昨日のエントリーでは、株価の下落に備えて金ETFを推薦したのですが、さっそくお役にたったでしょうか。今後もこの1年はなにかと厳しい年になりそうなので、どなたにも、安全パイとしての金ETFの出番がありそうです。
さて、明日は日銀。世界中の中央銀行がインフレファイターと化して、金利上げを目論んでいるところに、ひとり、超然とマイナス金利の日銀なのだが、さすがに状況がまずくなってきている。日本の緩和マネーは、円キャリーとなって各国のインフレを間接的に応援している形である。欧米から聞こえる、為替介入許容論は、はやくなんとかしなさいという間接的圧力と考えられる。ということで、明日は、次のようなシナリオを、可能性の順に考えている。
1 金利政策は実質現状維持だが、見た目に何か変化のあるような形式的変更を加える(前回のYCCの幅の変化のようなタイプ)。この場合、一時的な円高になる。
2 金利政策は変わらず、植田演説にも新味がなくドル円149円超えとなるが、まもなく実弾介入があって円高に振れる。
3 サプライズの、YCC廃止あるいはマイナス金利廃止があって、強烈な円高となる。
いずれにせよ、数日中には一度円高に動くので、動きが大きいと思われるので、今持っているロングはNYで回収して、ほぼノーポジで明日は向かえる予定である。円高になった場合でも、それが継続して下に向かうという保証もなさそうで、特に3の場合、金利政策の激変による様々な懸念からの円安再発生というパターンもありえないわけではない。また、逆に3の場合に株価がさらに大幅下落するため、それによる円高が発生する可能性もある。あまりにも複雑なので、とにかく明日は様子見としたい。
(追記・21日21時30分)日経先物がめちゃくちゃに下がっているようだ。ダウ先物はさほどではないので、日本の要因である。どうやら、海外の機関投資家は、先のシナリオの3を重視しているのかもしれない。もし3なら、株価は猛烈な下落になることは間違いない。為替はまず円高だろう。その後はよくわからないので、(軽くドル円ショートして)ショートはすぐに利食いたい。