FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



月曜からはいよいよ12月相場の実質的始まり。3日のECBがまずは当面の焦点だろう。なんらかの形の緩和策が出ることはほぼ間違いないので、ユーロは下げと見られるが、ドルストレートがどう動くか、ドル円がどう動くかはなかなかむずかしい。このところ、ユーロの下げは、ユーロ豪ドル・豪ドルドルなどでの豪ドル買いになることが多く、また、緩和策は、日銀の追加緩和への期待をもたらすこともあり、ドル円も上げではないか。

ということで、月曜日からは、ユーロ豪ドルの売り、豪ドル/ドルの買い、ドル円の上げ待ち戻り売りあたりのスタンスでいってみたい。ユーロドルもたぶん下げだと思うが、万一、ECBが不発だと反動が大きいので、すこしずらして、豪ドル中心で動いてみるつもりだ。
 
12月は、焦点の米利上げ、日銀の動き、そして中国の動きと、中央銀行の動向に目が離せない状況で、いつものまったり年末相場とは様相が違いそうだ。しっかりともらって、クリスマス・お正月を明るく過ごしたいと思っている。皆様にもいい年末相場の来たらんことを!





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プラチナが未曾有の安値に落ち込み、GPR(ゴールドプラチナレシオ)が1.26と、金の方がかなり高くなってしまった。これについていろいろ取りざたされているのでちょっと見てみよう。掲示したチャートはGPRの1980年代からの長期チャートだが、見てわかるように、2000年代初頭のように0.5(プラチナが金の2倍)というような時期はむしろ異例で、だいたい1.0(金・プラチナのパリティ)を中心として上限に0.2くらいのレンジで動くのがむしろ常態である。だから、現状を2000年代と比較してあまりプラチナの安さを強調するのはおかしいので、だいたいこんなものなのだ。
 
ただ、1.3という値はレンジの上限であることもたしかであり、このあたりでGPRの上昇は打ち止めと考えることには妥当性がある。GPRの上昇は資源価格の下落とともに進んできたことなので、もしここでGPRが下落に転じるとしたら、資源価格の下落にも歯止めがかかることになるはずだ。2008年の0.5割れから5波動で1.3になったとするなら、そろそろ反転してもおかしくない。
 
その他、いろいろ考えることが多いGPRの長期チャートである。ちょっと御覧いただきたい。


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これから円高・ドル高の相場になろうかというのに、なぜか豪ドル・キウイドルが強い。これについては、コメントでも多くご意見をいただくが、資源との関わりがキーであることは確かだ。テクニカル的には、豪ドル・ドルでは日足で底うちのようにも見える。もちろん、ユーロ・豪ドルでは絶対の豪ドルの強さだ。
 
問題は、資源が今後安くなるのになぜ豪ドルが上がるのか、あるいは、実は資源がこれから反転上昇するので豪ドルが上がるのである、という2択なのだろう。前者なら不思議だが、後者なら問題はない。いろいろとサイトを見てみると、けっこう後者の意見も多いことに気がつく。最近、セミナーなどをさかんにされているエモリキャピタルの江守哲氏などは後者の意見のようだ。さらに同じ意見での続編もある。いわゆる噂で買って事実で売る系のトレードで、利上げ近辺まではドル買い、利上げ後はドル売りになるということだろう。たしかに、つい先日の、ドル円下落時も、ドル安であって、豪ドル・ドルの下げはさほどではなかった。
 
この資源反転説はひとつの方向として考慮に値するだろう。ドル円下落説は変える必要がないと思うが(円高)、利上げ後のドルストレートでのドル高については、やや確率を下げて考えておこうと思う。ここから利上げまでと、利上げ後の為替の動きについては、とにかく柔軟に考えていきたい。もちろん、なにもなく、ドル円が上がっていくシナリオ(リスクオン・ドル高円安説)もあり得るが、ここしばらくのドル円の頭の重さからすると、日々、その可能性は低くなっているように思っている。ドル安によるドル円下落というのは為替としては自然だ。あとは、資源価格予測とのすりあわせが残ってはいるが。




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週が変わり、そろそろ利上げ予測の影響する時期が近いと感じていたが、市場も同じ反応のようだ。今日は欧州株、米国株先物が崩れ、ドル円もつられて下げている。このままどんどん下がる相場とは考えていないが、利上げが近づくにつれて不安定になるものと思う。

ドル円のショートは122円下まできたので半分回収したいが、今週末まではまだ下を目指して122円割れもあり得ると思うので、半分は残して様子見である。ただ、相変わらず豪ドル等が強いので、ドル円もまた123円台に戻る可能性もある。適宜、利食って次の動きに備えていきたい。



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12月のFOMCでいよいよ米国利上げの可能性が高くなってきた。次のFOMCは15日・16日であり、あと3週間だ。このところ数年でQE停止が何度かあったわけだが、そのたびにダウは下落した。QE停止は予告されているため、それより前からダウがおかしくなることがむしろ多かったと思う。その連想からすると、あと3週間でかなり確実に利上げが起こるとすると、ダウの変調はいつ始まってもおかしくはない。もちろん、何もなく、利上げを迎えることもありうるわけで、決めつけはよくないが、可能性として考えておくことは無駄ではないだろう。

