いろいろなサイトを一回りめぐって現状を考えてみると、日本の円安と今後の日本株価上昇を予測する点ではかなりの共通性がある。ただ、現在の強い円安傾向がこのままどのあたりまで続くかについては見解が分かれるようだ。為替相場もドル円100円という節目を前に、方向性のわからない相場となっている。100円には多数のオプションがあるということで、その防衛と攻撃が入り乱れて、大玉がとびかっている現状のようだ。
為替のほうはそういうことで方向性がつかみにくいが、米株(ダウ)は18日くらいにP&Fで下方ブレークがでており、そろそろ頭打ちの気配が濃くなってきた。コメントのほうで各社報道機関の引用もあったように、米国の景気回復については、黄色信号が点いている状態だ。私は、バーナンキのQEは最終的に勝利する方略であったので高く評価できると考えているが、米国の本格的回復はもうすこし先になるようであり、調整がしばしば起こる時期がまだ数年は続くように思う。今年もそろそろダウの大きな調整が始まるのではないか。
なお、金価格については、先のエントリーに書いたように、値下がりの主原因はむしろ景気回復の先触れと考えている。ダウゴールドレシオの数十年サイクルから見て分かるように、景気の数十年サイクルにしたがって、金と株価の相対価格は上下する。これからは徐々に株が輝く時期に入っていくのだろう。ただ、金の下落で損害を被ったファンドも多く、当面、あらゆる市場が下向きになることもやむを得ないのではないか。
月曜でドル円が100円越えするかもしれないが、もう安心と思ってところでいつものように、米国発の大下落が発生するというシナリオで、うまく流れに乗りたいと思う。
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