FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



欧州ネタで前半は動いたが、後半はイースター休暇で閑散となった相場だった。テクニカル的にはドルインデクス83で今回も停滞状況になっているが、前回よりも跳ね返りは低い。おそらく近いうちに83を上抜けるものと思われる。したがってドル円ももう少し上に進むと思うが、次に述べるような理由で、4月は要注意だ。

米国の景気回復は、ミシガンの指標の上方修正、株価の上昇、失業率の低下その他よい面が多く、表面的には順調だ。また、前から書いているように長期的には米国は回復基調になっていると思うが、短期にはちょっと異変があるようだ。示したこのチャートはいつもの貨幣乗数であるが、昨年12月から急降下となっている。理由は、マネタリーベースの供給がすさまじいのに対し、マネーサプライの伸びが付いていかないためであり、このところの米国の経済悪化の典型的パターンにはまっている。ダウが最高値をつけたことと、マネタリーベースの急拡大は関係があることは従来のQEの例からして間違いないが、いつまでもこの伸びは続かず、マネーの供給がゆるやかになると、本当に景気が回復してはいないため株価は急落するのが常だった。今回も、この貨幣乗数の低下は、その予兆であり、ダウの大きな調整がさほど遠くないところで発生しそうな気がする。
 
ファンドの会計締めが5月であることから、おおく4月に手じまいによる下落が発生するのがよくあることだが、今回も、米国発のなにかのネタが元になって、手じまいの下げが加速して、ダウの大幅な下落、ドル高、円高が発生すると考えている。今年も、4月は厳重注意の月と考えておきたい。ドル高、円高で、クロス円は大幅下落が見込まれるので、もうすこし上げたところから、クロス円と、ユーロドルのショートを多めに持っていきたいと思っている。


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ロンドンタイムになってきてまたドル高模様になってきている。ドルインデクスも再度83を越え、もう一度上方ブレークを試みようとしている。折からユーロドルも1.28ミドルのサポートをしっかりと割り込んで来ており、ユーロ安に牽引されたドル高がブレークするかどうか、今週の最大の山場にさしかかってきている。

ドル円は現在クロス円の下げに引かれているが、最近の動きは、むしろドルインデクスに連動することが多いので、ドルインデクスが83をきちんとブレークすれば、再度95円台に乗ってくる可能性の方が高いとみている。

ユーロドル、ドル円とも目が離せない展開となってきている。今日のロンドン、NYは注目だ。


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キプロス問題に端を発した下向き相場であるが、ドル円も94円ローまで落ちてきた。しかし、この範囲ではまだ中期で下向きになったとは言えないだろう。前回の下げも今回の下げも日足のMA40(現在94円ちょうどくらい)で止まっており、一時的停滞の域と考えられる。ドル円に大きな影響があるドルインデクスも、米国10年債もそれぞれ上方ブレークしそうなところで止まっており、これらも下向きになってはいない。そしてもっとも強い指標となっている米国ダウも相変わらず好調だ。ドル円も94円から96円あたりを動く状態がもう少し続きそうな気がする。

その後、下げに転じてからの動きだが、ファンダメンタルを普通に考えれば、欧州の影響にしてもさほど大きなものではなく、ドル円90円程度までの下げと考えるのが常道だろう。ただ、以前から注目している過去の下げの月足チャートとの対称性(ミラーチャート)では、対称が正しいとすれば、86円くらいまで下げる可能性がある。93円も割って下げに入ってからは、その両方のシナリオを持って対処していきたい。しかし、現在はレンジと考え、ドル円ロング、ユーロ円ショートの組み合わせを随時変えながらこまかく回転させていくここのところと同じトレードでいってみたい。




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今週も相変わらずの相場かと思っていたら、週末に意外な所から出火した。キプロスの預金課徴金(はやい話が、国家による国民の預金の一部接収)という小さいながらもショックの大きいネタが発生してしまった。キプロスは小国であり、それ自体の影響は大きくはないと思うが、その他のユーロ圏の債務の大きな国の国民が肝を冷やしたことは間違いない。しばらくはリスクオフの流れになるのではないか。反転までに時間がかかるかどうかも現時点ではなんとも言えないが、短期から中期のいずれでも対応できるよう考えていきたい。

自分のトレードとしては、前回のエントリーに書いたように、先週のうちにユーロ売りをしておいたので一安心というところだ。このような動きは、時期は読めないが、予測の範囲内なので、ユーロ売りでヘッジをしつつ、ドル円が下げたところでいいタイミングを計って押し目で買っていきたいと思う。




