FXをやっていると、買いをロング、売りをショートと言うことを知る。この用語ちょっと不思議なのだが、いろんなサイトにいい加減なことが書いてあるようだ。だが、もともと株式のような、配当や利子のある金融資産のトレード用語であることは間違いないだろう。株なら、ロングポジション(買い持ち)で持っていれば、配当もあるし、企業が成長すれば自動的に株価も上がる。もともと、ロング(長期)指向の資産なのだ。ショート(売り)は、その逆で株を借りて空売りするため、利息の返済が必要になる。売りはショート(短期)指向の取引であることは間違いない。実態と用語がマッチしている。
それに対して、FXは、もともと、ゼロサム取引であり、資産の成長の概念はない。また、通貨ペアのそれぞれの金利によってスワップは付くが、買いがプラススワップになることもあれば、逆に売りがプラススワップになることもあるので、ロングやショートという用語と、実態が乖離していると言える。そこがわかりにくい理由だ。ただ、ドル円やクロス円は、円の相対的金利の低さから、ほとんどの場合、買いがプラススワップになるため、この場合、ロング(買い)とショート(売り)が実態とマッチしているということはある(現時点でのユーロは例外)。
ドル円を長く売る(ショートする)のは、いろいろと都合が悪いということに関するお話でした。
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