米国株価が最後のあがきを見せているが、かなり苦しくなってきた。世界中の低金利に困った余剰マネーが米国の長期債に殺到している。そのヘッジにゴールド。さらにヘッジにビットコイン。とにかく普通ではない。
日本からのドル買いも相当の量に及んでいる模様だ。GPIF の運用責任者(CIO)の水野弘道氏は、経産大臣の世耕氏のお友達であることで、政権に都合のいい運営をしているわけではないだろうが、ここを始め、市中銀行のドル買いは相当の規模に達している。105円、104円では相当の抵抗があるだろうが、ドル円が100円以下に進むようなことがあれば、さすがに厳しくなってくる。大量の円売りポジションが損切りされることがあると、予想外の円高発生になるだろう。104円から100円程度まで円高が進むかどうか、この過程での動きに注目したい。
来週は、米国の関税の話などが織り込まれていく相場となるが、まずは円買いで問題ないだろう。なお、ゴールドについては、株価の崩落があると連れて下がるが、その後に高騰するという動きが前回に見られたので、今回もそうなるだろう。ビットコインも同じ。しかし、いずれもドル建てでの動きなので、円建てではその動きはややマイルドに成らざるを得ない。