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週の半ばで若干逆行したが、相変わらずドル高基調である。円がらみでは、ドル円上昇、クロス円停滞というところだ。対ドルストレートのユーロ、ポンド等は着実に下げていく模様だ。示したチャートはドルインデクスのP&Fであるが、ごらんのように83から84というのは長期下降トレンドを破って、上方ブレークする値であり、まさに今が正念場である。84をしっかりと上抜けることができたら、当面は90、そして数年後には100を目指す動きになるだろう。
 
ドルインデクス100であった2003年頃は、ユーロドルは1.0、豪ドルドルは0.5であったことを思えば、ここからの長期ドル高にはまだ先があることがわかる。仮にドル円が150円なら、ユーロ円は150円でまあいいが、豪ドルドルが0.5なら、豪ドル円は75円になってしまう。オセアニア通貨はスワップが大きいが、ドル高の時代には、高金利通貨が持つ本質的なリスクがあるということになるだろう。
 
先のことはともかく、当面は、ドル円の調整がある時まではいまの流れが続くと思う。その「調整」の規模と時期はまだ見えて来ないが、注意すれば対処可能な状況だと思う。自分としては、売りスワップがゼロであるユーロ円のショートで一部ヘッジしているが、短く回転させれば大けがはしないだろう。金(ゴールド)がしぶといが、相変わらず1500ドル以下の下方を向いていると考えている。なお、以前作ったユーロスイスのロングは1.235で処分することとした。どうもユーロとスイスフランの相対位置が当面あまり動きそうにもなく、スワップもなくなってあまりうまみがないようだからである。ひじょうに長期ならいいが、途中で値下がりがいやになりそうなので、ここで止めておくことにしたい。



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月曜から、円安・ドル高基調で始まったが、今週全体を通して見ても、特にそこから変化する様子は見えてこない。このままの情勢は3月いっぱいは続いて、例年の通り、4月からゴールデンウィークから夏にかけて大きめの調整が入るという展開が第1シナリオになってきたと考えている。

ダウゴールドレシオが上方ブレークしているところから、米国景気の回復状況は順調である。米株続伸とすると、現在の円安と日本株高の原動力となっている米国系ファンドの投資活動は引き続き活発と見られる。現在の状況がまだ続くという見込みの理由である。

まだ、日本勢は、機関投資家・個人とも、円安・株高に懐疑的な層の方が大きいようである。そういう点で、いずれも当面の伸びしろはあるのではないかと考えている。慎重かつ着実に、対円でのドル買いをトレードしていくのがベストと思っている。対ユーロやポンドでのドル買いもついで確実なトレードだろう。



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雇用統計は最近にないいい数字が出て、すべての通貨に対してドルが買われた。また、貴金属が売られ、株はさらに上昇するだろうから、ダウゴールドレシオは、昨日の予想どおり上方にジャンプアップするはずだ。

今週は、週初めに95円を目標にドル円ロングでトレードを開始したことは先週の土曜日(3月2日)のエントリーに書いたが、先週末の93円ミドルから、まさかこの週末を96円台で迎えるとまでは思っていなかった。
 
ドル円の数値自体は当たらなかったが、米国の景気回復の強まり、さらなる円売り、ドル買いのトレンドと、毎日書いたエントリーの内容がすべて今週の方向性に合致したものとなったのは、我ながら満足である。今後も適宜予想に修正を加えつつ、中長期トレンドに合致したゆっくりとしたトレードを目指していきたいと思う。




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ついにダウが最高値を更新した。ダウゴールドレシオも同時に上方ブレークしており、この後、金の下落あるいは株の強い上昇の可能性が高くなってきた。最後に上昇するように見せかけて反転することもあるのでまだ気をつけたいが、今の所、下落への大きな兆候は出ていない。もちろん、いつ反落してもおかしくはないが、基本は強い相場である。

ところで、今日のチャートはダウではなく、ドルインデクスの月足だ。御覧のように、80前後で長くレンジとなっているが、月足の一目では、82.15あたりからまさに今雲の上に出ようとしているところだ。ここから、2008年以来のレンジを抜けるべく、87.5あたりのレジスタンスまで昇っていくかどうかが次の焦点となってきた。

