イエレンの会見では例のごとくあまり明確な見通しは示されなかったが、当面、すぐに利上げがあるという見方は打ち消され、一気にドル安になった。自分の見通しでは、前から書いている通り、利上げは秋から冬、しかも遅め(12月か)ということでほぼ間違いないと思っているので、今回の記者会見内容には違和感はない。米国の経済状態を一言でいえば、利上げをしないでいられるほどの悪い状態ではないが、利上げをするとたちまちきびしい副作用が起きるという状態だと思う。FRBとしては、なるべく先送りしたいのはやまやまだが、正常ではない状態をいつまでも続けることへのストレスは増大する。むずかしいところだが、政治的な面からも、イエレンが言うように年内利上げは必須だろう。
相場は、ドルの利上げの可能性を若干含んで、ドル高に動いていたが、会見後は、当然のようにドル安になっている。ただ、クロス円の動きが弱いところからわかるように、円も相当売られている。他になにか(ギリシャなど)が起きない限り、それなりの期間のドル安を過ぎてから、またここまでのペースのようなおだやかなドル高とドル安とが、交互に来る相場になると考えられる。円売りも継続すると思う。
自分のトレードとしては、124円超えたところでイエレン前にドル円ロングの一部を利食いしたが、もっと手放しておくべきだったかもしれない。ただ、このままドル円が反転して大きな下降に入るということもないのではないか。押し目で買うトレードで大丈夫と思っているが、特に大きなトレンドがないので、慎重に進めてみたい。
金(ゴールド)は、前回の予測に反して、反転してしまったようだ。これだけドル安になると当然だが、もうすこしこちらも様子を見てみたい。
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