今週は大きな動きはないかと思っていたが、欧州懸念が思ったより強くなって、ドル高で終わるという予想外の展開になっている。米国がオバマで新展開を見せているのに、欧州は相対的に対策が手ぬるいという評価だろう。
LEAP/E2020の今月号が出たが、だいたい予想通りの内容である。こちらの読み通り、中国のSDR提案は、かなり多くの支持を得ていること、また、ウォール街にも賛成者がいるということは、ガイトナーの態度から予測ができたが、私も同感である。ニューワールドオーダー構想と摺り合わせが可能なものだからである。
やはりこのままでゆくと、9月の米国金融の新しい年度が始まる前に、本格的な動きが始まると考えてよさそうであり、動きは8月に突然始まる可能性がある。逆に、それまでは、静かに円安・ドル高が進むことも十分に考えられる。先のエントリーでは訳に入れてないが、E2020でも、囚人は逃げ出す前に、その準備をしているなどとは公言しないもので、静かに準備をしてそれとわからない形で逃げ出すという比喩で、中国がドル売りをするにしてもなるべく目立たないように行うはずだと推測している。それは当然であり、とすると、逆に、じわじわとドル安が進むという形もあり得るだろう。また、突然のドル売りもあり得るわけで、非常に予測がたてにくい。
円安とドル安の両にらみ、そして欧州懸念からも遠いというと、豪ドルがもっとも安全なのかもしれない。戦略的にも安くなれば豪ドルは買いだろうし、長期目当てで豪ドル円も考えてみたい。
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