ここ数年は、「米株が下落する」は「オオカミが来る」状態であり、まったく来なかったわけだが、今回もまた流言飛語で終わるのか、本当にオオカミが来ることになるのか、あと3週間でわかるだろう。注目していきたい。

ユーロは、対豪ドルでずっと下げており、ドルは、対スイスフランで一方的に上げている。はっきりしないのは、ドル円だけである。上に行くのか、下に行くのか、はっきりとしてもらいたいものだ。


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どうしてもロングにはしにくく、ユーロドル売りとドル円売りを交互にしている。タイミングが悪く、トレードは行ったり来たり。損益拮抗の無駄なトレードとなっている。昨日、今日と、ドル安のパターンとなっているので、今日はドル円売りで待っている。まだたいした動きがないが、122円台の下の方までの突入が欲しいところである。また戻りも早いとは思うが。
 
長期のチャートでは、ゴールドシルバーレシオ、ゴールドプラチナレシオがいずれも長期上昇、バルチックドライ指数も大台割れ間近と、商品系のチャートの情勢は前途多難を思わせる。このまま世界経済が順調に回復するとはとうてい思えない。円高・ドル高の相場が遠くないうち到来するという見通しは今のところ変える必要がなさそうだ。


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ドルを買いたい相場になっているが、米国国債利回りもふらふらとしており、一直線にドル買いにはならないようだ。株も強含みながら上げきらず、なんともあいまいな相場になっている。まあ、いろいろなファンダメンタルズが安定せず、市場参加者も腰が定まらないのはしょうがない。
 
こういう時は、細かにレンジ取引に徹するのがいいだろう。このところはユーロドルの戻り売りを主力としているが、なかなかタイミングが難しく、まあまあの成果というところだ。ドル買いが強くなってもドル円はやはり123円ミッドを越えるのがむずかしいようで、もうしばらくはユーロドル、ドル円ともこのあたりで動くと考えて、短いスパンのトレードでいってみたい。


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テロによるリスクオフは当初の影響は長続きしないというセオリーどおり、月曜出だしに下げたが、その後は回復してきている。これは初期的状態と言えよう。長期的な影響はこれからであり、じわじわと効いてくると思うので、観察していきたい。
 
こちらは週またぎはノーポジだったので当初の下げは乗れず。その後も動けずで今日はノートレード。ここからはちょっとまたドル円売りでやってみたいと思う。123.40までは行かないだろう。ただ、まだ全体としてはニュートラルの視線で見ている。また122円割れがあれば、やや下を重視というあたり。122円から123円はデイトレとしておく。



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大きな事件があった。これをうけて、月曜日からの為替はどう動くか。リスクオフには違いないが、いったい何からオフ(離れる)のかが問題だ。
 
まず、事件が起こる以前の流れは、資源安・ドル高であり、これは12月の米国利上げを予期したものだった。しかし、この大きな事件で、また利上げは黄色信号が点いたのではないか。この点では、この要素はやや中立的になる。しかし、世界経済の不安定化は、資源安につながるのは変わらない。
 
次に、事件の直接の影響だが、EU全体のリスク度が上がると考える。これでISの攻撃が終わりとは考えられず、EU側からの攻勢もありうる状態で、政治・経済の両面でリスクが高い状態になるはずだ。フランスのみならず、EU全体の問題となったと思う。これに対して、アジア・米国はやはり少し離れた場所であり、相対的には安全だ。資金を円やドルに移す動きが考えられる。また、それ以前からのチャートでの、テクニカル的には、資源はさらに安く、ドルはさらに高くなる方向のチャートであることも明らかだ。
 
総合的に考えると、月曜日からの確実な流れは、やはり円高だろう。ユーロ円が下がると考える。ドル買いも発生すると思うが、ドル円ではおそらく下げだろう。ユーロドルは、追加緩和のゆくえが不透明でもあり、少々様子見としたい。豪ドルなどからの資金のレパトリ的動きもあるかもしれず、ユーロを売るならユーロ円の方が効率がいいのではないか。

こんな時にお金儲けの話で不謹慎ではあるが、故事にも「恒産なくして恒心なし」(孟子)と言う。平常心を保つには、一定のちゃんとした財産が必要だ。それは個人個人で考えていくしかない。そういう世界になってきたと思う。ISが、ロシア機爆破に続いて、組織的に先進国でテロを起こすことができる能力を持ったということは、今後、世界全体にも影響を及ぼす事実だろう。世界史の転換点と言えるかもしれない。




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ドル円は膠着しているが、ユーロドルはうまい具合に上下していて、戻り売りに好適な動きだ。もうしばらくこのあたりで動いていて欲しいが、そろそろ資源の方がまた怪しくなってきた。

プラチナは大きく下落、原油も下げており、総合的な商品指数であるCRB指数も下降してきている。ドル高・資源安の再発の気配が濃くなってきた。こうなるとリスクオフであり、ドル円の上昇は期待できない。株価も頭打ちだろう。しばらくは、ドル円・ユーロドルともに下向きの圧力が高くなるはずだ。よって、ユーロ円はさらに下げるのではないか。

今週、来週と、資源価格には目が離せない展開が続きそうだ。




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