FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



週末はドル高の動きがやや弱まったが、NYの最後ではまたユーロドルも1.05台で引けており、相変わらずだ。ユーロドルの日足の下降の勢いを見ていれば、ドル高がわかる。来週は、米国の政府閉鎖が現実になりそうだ。また、いつもの茶番だろうと思っていると、そこはたぶん違う。今の底流にある、長期金利上昇・株安が、今回の問題の本体であり、政府閉鎖(もしかしたら、それによる国債格下げ)はそのレシピに加わるドレッシングなのだ。何かトラブルが起きそうだし、それは政府閉鎖が解決しても続く種類の問題なのだ。米国がスタグフレーションのスパイラルに落ち込む第1歩になるかもしれない。
 
ところで、日本は、YCCがあるから、長期金利が上がらないで良かった、という話では、もちろんない。すでに、諸外国との金利差の歪は、円安という形で現れているが、ますます圧力が強まる。日銀は、週末に臨時国債買いオペを行ったが、これを繰り返すことになる。インフレ時に大規模金融緩和を繰り返すことが何を意味するのかは誰でもわかる。この矛盾に耐えきれず、YCC・マイナス金利廃止に追い込まれた時に、はたして、日銀の言うような景気悪化だけにとどまるのか、円高ではなく、日本売り(円安・株安)にまで及ぶのかは予想がつかない。危機拡大が、日本発になる可能性もあることは、為替トレードの上で重要なファクターである。また、株安に耐えかねて、米国がはやく利下げを行うパターンもありえないではない。10月から年末にかけての相場は細心の注意を払って動かしていく必要がある。資産を減らさないことを目標に、異常な相場に対処していきたい。

来週のトレードは今のドル円ロングを継続するが、150円から151円では、介入の可能性があるので、ポジションを少なくしておきたい。識者が述べるように、介入期待のドル円ショートが円安でスクイーズされる時に、ドル円の急激な上昇が起きるが、そこが介入ポイントになる可能性が高い。よく見ていきたい。榊原元財務官が、155円で介入という新しい値を指摘したことも注意しておきたい。普通では思いつきにくい値であり、何らかの根拠がある可能性がある。個人的なトレードでは、幸いゴールドが下げてきたので、すこし追加購入しておきたい。


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米国の長期金利上昇がややゆるくなったので、株の下落もやや落ち着いている。今日は夕方にドル円が1円近く落ちたが、月末のフローによるものという解説が一番良さそうだ。さっそく戻しているが、押し目でのドル円の買い意欲がわかる。週末も特に大きな変化はなさそうであるが、いよいよ10月からは、大きな変化が現れそうである。米国金利の状況と株の下落については、かなり前から書いてきているが、ここが変わらないかぎり、10月は9月相場がさらに拡大したものになると思われる。十分に準備しておきたい。米国金利とインフレという問題にさらに集中していきたい。
 
今日のトレードは、ドル円ロング継続。夕方の下落はちょうどスマホを見てトレードしていた時だったので、様子を見たが、介入の勢いではないので、動きが止まったところで、浅いストップで148.6でロングを追加した。そこそこにあがったら、その分は利食っておきたい。


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J.P.モルガンのダイモン会長が、原油のさらなる上昇と、FF金利7%になる可能性を述べたのが話題だが、これが株価下落とともにやってきてスタグフレーションとなれば、非常に大きな金融危機に発展する恐れがある。米国発か、日本発かはわからないが、少なくともG7は一蓮托生である。為替もドル高にはなると思うが、流動性などに大きな問題が出そうである。資産の一部をゴールドにしておくことが今ほど重要な時はないだろう。
 
将来の悪い予測はともかく、当面は、インフレ懸念による米国長期金利の上昇が世界的な問題だ。ドル円だけでなく、ユーロドルなども、ドル高一直線である。為替介入も150円超えではあると考えるが、方向性を逆転できるかどうか、ちょっと微妙になってきたと思う。株価の下落がさらに続くと、米国におけるキャッシュへの巻き戻しが発生し、ますますドル高になっていきそうだ。

ということで、介入懸念でのストップは入れておくものの、まだドル円はロングで進めたい。微妙な上げ下げの波があるので、できれば押し目買いで、上で早めに確保したい。



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前日のNY株が大きな下落になったが、日本株は上昇。ナスダックが大きな下落なのにマザーズが上昇するなどおかしいのだが、日本株は全体的に操作されている市場のような感じがしている。それはともかく、為替はたいした動きはなし。ユーロドルは若干上下しているが、ドル円はおとなしくじり上げ。このペースなら介入はまだないだろう。やはり前回と同じく、150円から151円あたりをひとつのめどと考えたい。

