雇用統計は悪かったが、どうやら後から訂正が入る模様(トランプの注文か?)で、相場に極端な影響はなかった。まだ、しばらくはこの停滞状態が続きそうだ。
世界に目を向けると、インド(モディ)がトランプに呆れて、中露に接近しているのが注目される。中露もさらに近づいているようであり、どうやら、米露の連合はうまく行かず、中露印連合(つまりBRICS)の強化のシナリオの方が強いようだ。ブラジルも南アもトランプとは相性が悪い。QUADも米印が仲が悪くなると効果薄。これは、世界情勢としては、戦争から遠ざかる方向としては良い動きだ。ただ、台湾には良くないかも。
あとは、EUと日本は独自路線を歩んで、米とBRICSを両方配慮する方向にいくだろうと考えられる。いずれにしても、BRICSでのドル以外の交易が増え、米ドル覇権が徐々に弱まることは疑いなく、今年の後半は、ドル安が徐々に表面化すると考えている。指標はユーロドルとドルインデクス。ユーロドル1.15 、ドルインデクス100がひとつの目安であり、ここを見ていれば安心だと思う。
問題はドル円だが、日本長期国債がひどい状況なので、円売りと、ドル安のどちらが勝つか、非常に微妙な情勢だ。140〜150のレンジから出るまでは様子見としたい。