動けばOKというゆったりペースでいいのではないか。ずどんと落ちたら、もちろん、即、ショート回収で、ロングに転じるということになる。

週単位での方向性の大きな見込みは相変わらず円高方面と見ている。




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相変わらず相場が膠着している。ドル円は100円のオプションの攻防がレジスタンスとなって破れない。ユーロドルは、1.3の下にあるサポート、そしてドルインデクス83のレジスタンスが破れずに、ドル安へとリバウンドしがちである。この両方のしばりがあって、レンジとなっているが、どちらにブレークするか、もうすこし様子を見たい。

示したチャートはそれまでの余興ではないが、私がずっと書いているダウゴールドレシオの見方と同じものを、アルピーヌさんがコメントで紹介していただいたので、掲示しておきたい。

ピーターブランツ氏の分析であるが、ダウゴールドレシオのサイクルが、金優位時期が終わり、株優位時期に入ったという解釈である。私も同感だ。ダウゴールドレシオが現在10であるが、これが中程まで上昇し20になれば、ダウが18000ドル、金が900ドルということになり、いい数値だ。これの実現には、まだしばらくゆっくりした上昇により、時間がかかると思うが、長くても3から4年程度を見ればいいのではないだろうか。



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相場がやや膠着しているので、FX本の紹介でも。

為替相場の予測家として著名な吉田恒氏が中心となって編纂したもので、エリオット波動の宮田氏、一目均衡表の吉野氏、ファンダメンタル系の西田氏とともに、それぞれのお得意のところを書いたもの。どの章も、ほーぉっと思うところが何カ所もあり、この種の本としては出色のできだと思う。

1月末に出たもので、やや以前のものに属するが、推薦に値する本である。

FXドリームチームが教える為替の鉄則
扶桑社




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いろいろなサイトを一回りめぐって現状を考えてみると、日本の円安と今後の日本株価上昇を予測する点ではかなりの共通性がある。ただ、現在の強い円安傾向がこのままどのあたりまで続くかについては見解が分かれるようだ。為替相場もドル円100円という節目を前に、方向性のわからない相場となっている。100円には多数のオプションがあるということで、その防衛と攻撃が入り乱れて、大玉がとびかっている現状のようだ。

為替のほうはそういうことで方向性がつかみにくいが、米株(ダウ)は18日くらいにP&Fで下方ブレークがでており、そろそろ頭打ちの気配が濃くなってきた。コメントのほうで各社報道機関の引用もあったように、米国の景気回復については、黄色信号が点いている状態だ。私は、バーナンキのQEは最終的に勝利する方略であったので高く評価できると考えているが、米国の本格的回復はもうすこし先になるようであり、調整がしばしば起こる時期がまだ数年は続くように思う。今年もそろそろダウの大きな調整が始まるのではないか。

なお、金価格については、先のエントリーに書いたように、値下がりの主原因はむしろ景気回復の先触れと考えている。ダウゴールドレシオの数十年サイクルから見て分かるように、景気の数十年サイクルにしたがって、金と株価の相対価格は上下する。これからは徐々に株が輝く時期に入っていくのだろう。ただ、金の下落で損害を被ったファンドも多く、当面、あらゆる市場が下向きになることもやむを得ないのではないか。

月曜でドル円が100円越えするかもしれないが、もう安心と思ってところでいつものように、米国発の大下落が発生するというシナリオで、うまく流れに乗りたいと思う。




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金が1980年代以来の大暴落を起こした。この現象について、見通しを述べてみたい。

これを分析するに二つの要因がある。ひとつはGSR(金銀比)の上昇、もうひとつはGPR(金プラチナ比)の下降である。

GSRはこの金の暴落の中で大きく上昇した。つまり、金よりも銀の方がより下げたということだ。一般に、GSRは、だいたい50前後を中心点として、上に行けば経済に暗雲が、下に行けば、楽観的にという動きとなっている。ここでのGSRの上昇は、中期・短期的に、株式相場その他が不安定になるという予測を意味している。

これに対して、GPRはやや異なったものである。昔は0.5前後、すなわちプラチナが金の2倍程度の価格だったが、ここ数年の間、1.0を超えていた。つまり、金のほうが高い状態だったのだ。

しかし、今回の金暴落で、GPRも下落して、オンスあたりのプラチナが金よりも高い状態となった。これは最近やや目立つ傾向だったが、この暴落でもそれが変わらなかったということは、GPRが昔の状態、つまり定常状態に復帰する方向にあることを意味している。GPRの下降は、金に異常なバイアスがかかった状態がなくなるということで、普通に景気回復への途上にあることになる。

以上2点から考えられることは次のようになる。

1 GPRの下降から、長期的には、現在は景気回復過程にあり、金の暴落は、金が「正常」な価格に向かう価格調整の動きの一環である。

上げ下げはあるが、今後も、GPRが0.5を目指して金は下がるだろう。

2 中・短期的にはGSRの上昇から、市場は不安定になるだろう。円高、株安の気配が強くなってくるのではないか。前からの予想通り夏くらいまでの不安定さを見ておきたい。




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ひさしぶりに金の暴落を見ることになった。円ベースでは円安のためまだまだ高い感じだが、ドルベースでは1400ドル台というのはかなりのショックな数値だ。しかし、自分としては、これは前から予測している範囲で、1200ドル程度までの下げはそんなに遠くないうちに起こる可能性があるだろう。すさまじい米国のバーナンキQEそして、日本のアベクロQEにも関わらず、金が持ちこたえられなかったことには大きな意味がある。「通貨が膨張したら金が上がる」という原理に黄色信号が点いたということである。前にリバタリアニズムの敗北のエントリーでも書いたが、リバタリアンの敗北は金の敗北ということでもある。
 