トレードはドル円ロング。もう少しの伸びを期待したい。



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ドル円は149円台に入ったが、夕方の財務大臣の口先介入で、148.7円まで下落。まだ、頻繁なレートチェックや、神田氏の「断固たる決意」などがないので、ただちに来るという感じではないが、150円前後では来る気配が濃い。株価が弱い点など昨日書いたとおりで、特に新たな材料はないが、風雲急をつげてきた金融世界という感じである。とにかく、米国の長期国債の利回り上昇は異常である。ここが発火点となって危機が起きるのはよくあるパターンである。何が起こるかわからないが、ポジションは控えめでやっていきたい。

自分のトレードはドル円ロング継続だが、かるく、両建てのショートも入れて、突然の介入へのヘッジをしてある。介入まちのショートをやりすぎて、150円を遥かに越えるまで介入が来ないと悲惨であるので、そこそこである。本当は介入があった瞬間から動くのがベストだが、介入の時刻を見つけるのは非常にむずかしい。専業でもなければ、一日張り付いているわけにもいかないわけだ。



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ドル円はチャート的には上昇。介入圧力で抑えられながらも、徐々に上がっている。どこで介入がくるかわからないが、例のように、急上昇が見えたところだろう。あとは、150円がひとつの目処。あと、前回と同じ151円。いずれにせよそんなに遠くはない。あと、米株が相変わらず弱いのも気になる。こちらの動きも合わせて注意しておきたい。急激な下落になれば、円高を誘発するのがまず第1シナリオだと思う。米株の中長期チャートの形の悪さは多くの識者が指摘しているとおりで、ここしばらくのうちでも危険な確率が高い。十分に気をつけておきたい。

ということで、ドル円は、ストップを少しずつ切り上げているが、ロングとしている。とにかく、チキンレースでついていく以外の方法はないだろう。



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時間があるのでもう1本記事を書いておきたい。日銀のYCC(イールドカーブコントロール)の目的だが、よくイールドカーブを「スティープ(急峻)」にするとか言われるが、現実には、短期マイナスと、長期(ほぼ)ゼロとに固定しているだけで、日銀(日本)の都合のよいように金利をいじるという政策だ。だから、長期金利がさらに上昇して、さらにスティープになることなどはまったく望まれていない。
 
今の日本のような(賃金上昇を伴わない、景気の悪い)インフレが来ることは想定されていなかったので、YCCで長期金利を抑圧するために、国債買い入れをどんどんしなくてはいけない(金融緩和を促進する)ことで、ますます円安と悪いインフレが進むという悪循環に陥る可能性がある、というかそうなりつつある。要するに、YCCは、スタグフレーションに弱い構造なのである。といって、無理にやめれば、高金利の圧力で、景気が完全に腰折れしてしまうし、政府の財政にも赤信号が灯る。
 
米国も景気が良いとか言われていたが、株価の下落がもし本格化すれば、株価下落と、債券価格下落(長期金利上昇)のスタグフレーション型の経済危機に繋がりかねない。これは、株価下落と債券価格上昇だったリーマンショックよりもさらにやっかいな性格を持っている。リーマンショック対策のQE、そしてコロナ援助の金融政策で、膨大なマネーが市中に滞留している。このことが事態を複雑にしているのである。この米国の高金利の圧力がYCCに加わるのだから、今後ますますYCCの運営は困難になるだろう。

YCCをやめたいがやめられない経済状況が発生しているのであって、どこかで、なにかが「壊れる」可能性を秘めていると思われるのである。とにかく、気をつけるにこしたことはない。不景気の中で物価上昇、金利上昇、株価下落が起こった例は、1970年代のオイルショックである。この時代のことは、今、研究するに値するものと思う。当時、米国10年国債の利回りは10%に達しているのである。同時にダウ平均は半値になった。また、1973年は、変動相場制への移行の年でもある。1970年代を通じて、ニクソンショック、そして変動相場への移行で、ドル円は360円から152円(1978年)にまで切り下げられたわけで、一種のデフォルトだったと言ってもいい。


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ECB、FOMC、日銀、BOJと中銀祭りだったが、週末のNYの為替は比較的おだやか。どこに行ったらいいか、目標が見えにくい相場だからだろう。米国株価は相変わらず軟調。季節性のものもあると思うが、日足レベルでは明らかに下落方向に見えるので、来週もまだ下げそうだ。普段あまり観察しない、S&P500の月足から日足までじっくり見てみたが、短期もさることながら、中長期も決して楽観できない状況だと思う。米国長期金利の上昇も続いており、ドル高方向。ただ、円買いもかなりのパワーになっているので、来週もドル円は不安定、じわじわと上昇という形になるかと思う。