長い目で見るとドルインデクスは2002年には120にまで達しており、そこから長いドル安の時代が続いたが、このチャートを見ると、そろそろドルインデクスが上昇に入るのではないかという見方ができるのではないか。ちなみに、ダウゴールドレシオも2001年から2002年にかけて最高値に達しており、そこから下げてきた。ダウゴールドレシオが下がるというのは、ゴールドが相対的に高くなる、すなわち通貨が安くなるということだ。通貨の代表であるドルのインデクスとダウゴールドレシオが平行して動くというのはそういう理屈からであると考えられる。だから、もし今後ダウゴールドレシオが上がれば、ドルインデクスも上昇するわけだ。単に金価格だけでも似たようなこと(金価格とドルインデクスの反比例)が言えるが、ダウゴールドレシオで考えた方が厳密さがある。
 
ということで、これから、ダウゴールドレシオが上昇し、同時にドルインデクスが上昇するという長期トレンドが発生すると考えている。今度のドル高は本質的なものなので、すべての通貨に対してのドル高となり、ドル円が140円、ユーロドルが1.0、豪ドルドルが0.7というあたりまでは数年のうちに到達するのではないか。





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円安・株高・国債高とまことに調子よく進んでいる日本経済だが、まあ、この先上下はあるだろう。国債ももうすこし売られてくるものと思うが、暴落などは今の様子を見て分かるようにあり得ないことだ。まだ表層だけの景気だが、ここからどのように広がっていくかが見物である。
 
私は時々、週末に、クルマで都心の有名スーパーに食料品の買い出しに出かけるが、その賑わいの程度はまことによく景気を反映する。サブプライム前の株価が高かった頃の土曜日の午後などは大賑わいで駐車場もクラシックメルセデスからロールスロイスやランボルギーニまでせいぞろいで、レジも大行列だった。最悪は2009年から2010年頃で、レジは閑散として品揃えは悪くどうしようもない状態だった(その頃、そのスーパーはJR東日本に買収された。)
 
昨日土曜日はひな祭り前ということもあって、かつてほどではないにしても、そこそこ売り場も賑わっていた。めずらしい博多からの空輸された魚もたくさん届き、ひな祭り用のデリカテッセンも取りそろえられ、レジでは5万円以上買っているひとも結構見られ、ひとりのおじさん?などは総菜やシャンパンなど20万円あまり買い込んでいた(私ではありません。^^)。富裕層から始まる消費の拡大が、どうやって一般人の賃金上昇につながっていくのか、その機構はまだ明らかでないが、これからゆっくりと見せてもらおうと思う。

前にもとりあげた反リフレ派のI氏のブログでは

「なぜ株価が上がっているのだろうか? F氏のいうように、株式投資家がバカだからである。(中略)黒田総裁の「念力」でインフレになると信じる投資家が多ければ株価は上がるだろう。そういう錯覚は、かつての日本や2000年代のアメリカのように5年ぐらいは続くが、それ以上は続かない。」

と、株トレーダーが「バカ」であるから株が上がると述べているが、まあ、まずは、5年も株価の上昇が続けば「バカ」であれなんであれ結構ではないか?笑 

もっと、まじめに言うなら、株でもFXでも、市場の動きは心理的なものによる部分が大きく、だからこそ、一見不合理な市場心理を考慮に入れないような経済学は、市場の動きをまったく予測できないのは当然である。前にも書いたエリオット波動を考慮に入れた社会学(プレクター)の考えは、マンデルブロのフラクタル経済学の考えに通じると思うが、このようなタイプの経済学が、数十年単位の将来の主流となっていくはずだし、そうならないと困る。

と、話がずれたが、私たちが見たことのない、円安から、インフレ、賃金上昇という流れが今始まろうとしている。その仕組みがなんであるのかをしっかりと見ておきたいと思う。





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週末のNYは、指標がよく、ISM、ミシガンともなかなかいい数値だった。おかげで、株高、円安の再開となった。ドル円は、前回の90円台からの急激な戻り高値の92.70あたりに注目していたが、あっさりと越えたのでそこでロングしてみた。結局93.30でそれより下の短期ポジは全部決済してしまったが、終値が93半ばまで来たのでもう少しねばってみるべきだったかもしれない。しかし、今回は下に行ったところでとったロングポジションは全部回収できたので効率のよいトレードとなった。下値が限定されていると「仮定」するならばストップはかなり深めでも安心である。ただ、その「仮定」がはずれる確率もあるので、そこが難しい。運がよかったということである。

まだわからないが、93円台への復帰がかなり早かったことから、円安方向への流れが再開する可能性も出てきた。いずれにせよ、ドル円ロングを主力とすることはかわりないのであるが、上むきへの視線(95円あたりを目標)を持ちつつ月曜からに臨みたい。

米国の財政支出の強制削減が発動されるようであるが、NY市場では案外たいした材料とはなっていないようだ。すぐになんらかの妥協案が出てくると踏んでいるのではないか。



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