その後にいろいろ考察したように、今後の金価格は、各国のインフレにほぼ相応して上がるが、劇的なものではないだろう。数十年後に物価水準が今の倍になっていれば、金も倍になっている、という程度のものだろう。物価が倍になれば、金も1グラム1万円になる、そういうことである。金地金は長期的な財産保全の策としては今後も使われるだろうが、投機の対象としては意味が薄くなったと思う。それは、おそらく、金鉱山株についても言えるのだと思う。
 
さて、為替だが、先週は黒田版QEにやられたが、4月から5月にかけて、円高期に入っていくという予測については、変わっていない。金の暴落があると、しばしば、そのあと遠くないところで為替にも影響が及んでいく。金安は、ドル高(ユーロドル安)となるのが通例なので、その方向が見えてくるだろう。ドル円は、ドル高に引かれて上昇するか、ドル高・円高の流れとなって下降するか、まだ読みにくいが、この金の暴落でかなりの痛手を受けたファンドも多いと思うので、しばらくはリスク回避=利食いの流れとなるのではないか。G20の行方を見定めてから、ドル円下降に入ると考えておきたい。今回、また下降があれば、今度は、ドル円ロング中心で組み立てていきたい。

2007年に125円だったドル円は2011年に75円になった。現在の100円は、ちょうど50パーセント戻しであり、まずはいい線まで来ている。61.8パーセントである105円まで戻す可能性ももちろんあるが、下げて来た時も100円は、サポート、レジスタンスとして機能しており、繰り返しとなるが、今回もここが当面の天井と見ておきたい。なお、下がり始めた場合のドル円の下値のメドは88円程度としておきたい。この石原順氏作成のチャート(左のリンクに元URLあり)でわかるように、下げるときは88円から100円に戻した時期があり、この動きを逆にたどれば100円から88円に下げてもおかしくはない。




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Yahoo関係のチャートがどうもサーバーが乗っ取られているらしくおかしいので一時削除します。もとのサーバーが直ったら再開します。
以上、お願いいたします。

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先週は欧州発の暗いムードが充満していたところに、日銀砲炸裂で、一気に相場が反転した。対円でドルが大きくドル高になったが、対ユーロでは逆にドル安となり、これまでのユーロドルの下げも一段落、リバウンドの動きとなった。

個人的には、長期ドル円ロングは別として、短期ドル円ロングよりも短期ユーロ円ショートを増やしてトレードしていたので、一発でユーロショートはストップにかかってしまった。しかもストップが深めだったのでそれも具合が悪い。全体としてはドル円が多いので損をしたわけではないが、実感としては、負けトレードとしかいいようがない。
 
ネットを見てみると、一日で退場した方も結構あるようであり、久しぶりに為替の本来の動きを見て、心を引き締めた次第だ。逆に大きく儲かった人はおめでとう!

今回のは、単なる介入ではなく、今後の金融政策の方針を示したものなので、ある程度、その効力には持続性があると思われる。最低、一週間ぐらいは、円安、ユーロドル高の方向が続くのではないか。

ただ、その前のエントリーで書いたように、米国経済に見られる表層と深層のダイバージェンスはますます顕著になっており、いずれ調整は避けられないと思う。次の下げでは、下手なヘッジは少なめにしておくが、捲土重来を期す。





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「日銀砲」といえば、介入による大幅な円安のことを指すネット相場用語?で、円高期にはしばしばトレーダーを悩ませたわけだが、今日のは介入ではないが、ひさびさに見せた中央銀行の威力だった。
 
マネタリーベースを基準に据えたわかりやすい金融緩和方針に、額を明示するなど透明性もあるもので、ある意味画期的な「量的・質的緩和」の発表だった。ドル円はレジスタンスをぶち破って上昇し、当然にクロス円も大きく円安となった。これは自分にとっては予想外で、ここしばらくの白川時代の日銀に慣れてしまっていて、中央銀行の威力を忘れていたつけを払うこととなった。コメントで中央銀行の動きにあらかじめ警告してくださった方があったのは、このブログの読者にとってはよかったことだ。

さて、ここからの相場は読みにくくなったので安易な予測はしないほうがいいが、この動きが、先に書いた当面のドル円「最後の上げ」となる可能性があるのではないか。どこまでいくかわからないが、反転して今年前半に大きな円高局面がある(おそらく米国発)という見方は保持しておきたい。
 
ただ、コメントにも書いたように、中長期予測をもとにしたスイングは極めてリスクが高いトレードだ。日々の着実な積み重ねも合わせ行うようにしたい。



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ドル円はついに92円台に入ってきて、明確に下向きトレンドになってきた。クロス円でもサポートを割れそうなものも多く、しばらくの円高となりそうだ。最後にドル円の上昇があってから下げに入るという見方もあったが、92円台を見た今となってはそれはなさそうだ。

後は、円高の期間と底値が問題になる。これから数ヶ月でドル円90円を割れるところあたりというのが多くの見方だが、今の所、特にそれに反対する理由もない。しかし、現在知られている欧州問題に、前回に述べた米国問題(株価下落)が発生すれば、強いドル高(対ユーロ、豪ドル、ポンド)も発生し、ドル円、クロス円ともさらに大きく下落する可能性もある。

日足でのトレードをしている立場からは、ここからは短期ドル円ロングは最小限に残して、もっぱらユーロ円の戻り売りに徹したい。90円が近づいてくれば、そして、割ってくれば、今度はドル円ロングを加えていくつもりである。


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