来週の為替トレードも積極的にはせず、様子見中心で進めたい。

話は変わるが、暗号通貨は非常に底堅いと思う。禁止されるとか、すべてが証券とみなされるとかのリスクは非常に低くなっており、クレジット会社その他での利用範囲も着実に広がっている。メルカリでの売上はみんなビットコインにしている人もいるようだが、そういう簡単な利用ができるのは大きい。もちろん、まだまだ使っている人は少ないので、今後も価格の上下動は極めて大きいと思うが、半減期を向かえる来年から再来年あたりはATH(最高値)および暴落がまた見られると思うので、チャートを見ながらいいタイミングで少し利食いしていきたい。

結局自分のトレードは、為替、ゴールド、暗号通貨と、いずれも「通貨」に関わるものとなっているが、一番、理論的に動くものなので、自分にとっては相性がいいと考えている。


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事前に色々取りざたされたが、こちらの予測の第2シナリオの「無風」で終わった。その後の円売りが意外に弱いのが、むしろ「風」の気配かもしれない。前回会合でYCCの修正があったので、今回は現状維持は妥当なところだが、このところの、物価上昇に対して、若干のタカ派な色付けがあるかと思ったが、それもなし。海外だと、ジョークで弁舌爽やかな植田氏がとつぜん認知症老人のようになってしまうのだから、本当におかしなものだ。世界の潮流と乖離したこの姿勢は、間違いなく、今後に歪の構造を残したと思う。毎週の宿題をやっていない小学生のようなもので、たまった宿題のつけは大きくなる。うがった見方をすると、この後、世界的なスタグフレーションの景気悪化で、各国が再利下げをせざるをえないようになるのを待っているのかとすら思えてしまう。一周遅れていたら、先頭を走っていたというやつだ。しかし、マイナス金利の状態でスタグフレーションに突入したらもう完全に詰みということも間違いない。リーマンショックのときに、G7協調利下げとかやったわけだが、今度は日本だけは仲間はずれになってしまう。とにかく、アベノミクスの遺産は大きすぎる。

トレードは、日銀発表前の下げでドル円ショートは利食いして、いまはノーポジ。あまりにもわからないので、次の動きを待っている状態である。今週から来週の米国株価などに注目していきたい。


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昨日のエントリーでは、株価の下落に備えて金ETFを推薦したのですが、さっそくお役にたったでしょうか。今後もこの1年はなにかと厳しい年になりそうなので、どなたにも、安全パイとしての金ETFの出番がありそうです。
 
さて、明日は日銀。世界中の中央銀行がインフレファイターと化して、金利上げを目論んでいるところに、ひとり、超然とマイナス金利の日銀なのだが、さすがに状況がまずくなってきている。日本の緩和マネーは、円キャリーとなって各国のインフレを間接的に応援している形である。欧米から聞こえる、為替介入許容論は、はやくなんとかしなさいという間接的圧力と考えられる。ということで、明日は、次のようなシナリオを、可能性の順に考えている。
1 金利政策は実質現状維持だが、見た目に何か変化のあるような形式的変更を加える(前回のYCCの幅の変化のようなタイプ)。この場合、一時的な円高になる。
2 金利政策は変わらず、植田演説にも新味がなくドル円149円超えとなるが、まもなく実弾介入があって円高に振れる。
3 サプライズの、YCC廃止あるいはマイナス金利廃止があって、強烈な円高となる。
いずれにせよ、数日中には一度円高に動くので、動きが大きいと思われるので、今持っているロングはNYで回収して、ほぼノーポジで明日は向かえる予定である。円高になった場合でも、それが継続して下に向かうという保証もなさそうで、特に3の場合、金利政策の激変による様々な懸念からの円安再発生というパターンもありえないわけではない。また、逆に3の場合に株価がさらに大幅下落するため、それによる円高が発生する可能性もある。あまりにも複雑なので、とにかく明日は様子見としたい。

(追記・21日21時30分)日経先物がめちゃくちゃに下がっているようだ。ダウ先物はさほどではないので、日本の要因である。どうやら、海外の機関投資家は、先のシナリオの3を重視しているのかもしれない。もし3なら、株価は猛烈な下落になることは間違いない。為替はまず円高だろう。その後はよくわからないので、(軽くドル円ショートして)ショートはすぐに利食いたい。


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